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一宮エリア

2018-11-29 更新

皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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予想されていた北西の風が強まることなく、サイズは落ち着き傾向ながら前回(11/22更新分)以降は胸前後のサイズをキープし、その後で沖に通過した高気圧からの弱い東風が働いて、今週(11/26W)に入り頭近いサイズが復活しました。

水曜日(11/28)にかけてオフショアや風の弱い整ったコンディションとなって、干潮のタイミングに関してはカレントの悪影響が出た地形もありましたが、ミドル~アウトを広く使えるサイズに対して、一宮~東浪見の右側のエリアはレギュラーをメインに癖のないブレイクがありました。

潮が多くなると反応が悪い印象でしたが形としてはまとまったピークを探し易く、ビギナー向けな波質で十分遊べる波だったと思います。

それでは、各ポイント毎の地形レポートです!


【一宮】
11/27火曜日の11時頃、潮は引きに向かいミドルタイドをすぎて干潮に近い時間帯で、手前の地形はカレントが強まっていた頃のヨブが残っているので、周りより深い所でブレイクが途切れてしまっていました。
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また、インサイドセクションはカレントが影響し複雑な形に反応する波が目立っていましたが、前回(11/22更新分)以降も北東コンディションがありながらも、サイズとしては控えめなコンディションが続き、メインとなっているミドル~アウトの地形に関してはこれまでよりも使える範囲が広くなっている雰囲気がありました。
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アウトにも特に形として安定しているピークはありませんが、この時のような潮の少ない時間帯は胸前後のコンディションに対して狙える波が増えていたと思います。
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手前のボヨつきは気になりますが、上げに向かうタイミングも最近のサイズにとって形としては波を見つけ易く、頭近いサイズで波数も十分な状態になっていました。
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先週チェック(11/22更新分)以降も風を防げていたので人気があり、このエリアの基準となる地形に復活してきたと思います。


【サンライズ】
11/27火曜日の12時頃、潮は引きに向かい干潮寸前のタイミングです。
今週(11/26W)に入りオフショアや風の影響のない波がありましたが、ここも前回(11/22更新分)までの北東コンディションの余韻が残っているので、全体で見るとミドル~アウトがメインな印象です。
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インサイド周辺はカレントが強まっていた雰囲気となっているので、一宮のように周りよりも深くなってブレイクが途切れる所が目立ち、特に中央寄りほどミドルエリアに影響する広いヨブとなって、サイズが下がってしまった場合や潮の多い時間帯でショルダーが短く反応も悪くなるかもしれません。
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潮の少ない時間帯は左側半分にとってはカレントが影響して形のまとまらないタイミングとなっていたものの、右側に関しては最近の胸~肩サイズにとってアウトでの反応も頻繁になり、使える地形が広がってスムーズなブレイクが狙えるようになったと思います。
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潮が上げに向かい多くなるほど右側で物足りない波質になっていましたが、左側はミドルエリアをメインに形になるピークがまとまっていた印象です。
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やはり胸~肩・頭サイズが潮のタイミングとポイントを広く使えるようですね。


【東浪見】
11/28水曜日の12時半頃、潮は干潮の時間帯ですが、天気次第でインサイドのカレントが影響した状態になっていました。
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これまでも一宮~サンライズと比べてミドル~アウトの地形は安定し、今週(11/26W)に入ってからはオフショアや穏やかな天候でスムーズなブレイクを狙えていたようです。
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やはりインサイドにカレントが強まっていた余韻が残っているので、ミドル~アウトをメインにスムーズな形のピークがあり、インサイドにかけては中央寄りほど複雑な形に反応しているものの、サイズダウンや潮の満タンに近いタイミングを除いては最近の胸~肩サイズに対して手前の複雑さは気にならない様子で距離を乗れていたと思います。
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ここ数日からは左側の浅い地形に関してカレントが影響し形のまとまらないタイミングとなっていましたが、中央から右側にとっては潮の少ない時間帯を狙っても癖がなくアウトを広く使える様子でした。
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形的に特別安定しているわけではないが、最近のウネリのコンディションで楽しめる状態をキープしています。


