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一宮エリア

2019-02-06 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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前回(1/31)の更新からは頭以上のクローズ気味のコンディションとなっていたので、ドルフィン時の水の冷たさを含めてハードな雰囲気が続いていましたが、一宮~東浪見区間の堤防際や他よりもサイズの小さい太東をメインに形になる波があったようです。

なお、土曜日(2/2)に吹いた西風が影響してその後は急激にサイズが落ちてしまい、火曜日(2/5)の北東コンディションにかけて力の弱い風波のような波質になってしまい、潮が上げに向かうとボヨつきやすいサイズながら、北側をメインに風を防げて対応できていたと思います。

また、月曜日(2/4)の春一番ではオフショアコンディションとなりましたが、ほとんどの日は北風の影響を受けて全域でまとまりの悪いブレイクが目立っていました。

それでは、各ポイント毎の地形レポートです!


【一宮】
2/5火曜日の10時頃。潮は引きに向かい干潮に近い時間帯での地形チェックでしたが、肩~頭サイズになってしまうとアウトが遠くなってハードな雰囲気にもなりつつ、腹前後の風波に対してはサイズなりに距離を乗れる地形をキープしていました。
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各堤防周辺を含めて全体的に形が安定しているピークがなくなってしまい、スムーズに乗れる波を探すのが難しくなったと思います。
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左側やファミマ側にかけてスモールコンディションから頭サイズまで潮のタイミングに合わせて対応できていましたが、手前はこれまでよりもカレントが発生しやすい状態となっているのでブレイクにとってはまとまりの悪い印象がありました。
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アウトに関しても地形で形になるブレイクがなく、潮が上げてもショアブレイクを狙える様子ではないので、ミドルエリアの狭い区間がメインになりそうです。
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距離を乗れる状態ながら、潮が少ない時間帯でアウトの地形で広く反応し波のまとまりが悪い傾向なので、潮が上げに向かうタイミングを狙えるウネリがないと見た目よりも癖のある波になってしまうかもしれません。


【サンライズ】
2/5火曜日の11時頃。干潮で潮が止まる時間帯での地形チェックでしたが、頭前後~腰腹までの幅広いサイズに対応できる地形となっているので、風向きに合わせて左右を使い分けるとポイント全体を狙える状態となっていました。
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しかし、手前の地形でこれまでよりもカレントが発生しやすく、北東コンディションからも風が強まるとウネリがまとまらず、インサイドを使うサイズにとってはスムーズなブレイクがなく、全体的にアウトからの反応が頻繁になった雰囲気もあり、手前はカレントに影響され癖のない状態が崩れてきている傾向です。
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潮のタイミングでアウトを広く使えるので右側のレギュラーは胸~肩以上のサイズがあれば風向き次第で可能性があり、スモールコンディションでは左側のコンパクトな地形で潮の多い時間も反応があれば狙い易くなっていました。
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中央~左側寄りではミドル~アウトに地形が片寄った様子でスモールコンディションや潮の多いタイミングで手前がボヨつきやすいかもしれません。


【東浪見】
火曜日2/5の12時頃でした。潮は上げに向かい始めたばかりの地形レポートで、中央から左側にかけてはアウトからの反応が頻繁な雰囲気ながら、全体的にみると比較的手前にまとまった状態のようです。
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地形が削られ多少アウトに広がっていましたがハッキリと形にまとまるピークがなく、スモールコンディションを含めて潮の少ない時間帯はアウトを広く使えているもののブレイクのスムーズさはなくなっていたようです。
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胸~肩以上のサイズで右側のレギュラーを狙えそうでしたが、北風の影響を受けやすいので条件が限られてしまいますね。
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特に深い地形はないものの、中央寄りの途切れ途切れなブレイクからは周りよりも反応の鈍いセクションがあり、胸以下の物足りないサイズにとっては潮が上げに向かうと手前が一定にボヨついてしまうかもしれないので、距離を重視すると他よりも安定していない状況です。


【志田】
2/5火曜日の13時頃の様子から地形を判断します。潮は上げ始めのタイミングです。
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全体的な地形に関してはこれまでと大きく変わった様子はありませんが、サイズのわりにカレントが目立ったコンディションとなっていたのでブレイクのスムーズさはなく、スモールコンディションでは途切れやすいブレイクがほとんどでした。
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ここも手前に集まった地形なので距離を乗れる波に期待はできませんが、整ったコンディションであれば力のある波質が見つかりそうです。
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一定にワイドな地形が特徴的でウネリの切れ目が見つけにくいながらも、南ウネリで形になっていて、カレントが働くと左右の堤防周辺や中央寄りで狙いやすいブレイクがあるかもしれません。
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サイズや風のコンディション次第ですが潮の少ないタイミングはオススメできませんね。


【太東】
2/5火曜日の14時半頃。潮は上げに向かいミドルタイドに近い時間帯の地形レポートです。
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他のポイントと同じように先週(1/25W)のサイズアップが影響してしまい、カレントが強まって癖のない状態だった地形に複雑さが気になるようになっていました。
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堤防周辺ではアウト側に胸以上のサイズが反応するピークが残っていましたが、腰サイズに対しては潮の少ないタイミングでギリギリ狙えていた程度となり、1日のほとんどはミドルエリアのブレイクが途切れて距離にも期待できない状況でした。
手前でリフォームする波は形よく反応しますが、サイズ不足が続きロングボードにとっても物足りない雰囲気なので、腰・腹以上のコンディションじゃないと楽しめないかもしれません。
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堤防寄りでは余計なカレントもありながら、レギュラーのインサイド付近から沖に出るカレントに関しては手前にコンパクトな地形を復活させてくれる可能性があると思います。


【夷隅】
2/5火曜日の15時半頃。上げに向かい潮の多い時間帯になりました。
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このポイントにとっては狙い目から外れるタイミングと言うこともあって反応が悪い状況でしたが、 これまでよりミドルエリアから手前でブレイクする範囲が広がった印象がありました。
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ピークとしてはハッキリしないもののシフトしてブレイクしそうな胸くらいのウネリがあったので、潮が引きに向かう時間帯で狙える波があるかもしれません。
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肩~頭サイズで反応が頻繁になりそうですが、地形の様子からはピークのみの状態でショルダー方向にかけては仕上がっていない雰囲気なので、オススメする程ではありませんが、No.1をメインに手前から少しずつ砂が出てきているようです。

今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温は、12℃程しかないので、基本的にドライスーツかフル装備の組み合わせをオススメします


最後に、この先の波に関しては、高気圧が南側を通るのでウネリが残れば木曜日(2/14)の暖かい天気とオフショアで狙い目となるタイミングだと思います。

そのあとで再び冷え込む予報からは北西のサイドショアでウネリにとってはやっかいな条件が予想され、今回も土曜日(2/16)に発達する低気圧が影響してしまうと北東コンディションになってしまいそうです。

地形にとっては低気圧の通過が増えて荒れた状態が続くと胸~肩のちょうどいいサイズに対しても手前が不安定なブレイクになってしまうかもしれません。

アウトに孤立した地形になると乗れる距離にも期待できず、今のところアウトから形になるピークは堤防際に限られ、このエリアにとってハードな気圧配置になりそうです。

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