From BCM.地球温暖化…我々に出来ることは?
2002-11-08 更新
ここ数年、テレビや雑誌等で「地球温暖化」の話をよく耳にしますが、地球に暮らす人類にとってこの温暖化は重大な問題です。特に自然を相手にしているサーファー達はこの問題にかなりの関心を持っているのではないでしょうか?? 今回は難しい話は抜きにして、簡単な今の現状と、問題を改善するにはどうすれば良いのかを簡潔にお伝えしたいと思います。まず、地球の温暖化現象とは、地球の温度を適度保つ二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスが、大量の石油や石炭などの消費によって大気中に大量に放出されているために、温室効果が高まって地球の温度が上がることを言います。
では、自分が良く通うビーチの事を思い浮かべて下さい。ここ数年で変化が出ていませんか? 例えば、砂浜がやけに狭くなっていたり、地形が極端に悪くなっていたり…。そういえば、と思った人…それは温暖化の影響かもしれません。
海水温の上昇すると、氷河が溶けるなどして海水が上昇します。その事によって砂浜が水没するのです。実際、千葉サーファーのメインコーストとも言える九十九里浜は、100年後には砂浜が皆無となる可能性が高いと言われています。つまり、あの混雑する片貝や、プロやトップアマが多く住む一宮周辺でも砂浜が無くなってしまうのです。海面が1m上がると、日本の砂浜の90%は消滅してしまうと言われています。
これを聞いて「え! じゃあ、どこでサーフィンするの?」と思う人がいるかもしれませんが、どこで出来るんでしょう?? その状況になってみないと分かりませんが、サーフ不可能となるビーチが続出するでしょう。
海面の上昇は突然起きる訳ではなく長い年月をかけて徐々に上がっていくので、50年後・100年後を想定して今からその予防に努めなければならないのですが、この事に対しての認識度は世間的にかなり低く、今のままだと更に温暖化が加速する可能性も高いという事です。
そこで、お気に入りのビーチ・世界のビーチを守るために何をするべきか?
それは、温暖化の原因になっている二酸化炭素の排出を減らす事→省エネ! と言ってもピンときませよね? でも、日常生活の中に少しの努力を加えれば、実行可能です。
例えば…
波チェックの時には車のエンジンをオフに。
日常生活でもエンジンのアイドリングはやめる。
エアコンは冷え過ぎず、暑過ぎず適温で(冷房時28℃、暖房時20℃程度)。
もしくは、エアコンを使わない。
観ていないテレビは消す、冷蔵庫のドアを開けっぱなしにしないなど、家庭で無駄な電気を使わない。
ゴミを減らす(食べ物を残さない事も大事)。
などなど。
とりあえず、自分で出来る事から初めて徐々に認識を高めていく事が大切でしょう。
最後に、フィジーの北にあるツバルという国の話。平均海抜約2mといわれるツバルは温暖化によって最も深刻な現状を突き付けられてます。小さな島で成り立つ、総人口が約1万人のこの国は、すでに国が海の中に沈んでしまう危機が近づいている為、国民がオーストラリアやニュージーランドに移住をする事が具体的に決まり始めている程。地球の温暖化の為に自分の国が無くなってしまう悲しい現実が迫っています。
と言う事で、まずは自分から行動を起こしてみませんか? サーファーとして、地球人として…。