【志田】
11/28水曜日の12時半頃、潮は引きに向かい干潮に近い時間帯での地形チェックレポートとなります。
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今週(11/26W)に入ってからはこれまでよりも比較的落ち着いたコンディションとなっていたので、前回(11/22更新)のような強いカレントが目立たなくなり、地形の悪影響も気にならない様子でした。
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この日に関しては、潮の少ない時間帯でもカレントの影響が少なく、ピークの位置やブレイクする形も安定していたと思います。
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地形の雰囲気からも堤防周辺や中央寄りにヨブが残っていたので、潮の多いタイミングでボヨりが気になるかもしれませんが、腹~胸・肩サイズに対しては特にワイドなブレイクもなく潮が少なくてもピークを探しやそうです。
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ミドル~アウトをメインに砂の集まった状態ながら、普段と比べてフェイスが物足りない波質に見えたのでスモールコンディションに対して控え目な反応になりそう?では...
カレントの強まっていた所ではアウトにピークとなる地形があり、風の影響がない天気なら胸前後のサイズで右側のレギュラーに限らず中央~左側にかけて狙える波が出現すると思います。


【太東】
11/28水曜日の13時半頃の様子から地形を判断します。潮は引きに向かい干潮寸前の時間帯です。
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先週チェック(11/22更新)以降でサイズが落ち着き傾向に向かい今週(11/26W)からは波数の足りない様子になっていましたが、前回(11/22更新分)のような堤防周辺をピークとしたレギュラーの雰囲気が残る状態をキープしているので、最近の腰~腹サイズにとってもこの時のような潮の少ない時間帯をロングボードで狙って形になる波を遊べていたと思います。
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先週(11/19W)のようなアウトの地形を使える胸~肩サイズにとっては潮の上げに向かうタイミングが狙い目のようですが、それ以下のサイズに対してはメインの地形がミドルエリアなので、潮が上げに切り替わってからは反応が鈍くなっていたので、スモールコンディションにとっては引きに向かう時間帯の方がいいのかもしれません。
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他のポイントと比べて余計な深みがなく癖のない印象です。
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【夷隅】
水曜日11/28の14時頃、干潮で潮止まりの時間帯です。
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前回(11/22更新分)までのような肩前後のサイズに対しては潮の多い時間帯に関しても対応できていたものの、今週(11/26W)に入り落ち着いたサイズに下がってからは狙い目となるタイミングでも地形がハッキリすることなく、これまでのミドルエリアにできていたピークも反応しなくなってしまいました。
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カレントも目立たず整ったコンディションながらも、長く続いたオンショアコンディションの悪影響として全体的に深い雰囲気になり、サイズ不足を含めてミドルエリアの地形がまとまっていない印象です。
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この先サイズが十分になっても、うまくカレントが働かないとピークが形にならないのかもしれませんね。
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地形に反応するブレイクと比べてボヨついて複雑な波質になりそうです。

今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温は、週末(11/24・25)以降で16℃前後まで下がってまた1段階冷たく感じるようになりました。3㎜でもラバー生地をメインに朝夕は+ブーツなど寒さ対策が必要そうです。


また、この先の波に関しては、木曜日(11/29)の時点で北風が強まり今週(11/26W)前半のウネリがリセットされた状況です。
沖に通過した低気圧によるサイズアップが予想されますが、勢力と移動スピードからは、まとまったウネリとしてあまり期待できないかもしれません。

今週(11/26W)も吹けば北寄りの風となってしまいそうですが、向きと強さの変わりやすい予報なので、週末(12/1~2)にかけて朝夕をメインに弱まるタイミングがありそうです。

来週(12/3W)から南風のオフショアコンディションが予想されつつ、特別強まらない限りサイズとしてはこれまでと比べて下がりやすい条件なので、物足りない波が増えてしまうかもしれません。
地形の様子からは今回の北風は影響が少なく済みそうなので、ミドル~アウトの地形はキープできても、サイズが下がると反応する範囲が手前に寄って中途半端なブレイクが目立つかもしれません。

今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!

それでは、また来週レポートをお届けします。

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