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一宮エリア

2018-11-22 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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前回(11/15)の更新後は低気圧のサイズアップに期待していましたが、予想は遅れてこの先に影響が出そうな状況になっていました。

今週(11/19W)に入ってウネリは落ち着いてしまいそうな雰囲気ながら、先週チェック(11/15更新分)以降もサイズに関しては胸~肩、頭近い波が残っていたので、インサイド周辺が荒れている今の地形に対してはミドル~アウトをメインにポイントを広く使えていたと思います。

常にオンショアの印象が強い天気が続き、堤防で風を防げていた一宮~サンライズに人気がありながらも、朝夕の風の弱まるタイミングを含めると月・水曜日(11/19・21)以外にも風の影響が少ないコンディションがけっこうありましたよ。

それでは、各ポイント毎の地形レポートです!


【一宮】
11/20火曜日の9時頃、潮は干潮から上げに切り替わる時間帯での地形レポートです。
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前回(11/15更新分)からも風の弱い日を狙ってこのエリアでは比較的整ったコンディションで遊べていたものの、ほとんどの日はオンショアによってサイズに対してカレントが強まってしまい複雑にブレイクする波が多かったと思います。
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長く続いている北東コンディションの影響で、インサイドはまとまる様子がなく、手前にかけてブレイクが途切れる波が目立ち、ショアブレイクとしても狙える感じではありませんでしたが、 オンショアながらもサイズとしては肩~頭くらいでクローズと言う程でもなく、アウトに関しては徐々に広がってまとまり傾向なので、全体の地形のバランスはミドル~アウトがメインになっているようです。
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この日のように潮の動きが大きくなると、カレントに影響されながらも潮の少ない時間帯を狙ってスモールサイズに対応できるかもしれません。
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最近も各堤防の右側で風を防ぐ作戦が有効でしたが、オフショアコンディションで違う地形にできるピークにも期待できそうです。


【サンライズ】
11/20火曜日の9時半頃。潮は上げに向かい動き始めたばかりの時間帯でした。
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ここも長く続いた北東コンディションの影響で、インサイドや堤防周辺ではカレントの目立ったコンディションとなっているので、特に流れが強まっている所は周りよりも深くなってしまい、中央寄りほど一宮のようにブレイクが途切れてしまうピークがありました。
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やはり、インサイドは地形の荒れた雰囲気なのでショアブレイクを狙いにくい印象でしたが、カレントのヨブが多く複雑な反応ながらも、全体的にはミドル~アウトの地形がまとまり傾向なので、これまでよりも小さいサイズに対しても沖での反応がよくなっているように思えます。
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最近の様子からは、形として狙える地形は堤防周辺にありそうですが、風の影響を受けてブレイクがまとまらず落ち着いた天気かオフショア待ちな状況のようです。
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全体的にビーチの削られている印象ではあるものの、ミドルからアウトの地形が広がっているので胸以上のサイズで距離に期待できる可能性もあり、潮の少ない時間帯でこれまでと印象の違う波になりそうです。


【東浪見】
11/20火曜日の10時頃、潮は上げ始めから1/4くらいまで増えた時間帯でした。
風の弱い日を狙ってカレントの影響が少ない波がありながらも、北東コンディションの余韻が残った状態なので、この日のように北風が強まると全体的に流れの目立った雰囲気に変わりウネリのまとまりが悪くなりやすいようです。
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ここも一宮~サンライズのようにミドル~アウトの地形がメインなっている雰囲気で、前回(11/15更新分)からも胸~肩サイズに対しては全体的に形になるピークがいくつかあり距離を乗れていたようです。
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ただし、中央寄りで沖に出るカレントが強まってしまい大きなヨブがインサイド~ミドルに目立った状態となっているので、この周辺はブレイクが途切れる波が多く潮の少ない時間帯は風に関係なくカレントの影響が出てしまうかもしれません。
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この日の様子からも比較的右側で流れが強く、堤防周辺ではカレントに影響されて複雑にブレイクしてしまう波になりながら、オフショアの南寄りのウネリでレギュラーの形にまとまる地形がありそうです。
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スモールサイズに対しては控えめなブレイクが増えてしまいそうですが、最近は上げに向かう時間帯で波質がよくなっていたようです。


