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一宮エリア

2019-01-16 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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前回(1/9)の更新から低気圧が通過するまでの期間は、風を防げるポイントを選んで整った波がありましたが、サイズには期待できない状態が続いてしまい、その後の北東コンディションもまとまったウネリではなく風波となってしまったので、イマイチなコンディションが続いていたと思います。

なお、手前の地形に砂が集まっていたのでサイズのわりに反応はよかったものの、スモールコンディションに合わせて潮の少ない時間帯を狙うとブレイクが早まっていたり、波質のいい時間帯は短かったようです。

火曜日(1/15)の時点で予報よりも風が弱く、このタイミングで沖のウネリが届いて頭以上のサイズアップになりましたが、インサイドに砂の集まった地形に対してはショアブレイクのような波が目立って対応しきれていない様子でした。

それでは、各ポイント毎の地形レポートです!


【一宮】
1/15火曜日の10時半頃。潮は満タンで動かない時間帯での地形チェックでしたが、左側の方が深い印象ながらもインサイドまで砂の集まった状態なので、よほどのスモールコンディションでなければスムーズなブレイクがあったと思います。
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朝からのサイズアップで肩~頭のコンディションとなっていましたが、これまでのような腹前後のサイズにとってはうまく対応できていたものの、潮の少ない時間帯でミドルエリアをメインにワイドなブレイクになっていた印象からは、頭近いサイズなるとこの時のタイミングに関しても形としてまとまる地形がないのかもしれません。
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ウネリの向き次第で堤防周辺にピークができると思いますが、選べる波が限られてしまいそうです。
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ただ、今回のサイズアップでカレントができていたので、形のハッキリする地形ができる可能性があると思います。


【サンライズ】
火曜日1/15の11時半頃でした。潮は引きに切り替わったタイミングで、やはり小波用の地形にとってはこの日のような急激なサイズアップに対応できていない印象でした。
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これまでのような腹前後のサイズに対して地形としては形にまとまり始め、サイズなりに距離を乗れるブレイクで十分対応できる状態ではありましたが、ミドル~インサイドを中心に砂の集まっていた傾向だったので、潮は多いながらカタ~頭サイズがワイドに反応する波がほとんどとなっていました。
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左右の堤防周辺にはアウトから形になるピークがありましたが、ゆったり乗れるフェイスは短く、手前でピークになる波の方がインサイドにかけて形になっていた雰囲気です。
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ここもサイズアップに伴ってカレントが目立つようになっていたので、場所によっては不規則に反応する地形ができてしまうかもしれませんが、これまでよりも腹~胸サイズに対して距離を乗れるピークができればいいですね。
この日の様子では潮が少なくなると反応が頻繁になって厄介な雰囲気になりそうでしたが。。。


【東浪見】
1/15火曜日の12時半頃の様子から地形を判断します。潮は引き始めのタイミングです。
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インサイド~ミドルエリアをメインに小波用の地形となっていて、一宮~サンライズと比べても手前に砂が寄っている印象があり、潮が少なくなるとこれまでのサイズにとってもワイドなブレイクが目立つ状態だったので、やはり今回のサイズアップに対してはここもまとまりが悪くハードになっているだけな様子です。
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手前の浅い地形でワイドになってしまい、ボヨついたショアブレイクのような波質が目立っていましたが、潮が引いてもアウトで形なるピークがなく全体的に不規則なブレイクでした。
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ここも胸~肩サイズの手前でピークになる波は形をキープしていたので、落ち着き始めれば狙いやすくなると思います。
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サンライズのように右側の堤防周辺でレギュラーの形が比較的距離を乗れていたので、カレントが働いて形がハッキリすれば楽しめる地形になるかもしれません。


【志田】
1/15火曜日の13時頃。潮は引きに向かいミドルタイドに近い時間帯の地形レポートです。
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インサイド~ミドルエリアがメインの地形となり、手前に砂が集まって他のポイントよりも浅い状態のようなので、今回の急激なサイズアップに対応できず、スモールコンディションで狙えていても頭近いサイズになるとミドルエリアでワイドに反応するショアブレイクだった印象です。
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全体的に左側を除いてはアウトの地形がないので、潮が少ない時間帯の距離を乗れるブレイクがあってもピークが不規則で探しにくく手前がハードになってしまうかもしれせん。
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胸前後のコンディションに落ち着かないと狙うのが難しいと思います。


【太東】
1/15火曜日の14時頃。潮は引きに向かいミドルタイドくらいの時間帯での地形チェックでしたが、北東コンディションの影響でここも反応するサイズになっていました。
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風の影響もなく地形は癖のない状態をキープし、堤防の内側にあるレギュラーの地形も安定している様子なので、この日のような胸~肩サイズで堤防のアウトから狙えて堤防から手前をメインに質のいいブレイクがありました。
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なお、極端なタイミングを除いてミドルタイドを基準に形がまとまっていた印象でしたので、今回の地形をキープできていればロングボードを使って膝~腰サイズから狙えそうです。
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【夷隅】
1/15火曜日の14時半頃。潮は引きに向かってミドルタイドをすぎたくらいです。
前回(1/9更新)以降も反応の悪い状態となっていたので、ここにこだわる波はありませんでした。
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この日に関しても潮のタイミングでは狙い目となる時間帯でしたが、頭以上のサイズがカレントに影響されてブレイクしていた程度で、フェイスのボヨつきを含めて見た目からはスムーズに滑れる波質ではないようです。
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今のところ地形に反応していたのはNo.1のテトラ近辺やインサイドのショアブレイクのみではありましたが、今回のサイズアップでカレントがうまく働いてミドル~アウトにかけて地形を広げてもらいたいですね。
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胸~肩サイズで手軽にブレイクするピークができれば狙えるようになると思います。

今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温は、10~12℃なので完全装備が基準ですが、風や気温次第ではヘッドキャップ・グローブの装備やドライ~セミドライ等のウェットスーツの組み合わせで調整できていました。


最後に、この先の波に関しては、西高東低の気圧配置が入れ替わる予報なので、北西~西風が強まってサイズが下がる可能性を含めると火曜日(1/15)に届いたウネリが残っているうちにやるか、その後の気圧配置が入れ替わるタイミングで風の影響がない日を狙いたいですね。

なお、日本海に低気圧ができる予報からは、日本の北側を通過するとオフショアに期待できるものの、やはり季節風でサイズにとっては厳しくなってしまいそうです。

理想ながら、この低気圧が沖に通過した後の北ウネリが届いてくれれば来週(1/21W)以降でサイズが復活する可能性もあり、今回のサイズアップで手前の砂がアウトに広がればこれまでより距離を乗れる地形ができるかもしれません。

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