トリプルクラウン初戦『Hawaiian Pro』ファイナルデイを戦うベスト16が決定!
2018-11-17 更新
スモールコンディションで開催された昨年と一転して波に恵まれている今年のトリプルクラウン初戦『Hawaiian Pro』
現地時間11月16日、公式6-8ftレンジの北西よりのウネリが入ったハレイワ・アリイビーチパークでR3の残りヒートとR4が進行。
ファイナルデイを戦うベスト16が決定しました!
前日同様にこの日もブラジリアンが強く、ディフェンディングチャンピオンのフィリッペ・トレドを筆頭に、ジェシー・メンデス、ビノ・ロペス、ミゲル・プーポなど16名の内、6名がR4を勝ち上がった一方、ハワイアンは次々と敗退。
残ったのはセス・モニーツのたった一人に...。
QSランキングトップの五十嵐カノア(JPN・写真下)はこの日も快進撃を続け、好調だったハワイアンのフィン・マクギル、メイソン・ホーを倒してQF進出。
その他、南アフリカのジョーディ・スミス、アメリカのパトリック・グダスカス、ジェイク・マーシャル、イタリアのレオナルド・フィオラヴァンティ、ニュージーランドのリカルド・クリスティと勝ち上がった選手は多国籍。
ブラジリアンの次にオージーも強く、パーコことジョエル・パーキンソン(写真上)、ジャック・ロビンソン、ソリ・ベイリーの3名がファイナルデイへ。
18年間に渡る長いキャリアを今シーズン限りで終えるパーコは、ハワイでのイベントを得意としており、2008年から2010年まで3年連続でトリプルクラウンを獲得。
ハレイワでは2010年に優勝経験があります。
「自分にとってトリプルクラウンはいつも特別さ。12月以降、パイプが終わってから再びコンテストに出場することはないと思う。だから、今年は二つのイベントに参加してベストを尽くしたいんだ。ここでは沢山サーフィンしてきたし、調子は良いね。トリプルクラウンを獲得するには少し運が必要。良いサーフィンが出来るし、もし自分が上手くやって少しの運が加われば、戦いに混じることが出来るかもね」
R3ではトレードウィンドが強く、難しいセクションが多い中、彼らしいビックカービングとスナップで8.90をスコア。
R4でもパーコのスタイルは崩れず、ビックフローターをミックスして8.77、トータル16.87と2位以下を大きく引き離していました。
「ここでは長い間サーフィンしてきた。また訪れてジャージを着てパドルアウトする気分は良いね。ここで敗退したことは全て覚えているね。全て違う感じのヒートだった。特にスネーク、ケリー、マイルス・パダカとのヒートを覚えているよ。大昔の話だけど、素晴らしい思い出さ。ハレイワだけではなく、ハワイの全てが間違いなく自分にとって特別な場所なんだ。毎年、ここに戻ってきて出来るだけサーフィンしてきた。でも、来年からコンテストに出ることはない。それもまた良いかもね」
ミックが去り、パーコが去る2018年のワールドツアー。
彼らの全盛期を見てきたファンからはとても悲しいシーズンですが、パーコはパイプラインまで戦うので、その勇姿を目に焼き付けておきましょう。
ハレイワのディフェンディングチャンピオンであり、今シーズンはワールドタイトルレースにも絡んでいるフィリッペ(写真上)は9.60のハイエストスコアを含む、トータル19.10のハイエストヒートスコアまでマークして圧勝。
2年連続でJ-Bayを制したことでも分かる通り、現在のフィリッぺはエアーだけではなく、マニューバーも世界トップということを改めて印象づけた1日でした。
昨年はハレイワで優勝しかにも関わらず、トリプルクラウンよりもCTに集中するために第2戦のサンセットビーチをスキップ。
しかし、今年は全てのイベントに参加するそうです。
「昨年はサンセットビーチをスキップした方が上手くいくかどうかを見極めるために違う戦略をしてみたんだ。でも、関係なかったので、今年は全て戦うよ。調子は良いし、準備も万端さ。パイプが楽しみだし、イベント開催中に良いウネリが入ることを願っている。完璧なコンディションで最高のパフォーマンスをしてバレルに入りたい。現在のポジションにいることは嬉しいし、凄い興奮しているよ」
CT選手は無条件でパイプラインに参加出来るため、3戦のトータルで争われるトリプルクラウンには有利。
ワールドタイトルと一緒にトリプルクラウンも獲得出来れば、それはコンペティターとして最高の幸せと言えるでしょう。
ネクストコールは現地時間11月17日の朝9時(日本時間の18日午前4時)
北西よりのウネリが続く予想となっており、ファイナルデイになる可能性が高いでしょう。
『Vans Triple Crown of Surfing』公式サイト
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