【志田】
水曜日11/21の13時半頃でした。潮は上げに向かいミドルタイドをすぎたくらいの地形チェックで、他のポイントと比べてこれまでの北東コンディションの影響は少なくなっていました。
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胸前後のサイズに対して、この時のように潮の多いタイミングでも、ピークは手前にまとまりながら途切れず、スムーズにブレイクしていた印象です。
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しかし、前回(11/15更新分)以降でサイズをキープしていた頃に強まったカレントによって、中央や右側の堤防周辺にかけては周りよりも深いセクションがあり、胸~肩以上のアウトで反応するサイズの場合は形になる地形になっていますが、腰~腹以下のスモールコンディションに対してはボヨつきやすい状態かもしれません。
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最近の様子からは潮の上げに向かい向かう時間帯で比較的整ったコンディションになっていたものの、これまでのオンショアの余韻が残る地形にとっては引きに向かうタイミングでブレイクに影響するカレントが気になってしまいそうです。
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胸サイズがあれば左側を含めてポイント全体を広く使えていて、整ったコンディションで普段よりもピークを探し易い地形だと思います。


【太東】
11/21水曜日の14時頃の様子から地形を判断します。潮は上げに向かい満タンに近い時間帯です。
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前回(11/15更新分)以降は他のポイントと比べて落ち着いたサイズが続き、地形の形はキープしているものの、北東コンディションの影響が残りアウトの地形が広がった雰囲気でした。
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肩~頭以上のサイズに対しては潮の時間帯に関係なくアウトからの反応が頻繁になり、潮の少ない時間帯でワイドなピークが目立っていましたが、腹~胸サイズを基準に堤防の内側でまとまるレギュラーのブレイクは変わらず安定している状態です。
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ピークが限れているので混雑さに気を配る必要がありますが、コンパクトな形に反応しているのでビギナーにとっても波の形を捉え易い様子でした。
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この時のタイミングに関しても手前でまとまるブレイクがあるので、素早い反応になりながらも潮の少ない時間帯を狙ってこれまでよりも小さいサイズに対応できそうな様子です。


【夷隅】
11/21水曜日の15時頃。満タンの潮止まりで、ポイントの向きから見た目ではこのエリアでも北東コンディションの悪影響を防げていましたが、カレントの強まった状態が続いていたので、インサイドやテトラ周辺ではブレイクやフェイスにヨレが入りやすく、スムーズに反応する狙い目が潮の時間帯によって限られていたようです。
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これまで通りメインはミドルエリアの地形ながら、左右から入るカレントが強まってアウトのピークがシフトしやすく理想のポジションから外れる波が多く、形としても手前でワイドなブレイクとなっていました。
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この時のような潮の多い時間帯で反応する状態ではありますが、手前に関しても周りより深い地形が残ってしまいスモールコンディションにとってはボヨつきやすいかもれません。
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これまでよりも荒れた雰囲気からは頭以上のサイズで形のまとまりが悪く、胸~肩くらいの落ち着いたサイズで引きに向かう時間帯を探るしかなさそうでした。
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今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温は、18℃前後なので3㎜フルスーツで問題ありませんが、週末(11/24・25)にかけて冷え込みの強まる予想なため、朝夕の時間帯でブーツが必要かもしれません。


最後に、この先の波に関しては、遅れて通過した低気圧に向かって北西の風が強まると急激なサイズダウンが可能性としてありそうなので、今の地形に対しては手前の反応が悪くなるポイントが多くなりそうです。

この先もオンショアコンディションが続きそうな予報ではあるので、ウネリがリセットされてしまうと風波となってスムーズさに欠けた物足りない波質が予想されます。

気圧配置の変化も激しいので風の向きや強さが変わりやすく、来週(11/26W)からはオフショアや風の弱いタイミングを狙いやすくなると思います。

サイズが残るのが理想ですが、潮の動きが大きくなるので干潮の前と後で波質が変わればその日のコンディションに対してチャンスはありそうです。

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