2019-02-21 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。

北風コンディションが多く、物足りない腹前後となっていましたが、気圧配置が入れ替わったタイミングで沖から胸~肩サイズのウネリが届き一宮~東浪見区間をメインに人気があったと思います。
特にサンライズ・東浪見の右側のようにレギュラーで距離を乗れていたブレイクはビギナーから上級者まで遊べる波質だったようです。
このエリアのほとんどでスモールコンディションに対して手前まで乗りつなげる地形をキープし、オフショアのサイズ足らずな雰囲気でも潮のタイミングによってはギリギリ狙えるピークがありましたが、水曜日(2/20)の午後からは北東の風が強まった風波状態となっていました。
それでは、
地形レポートです!
【一宮】水曜日2/20の12時半頃、上げ始めの潮が少ない時間帯での地形チェックです。

肩以上のサイズでワイドになりやすい状態ながら、腹~胸サイズに対しては各堤防周辺で形になる地形がまとまり、潮の少ない時間帯にできるアウトのピークを狙えているのでそれなりに距離も乗れていたようです。

潮が多くなるほど一定にボヨつきやすい状況ですが、胸以下のサイズの場合は、風の影響がなければミドル~インサイドのカレントも目立たず、力の弱い波質でも癖のないブレイクになっていたので、潮が引き始めからの時間帯や上げ始めをメインに無難な波が狙えると思います。

アウト寄りの地形があり、ファミマ側を含めて広い範囲を使えているのでこのエリアの基準になる状態に復活していると思います。
【サンライズ】水曜日2/20の13時半頃でした。潮は上げ始めからハーフタイドとの間くらいで、ウネリの向きによってブレイクする形に変化はありますが、胸前後のサイズに対してミドル~アウトの地形を使えて距離を狙える状態だと思います。

中央周辺から右側寄りにかけて手前のカレントが目立ちボヨつくセクションがありましたが、風の弱いコンディションに対してはインサイドまで乗りつなげるブレイクとなって、左右の堤防周辺をメインに安定して形になるピークがありました。

左側のコンパクトな地形が崩れ始めてしまい肩以上のサイズにとっては全体的にワイドな見た目ではありましたが、干潮の時間を基準に右側のレギュラーを狙いやすく、遠浅な地形に対して力の弱い波質ながらも走りやすい形で人気があったようです。

左側半分にかけては満タンのタイミングにも対応できていて、この先も風とサイズの条件次第で期待できそうです。
【東浪見】2/20水曜日の14時頃の様子から地形を判断します。潮は上げに向かいハーフタイドに近い時間帯です。

やや手前寄りながら一宮~サンライズのようにミドル~アウトをメインに地形を広く使えていたと思いますが、形としては潮の少ない時間帯でワイドなブレイクが目立ち、上げに向かってボヨつきやすく、タイミング次第で波質が影響されていた雰囲気です。

インサイドにかけて特に荒れた様子はありませんが、左側は形が不規則なピークが多く、中央寄りのレギュラーは残りつつもカレントに反応して波質が難しくなっていました。

右側の堤防周辺が人気となった日もあり、干潮の前後でスモールコンディションにも対応できるようになってきたので、条件次第では距離を乗れるレギュラーに期待できるかもしれません。
【志田】2/20水曜日の14時半頃、潮は上げに向かいちょうど中間くらいの地形チェックです。

砂の集まりはいいものの形としては特に安定しているピークはなくミドルエリアから手前にかけて他よりも地形の浅い雰囲気でした。

左右の堤防や中央周辺ではカレントが働いてアウトまで地形が広がっていましたが、ブレイクの早い波が目立ってしまい、一宮方面と比べてサイズの小さい状態となって距離も伸びない波となっていました。

潮が少ない時間帯はカレントが目立って形がまとまらず、風の悪影響を受けると狙えるブレイクはなくなってしまい、潮の多い時間帯でも反応する胸~肩以上のサイズがあれば、上げに向かうタイミングで右側のレギュラーをメインに堤防周辺や中央のピークが狙えるブレイクになるかもしれませんが、整ったコンディションでもサイズ不足になると期待できない様子でした。
【太東】2/20水曜日の15時半頃、潮は上げに向かい満タンに近い時間帯での地形レポートです。

サイズとしてはこのエリアの中でも小さいコンディションとなっていたので地形にとって悪影響はないようです。

スモールコンディションに対しても力の弱い波質ながら引きに向かうタイミングや干潮前後の時間帯を狙ってロングボードで遊べるレギュラーがあり、北東のオンショアの場合なら腰~腹サイズで満潮時のインサイドの地形を使えていたようです。

ほどほどなオンショアでカレントが働いてレギュラーの地形は形をキープできている様子で、堤防からアウトに関してもサイズ次第でピークが出現し、無難なレギュラーとしては安定していると思います。
【夷隅】2/20水曜日の16時半頃、潮は上げに向かい満タンになったタイミングで、地形が復活している様子はありませんでした。

これまでと変わらずミドル~アウトは地形が深いので、胸~肩サイズあったとしても反応が鈍く、潮の少ない時間帯を含めてショルダー方向は複雑なフェイスになってしまうと思います。

No.1のレフトに関してはインサイド寄りなブレイクが多くなって狙える可能性がありつつも、その他の区間は地形が狭くショアブレイクのみの状態です。

この日の様子からは地形は一切関係なくカレントに影響された反応だったので、地形として砂が集まる雰囲気はありませんでした。
今回のポイント毎の
地形レポートは以上になります。
さて、
水温は、南風が影響して沖には温かい潮が入っているものの、サーフエリアは変わらず10℃ほどしかなくフル装備を必要とした冷たい状態が続いています。
最後に、
この先の波ですが、風向きの変化を含めても安定せず、前回(2/14更新分)と似たような周期になる? のでは・・・
気圧配置の入れ替わりが激しい予報で、今のところ土曜日(2/23)に通過する低気圧が最も影響する要因となり、北東コンディションに伴ってサイズアップする予想です。
狙い目としては高気圧に覆われてオフショアに変わるタイミングではありますが、サイズのキープは低気圧の発達具合に影響されると思います。
なお、地形は夷隅を除いてこのエリア全体で癖のない印象ながら、ミドル~アウトが広いので肩~頭以上のサイズになるとワイドになりやすく、潮が引くタイミングで少なくなるほど雑な波質が予想されます。
今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!
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