2018-12-20 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。

前回(12/12)の更新から週末(12/15・16)にかけては、北寄りの風が強まっていたので朝イチを狙ったり一宮周辺で風を防げていたものの、このエリアではあまり波を選ぶ事ができなくなっていたと思います。
なお、最近の地形に対しては北東からのウネリで形としてはまとまりがよく、今週(12/17W)に入ってからは南風予報が外れて弱い東風になっていたので、各ポイントで余計なカレントがなくなり、胸前後のサイズで整ったコンディションを楽しめる波があったと思います。
しかし、サイズのキープを助けていた沖の高気圧が遠ざかり水曜日(12/19)の時点でワンサイズダウンした状態になっていました。
それでは、各ポイント毎の
地形レポートです!
【一宮】12/18火曜日の14時頃。潮は満タンから引き始める時間帯でしたが、潮が多く全体的にインサイドにかけてブレイクが途切れてしまうような地形の深いセクションやカレントが影響している所がありました。

前回(12/12更新分)までと比べてミドルエリアは頻繁に反応するようになり、この日のような胸サイズに対して、風の悪影響がない状態なら手前まで形をキープして距離を乗れる波が目立つようになったと思います。

肩以上のサイズが頻繁に入るコンディションになると中央から右側でミドルエリアのワイドなブレイクが多くなるかもしれませんが、左側は比較的地形の深い印象なのでサイズのあるコンディションにも対応できそうな雰囲気です。

この日の様子からもサイズに対して形のまとまりがよかったので、腰~腹のようなスモールコンディションにならなければ、潮の少ないタイミングを狙わなくてもいいのかもしれません。

ファミマ側や北側のエリアを含めて堤防周辺に地形の安定したピークがあり、胸サイズで狙える波が増えているようでした。
【サンライズ】12/18火曜日の15時頃。潮は引き始めたばかりの時間帯でしたが、ミドルエリアをメインに癖のないブレイクをするようになり、中央周辺のカレントが邪魔している所を除けば左右に分かれて地形が安定していました。

一宮と比べてピークは限られてしまうようですが、この日のような風の影響がない状態なら素直な形に反応し、ここの方が走りやすいフェイスになって距離を乗りやすそうな印象です。

この時のような潮の多い時間帯はボヨついた雰囲気ながら、胸サイズが入るコンディションであれば十分狙えていて、上げに向かうミドルタイドや引き始めのタイミングで狙い目になる時間帯はありそうです。

なお、頭以上でアウトがメインになったコンディションよりも、胸~肩くらいのミドルエリアでピークがまとまるサイズの方が安定した形で波を見つけやすいと思います。

ショアブレイクを狙える感じではありませんがインサイドの余計な深みも少なくなり、癖のない雰囲気に復活してきた印象なのでスモールコンディション対してもこれまでより対応できるかもしれませんね。
【東浪見】火曜日12/18の15時半頃でした。潮は引き始めのミドルタイドに近い時間帯の地形チェックで、一宮~サンライズと比べて反応が控え目な印象でした。

オフショアや風の弱いコンディションで全体的に邪魔するような余計なカレントもなくなり、特別深いセクションは解消されて地形的には潮の時間帯を合わせて幅広いサイズに対応できそうな雰囲気です。

右側を含めてミドルエリアのピークが素直な形にブレイクして距離を乗れるようになり、潮の少ない時間帯でワイドに反応していたものの、砂の集まり方としては癖のない印象です。

潮が上げに向かい満タンに近づくほど波数は少なくなりますが、引き始めてからは波質も復活してピークが選べていましたよ。
【志田】12/19水曜日の10時頃の様子から地形を判断します。潮は上げに向かいミドルタイドより少し前のタイミングです。

前回(12/12更新)からも一宮~サンライズ方面と比べるとサイズを含めても落ち着いたコンディションが多く、カレントも目立たなくなりインサイドの余計なヨブが解消され、全体的に一定に砂の集まった癖のない地形のようです。

ミドルエリアをメインに腰~腹サイズの波がやや早めにブレイクしていたので、上げに向かうミドルタイドから満タンにかけてウネリと形のまとまりがよくなるかもしれません。

また、引き始めにかけては狙えそうな様子で地形は夏場の小波用みたいな印象です。

風の影響がなければ癖のない波なので、ワイドな反応になる可能性はありつつ、サイズが上がりウネリの向きが合えば形になるピークに期待できそうです。
【太東】12/19水曜日の10時半頃。潮は上げに向かいミドルタイドくらいの時間帯の地形レポートです。

最近はロングボードを使ってなんとか遊べるサイズが続き、前回(12/12更新)以降も地形にとってはこれまでと変わりない状況のようです。

潮が多くなってきた時間帯ながら、この日のような膝前後のサイズに対してミドルエリアでピークとなる波があるので、地形的には癖のない雰囲気にまとまり、風の影響がなければスモールコンディションでも腰前後の波でスムーズに乗れるブレイクがありそうです。

また、波質が風波でなければサイズ不足な場合も潮が満タンに近いタイミングを除いて狙える時間帯があると思います。
【夷隅】12/19水曜日の11時頃、潮は上げに向かいミドルタイドをすぎたくらいです。
先週チェック(12/12更新)以降で急激なサイズダウンとなり、地形の深い印象が続いていました。

穏やかなコンディションでしたが、インサイド~ミドルエリアでは常にカレントが目立っていたので、この先も解消されるまで時間がかかりそうです。

この時の潮のタイミングが既にサイズにとっては潮の上げすぎた雰囲気になっていましたので、ウネリの様子からはミドルエリアでの反応がなく、一定に深くなっている状況ではサイズが上がっても質の悪い反応になってしまいそうです。

北西の季節風を防げるので地形があれば役に立つポイントながら、今のところオススメできませんね。
今回のポイント毎の
地形レポートは以上になります。
さて、
水温は、前回(12/12更新分)と変わらず13℃くらいなのでその日の天気に合わせて調整できていました。3㎜と5㎜派があると思いますがブーツ&グローブまでは常備しておいた方がよさそうです。
最後に、
この先の波に関しては、狙い目となる風の弱い時間帯はありそうですが、西から近づいてくる前線が影響するとオンショアコンディションの可能性が高いと思います。
低気圧とセットになって発達した場合は風が強まってタイミングを当てるのが難しい?のでは...
気圧配置の変化が激しい予想からは、再び高気圧が東に抜けると、風の悪影響がないファンなサイズにも期待できそうですが、低気圧の影響を受けやすい雰囲気でもあるので、来週(12/24W)前半はサイズアップするかもしれません。
*****
レポート一覧へ*****