『Volcom Pipe Pro』ファイナルデイ!新しいヒーローが誕生!
2019-02-06 更新
2010年にJOBことジェイミー・オブライエン(HAW)が制してから今年で10回目を迎えたオアフ島・ノースショアのパイプラインを舞台とした『Volcom Pipe Pro』
ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)が4度、ケリー・スレーター(USA)が2度も制したQSで最大の注目を集めるイベントが現地時間2月5日に終了。
ファイナルデイは公式6-8ftレンジ、フェイスで10ftプラスの西北西ウネリが入り、パイプライン、バックドアもある期間中最も良いコンディションに恵まれ、終わってみれば厳しかった予報を覆す10周年にふさわしいエンディングになっていました。
ディフェンディングチャンピオンのジョシュア・モニーツ(HAW)がQF、前日のR4でダブルバレルをメイク、イベント初の10ポイントを出したシーバスことセバスチャン・ズィーツ(HAW)がSFで敗退した一方、R5で10ポイントを出したジャック・ロビンソン(AUS)、SFで10ポイントを出したバロン・マミヤ(HAW)、リーフ・ヘーゼルウッズ(AUS)、バララム・スタック(USA)の4名がファイナルへ。
スロースタートのファイナルで主導権を握っていたのは序盤にバックドアで7.00をスコアしたジャック。
後半、唯一のグーフィーフッターとなるリーフがパイプラインでディープなバレルを抜けてクリスチャン・フレッチャー張りのエアーを披露。ファイナルで最も高い8.00を出して4位から一気にトップに立ちますが、すぐにジャックがバックドアで2本目のバレルを抜けて7.87をスコア。
4名の中で唯一グッドスコアのバックアップを揃えてトップを奪い返し、終了間際にテクニカルなバレルライドを見せたバロンを振り切って優勝。
コンペティターとして重要な辛抱と安定を見せて『Volcom Pipe Pro』で6人目のトロフィーを獲得!
「世界のトップに立ったよ!一年のスタートでここで優勝するなんて、これ以上自信になることはないね。自分にとって一年で最も難しいコンテストだし、パイプラインに選ばれた気がするよ。このコンテストで勝つには波次第。準備万端でも、自分の場所に波が来なければ指をくわえて見ているだけさ。ここに来てサポートしてくれた皆んなに感謝したい。父、友人、ガールフレンド、あなた達がいなければこの優勝は無かった。ここのローカルのお陰でまるでホームにいるようだったよ」
前日のリポートでもお伝えした通り、2015年に強豪揃いの『Billabong Pipe Masters』のワイルドカードを決めるトライアルで優勝してから3年経ち、現在21歳(今年で22歳)のジャックはQSを3年間フルで回ったものの、昨年のランキング39位が最高位。
CT入りの条件であるトップ10入りにはまだまだ開きがあります。
「自信を持ってワールドツアー入りに挑むよ。自分はあの場所にいるのが運命だと思うんだ。辿り着くのは大変だけど、そろそろ、その時だと感じている」
R5では10ポイントの他に9.57をマークしてトータル19.57のパーフェクトに近いスコアを出していたジャック。
世界で最も威厳あるこの場所で結果を残し、次はブラジルでの6,000『Oi Hang Loose Pro Contest』を経由してオーストラリアレッグに向かいます。
ファイナリストで最も若い19歳のバロン(写真上)は昨年のプロジュニア、ハワイ・タヒチリージョナルチャンピオン。
ハワイアンでは珍しく早い時期からCT入りを目指してQSをフォロー。
年齢的に今年はジュニアを離れるため、QS一本に絞ることになります。
SFではシーバス、ジャックに続くイベント3本目の10ポイントをスコア。
この一本はその中でも最高のバレルとしてスポンサーのBanzai Bowlによる『Life in the Bowl賞』を獲得しています。
「優勝は逃したけど、素晴らしい一日だった。本当に凄いヒートが3つもあって興奮したよ。自分にとってパイプラインは特別な波。常にジョン・ジョン、ジェイミー、ケリーのようなベストサーファーを見て研究してきたし、彼らのようにサーフィンしたいと思っているんだ。昨年はヒートで負けることが多く、辛いシーズンだった。でも、今回の結果が大きな自信をもたらしたよ。これを大事にこのまま良い結果を重ねたい」
なお、日本人選手で唯一快進撃を続けていた西慶司郎はR5でジャック・ロビンソン(AUS)、ハワイアンのマクアカイ・ロスマン&コディ・ヤングと対戦して4位敗退に終わっています。
『Volcom Pipe Pro』の全てのリプレイはRed Bull TVで視聴可能。
ファイナルデイ(Day 4)は特に見応えがあるので、ライブを見逃した方はぜひチェックしてみてください!
『Volcom Pipe Pro』結果
1位 ジャック・ロビンソン(AUS)
2位 バロン・マミヤ(HAW)
3位 リーフ・ヘーゼルウッズ(AUS)
4位 バララム・スタック(USA)
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