非会員上部PR枠用
 

2019年最初のQSを制したのは?

2019-01-20 更新
2019120wsl1
PHOTO:© WSL/Poullenot

2019年のWSLイベント、メインのCTは例年より遅い4月のゴールドコーストが開幕戦ですが、QSの方は早くも初戦が行われて終了。
メンズは地中海に面した中東・イスラエルでの3,000『Seat Pro Netanya』、ウィメンズはフロリダのセバスチャン・インレットを舞台とした3,000『Florida Pro』がメンズと併催され、共に現地時間1月18日にファイナルデイを迎えていました。

イスラエルでの3,000『Seat Pro Netanya』、期間中はクリーンなオープニングデイからサイズダウンのスモール、後半にはサイズアップ、オンショアと変化に富んだコンディション。
カリフォルニア・ベンチュラ出身のアップカマー、イーサン・オズボーンがQS初優勝。
QFでは昨年5位だった稲葉玲王とタイブレークとなり、ハイスコアが優ったイーサンが辛くも勝利。
SF、ファイナルは危なげなく対戦相手を倒していました。

2019120wsl2
(イーサン最大の武器はエアリアル)
PHOTO:© WSL/Poullenot

「最高の気分だね。こんな結果になるなんて思ってもいなかったよ。実は祖父の弟と叔父がここに住んでいるんだ。それに母の祖父はここが出身地と家族に関係しているのさ。自分は2度目だけど、いつも素晴らしい時間を過ごしている。ここで出会った多くの人に優勝は特別だと言われてきたよ。まさにその通りだね」

昨年、CTのフランス戦開催中に行われたエアーショー『Red Bull Airborne France』でファイナル進出。
テキサスのWacoウェイブプールで開催されたStab Magazine主催の『Stab High』でもファイナル進出を果たし、ビッグエアー賞を獲得。
年末の『World Junior Championships』でファイナル進出の2位と大活躍だったイーサン。
ベンチュラの先輩、デーン・レイノルズの後継者とも言われている自由なスタイルとエアリアルがコンテストでも活かされれば更なる勝利を重ねていくことでしょう。

なお、稲葉玲王、新井洋人、西慶司郎、太田拓杜、山中海輝、古川海夕、西優司、加藤嵐、都筑百斗、石川拳大、野呂海利、大音凛太、三輪紘也、小笠原由織と多くの日本人選手が参加。
稲葉玲王の5位が最高位でした。

QS3,000『Seat Pro Netanya』結果
1位 イーサン・オズボーン(USA)
2位 トリスタン・ギルボー(FRA)
3位 ヨーガン・クウジネット(FRA)、コール・ハウシュマンド(USA)

2019120wsl3
(2年連続5位の稲葉玲王)
PHOTO:© WSL/Poullenot

2019120wsl4
(新井洋人はR5で敗退)
PHOTO:© WSL/Poullenot






2019120wsl5
PHOTO:© WSL/Ferguson

昨年、7年ぶりにWSLイベントの舞台となったフロリダのセバスチャン・インレットはケリー・スレーターの出身地として有名。
今年の『Florida Pro』は6,000から3,000にグレードダウンしたためにCT選手の参加はディフェンディングチャンピオンでフロリダ出身のキャロライン・マークス(USA)のみ。
そのキャロラインが圧倒的な強さで2年連続の優勝を決めました。

「町全体での応援は最高だったし、勝敗に関わらずとても協力的で十分な支援をして頂いたわ。この一週間、とても幸せで自信を持って気分良く戦えた。この場所の最高の波の一つである’ファーストピーク’でサーフィン出来たことにストークしている。スロースタートだったファイナル以外、全てのヒートで最初に良い波に乗り、リズムに乗ることが出来たの。ファイナルの対戦相手、キラは凄いサーフィンをするし、いつでも8ポイントが出されると恐れていたわ」

マンオンマンになったQFからファイナルを含めて全てのヒートで相手をコンビネーションスコアに追い込んでいたキャロライン。
彼女の本当の舞台はあくまでCTであり、軽いウォーミングアップに過ぎない感じでした。

「とても楽しい一年になると思うわ。これがビッグイベントになれば良いけどね。再びこのイベントで戦う機会を得られたことは本当に嬉しい。ここに来る前はリンコンとベンチュラでたっぷりとセッションをしてリフレッシュしてきたの。今回のサーフボードはサーフランチでも使ったマジックボードよ。開幕戦のスナッパーロックスにも持っていくつもり。エアーや違うマニューバーに取り組んでいるし、今年はエキサイティングな年になるでしょう」

2019120wsl6
(キャロライン・マークス)
PHOTO:© WSL/Ferguson

なお、日本人選手では西元エミリーの9位が最高位。
同時開催のメンズ1,500はダークホースのノア・シュワイツァー(USA)がディフェンディングチャンピオンで優勝候補の筆頭だったエヴァン・ゲイセルマン(USA)を倒して優勝を決めています。

QSはここからハワイとオーストラリアに分かれ、ハワイでは1月18日〜28日に1,000『Sunset Open』、1月29日〜2月10日に3,000『Volcom Pipe Pro』が開催。
オーストラリアでは1月23日〜26日の1,000『Carve Pro』を皮切りに3月までイベントが続きます。

ウィンメンズQS3,000『Florida Pro』結果
1位 キャロライン・マークス(USA)
2位 キラ・ピンカートン(USA)
3位 ソフィー・マカロック(AUS)、サマー・マセド(HAW)

WSL公式サイト

「コンテストリポート」一覧へ


※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等を禁じます。