2018-12-27 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。

前回(12/20更新分)以降は、サイズアップに期待していた低気圧の影響で胸前後のコンディションになりましたが、風の気になる状況で寒さの厳しい印象がありました。
その後は、西高東低の気圧配置で北~北西の風が強まってしまいサイズは物足りなかったものの、整ったブレイクもあり一宮~サンライズをメインに風を防げるポイントが人気だったと思います。
また、高気圧が東沖に抜けたので、火~水曜日(12/25・26)にかけては潮の多い時間帯を狙って胸前後の波をキープし遊べるコンディションを保てていたようです。
それでは、2018年最後の
地形レポートです!
【一宮】12/25火曜日の10時半頃、潮は引きに向かいミドルタイドをすぎたくらいのタイミングで、腹前後の物足りない状態が続いていましたが、このエリアの中では比較的整ったフェイスがあり最近のコンディションからは基準になるポイントだったと思います。

地形にとっても全体的にはミドルエリアを中心に砂の集まったエリアが広がり、少しずつ癖のない雰囲気に復活してきているようで、各堤防から少し離れた所にアウト寄りから反応するピークがあり、前回(12/20更新分)よりもスムーズに乗れていた印象です。

なお、中央のチビ堤防から左側では最近のサイズに対して反応する地形が狭くなっていたので、インサイドに向かってブレイクの易しい波質が目立っているものの、右側ではアウト~ミドルエリアを広く使えていて、この時のような潮の少ない時間帯で素早いブレイクながらも波を選べていました。

また、右側は潮の多い時間帯に関しても胸以上のサイズから十分狙える地形になってましたよ。

ここ数日の様子からはミドルタイドを基準に無難な対応だったと思います。
【サンライズ】12/25火曜日の11時頃、潮は引きに向かいミドルタイドをすぎて干潮に近い時間帯での地形チェックで、風のヨレが影響しているものの、左側をメインに整った波が残っていました。

前日(12/24)は風波コンディションながら、いつもカレントが目立っている中央周辺を除いては全体的に手前まで乗り繋げる地形があったので、胸以上のサイズでこの時のタイミングなら一宮よりもスムーズに距離を乗れるのかもしれません。

なお、前回よりもサイズは控えめでしたが、アウトからブレイクもあり、ミドルエリアをメインに対応できる印象なので、風波でなければ右側にかけて安定したピークが出現しそうです。

また、波質からも上げに向かうとボヨついた雰囲気になっていたので、引き始めの時間帯からが無難な様子でしたが、左側に関してはサイズ次第で潮の多い時間帯のインサイドも狙えそうです。
【東浪見】12/25火曜日の12時頃、潮は引きに向かい干潮寸前で、サイズが控え目になっているのでミドル~インサイドの地形がメインになっています。

また、風の影響がありながらも、特にカレントの悪影響はなく全体の地形は最近のコンディションに対応できていたようですが、アウトに際立ってピークとなる地形がないので一宮~サンライズと比べて使えるエリアが手前な印象でした。

なお、中央から左側にかけて砂の集まった浅い地形なので、潮の少ない時間帯はサイズの割に走り易いブレイクが目立っていましたが、右側にかけては北風コンディションが影響して地形にまとまりが悪く、反応が複雑となっていたようです。

サイズ不足な様子でアウト寄りでのブレイクがなく、腹~胸の波にとっては狙える時間帯が潮の少ないタイミングに限られ、全体的に潮が満タンに近い時間帯はボヨついて波数が現象していたので、サイズアップがなければミドルタイドが基準になりそうです。
【志田】12/26水曜日の10時半頃の様子から地形を判断します。潮は引きに向かいミドルタイドくらいの時間帯です。

前回(12/20更新分)以降で風の強まった日もありましたが、サイズ的には落ち着いたコンディションが続き、中央からのカレントで残っていた複雑な地形が解消されていて、腹~胸サイズに対してはアウトでの反応が控え目ながら、ミドル~インサイドにかけては他よりも砂の集まりがいいので、スモールコンディションにも対応できていたようです。

ここ数日の様子からは胸サイズのウネリが潮の多い時間帯でボリュームアップして形のまとまったブレイクとなっていたので、浅い地形に対して潮の少ない時間帯ではワイドなブレイクが目立ってしまいそうですので、ミドルタイドより潮の多いタイミングが狙い目のようですね。

なお、この日のサイズで狙えるピークがいくつかあったので右側にこだわる必要もなさそうです。
【太東】水曜日12/26の11時頃、潮は引きに向かいミドルタイドをすぎたくらいの地形チェックレポートとなります。

他のポイントよりサイズの小さい状態となって、全体的な地形の様子はこれまでと変わりなく、志田のように癖もないのでここ数日の膝前後のサイズに対してもスムーズにブレイクしていた印象です。

なお、潮が多くなるほどピークがハッキリしなくなり反応が悪くなっていたものの、ミドルタイドを基準に堤防の内側に残ったコンパクトな地形でレギュラーのブレイクが安定していたようです。

サイズが小さくなるほど干潮に近い時間帯がいいのかもしれませんね。

また、肩以上のサイズからワイドなブレイクになってしまいそうですが、特に荒れたコンディションにならなければ今の状態をキープできると思います。
【夷隅】12/26水曜日の11時半頃、潮は引きに向かいミドルタイドをすぎて干潮に近い時間帯で、肩サイズのウネリがミドルエリアより手前のピークになっていたので、サイズが上がってもテトラの内側でまとまるコンパクトなブレイクには期待できないかもしれません。

No.2のように頭近いサイズで反応する地形も波数が豊富なコンディションに対してはカレントの影響を含めてまとまりが悪くなる? のでは。。。
全体的にアウトでブレイクするサイズになるとほぼクローズな状況になってしまいそうです。

なお、No.1の堤防際でレフトの地形が復活してきているものの、最近のウネリに対しても反応が悪く波数が少なかったので狙えるほどではないようでした。

落ち着いたコンディションながらカレントが目立っていたので手前に砂が集まるまで時間がかかるかもしれません。
2018年最後のポイント毎の
地形レポートは以上になります。
さて、
水温は、11~13℃くらいで前回(12/20更新分)よりも冷たい潮が入り始めています。3㎜~5㎜とブーツ&グローブを組み合わせて調節できていますが、朝夕の時間帯はドライスーツで完全装備した方がいいと思います。
また、
この先の波に関しては、年内は寒気が入る予報となっているので北西の風がベースとなった天気が続きそうな為、ウネリにとってはサイズが下がってしまう要因となって一宮~サンライズ・東浪見区間をメインに風を防げるポイントを重視する作戦になってしまうかもしれません。
なお、ほとんどのポイントで地形が復活傾向なので、腰~腹サイズまではミドル~インサイドで対応できそうですが、ギリギリのサイズになると引き始めからのような無難な潮の時間以外にも上げきる前のタイミングで形がまとまる可能性がありそうです。
今のところ年が明ける頃に気圧配置が切り替わる予報となっていますが、まとまったウネリが届くきっかけがないのでサイズに関しては期待できない予想です。
今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!
なお、新年は1月10日の更新スタートを予定していますので、2019年も宜しくお願いいたします。
では、良いお年を!
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