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一宮エリア

2019-02-28 更新

皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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北東コンディションで、外も暖かく風の弱まった日はあったものの、風波で見た目よりもスムーズさに欠けていた印象で、週末(2/23・24)に通過した低気圧は発達するタイミングが遅かったのか、ウネリは日曜日(2/24)までで終わってしまい、その後は火曜日(2/26)のジャンクなコンディションを除いて腹~胸程度の物足りない雰囲気です。

また、日中の潮の動きが大きくなり、潮の少ない時間帯が夕方前に重なっていたので狙い目は午前中がメインだったと思います。

それでは、各ポイント毎の地形レポートです!


【一宮】
2/26火曜日の14時頃。潮は引きに向かって干潮に近い時間帯の地形レポートです。
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北東コンディションを除けばウネリを含め落ち着いた状態が多く、全体的に大きく地形が変わった印象はありませんが、インサイド~ミドルエリアまで砂が集まってブレイクは乗りつなげる状態をキープしながらも、各堤防際やミドルエリアでは沖に出る強いカレントが目立ってしまい、この先のスモールコンディションに対して癖のある反応になるかもしれません。
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潮が引いていた事もあり、風波でも胸~肩サイズの波がアウトから頻繁にブレイクしていたので、多少でもアウトで形になるピークがハッキリすれば狙いやすくなると思いますが、全体的に地形の範囲が広いのでハーフタイドよりも潮があった方がウネリはまとまる傾向かと。。。
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スモールサイズに対しては上げ始めから波質が変わる可能性があり、今回の北東で手前が深くならなければこれまで通り風波以外のコンディションなら対応できそうです。


【サンライズ】
2/26火曜日の15時頃。潮は引きに向かって干潮寸前での地形チェックでしたが、インサイド~ミドル・アウトにかけて地形の広い状態となっているので、風の影響を受けなければミドルタイドを基準としたスモールコンディションから肩~頭サイズの潮の多い時間帯まで対応できそうでした。
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北東の影響でミドルエリアのカレントが目立つようになって中間のセクションは反応が複雑になってしまいそうですが、アウトがメインなった地形になるとスモールコンディションや潮の多いタイミングでブレイクが途切れてショートライディングになりやすく、スムーズなブレイクはサイズ次第で変わってしまいそうです。
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しかし、中央のカレントに反応するピークを含め、堤防周辺の地形は狙える状態をキープしているので、引きに向かう時間帯をメインに右側はアウトからのレギュラーにチャンスがあると思います。
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右側以外の地形は干潮に近い時間帯で形のまとまりが悪く力の弱い波質になる雰囲気がありました。


【東浪見】
2/26火曜日の16時頃。干潮で潮が止まる時間帯での地形チェックでしたが、地形の広い印象が続いていましたので、アウトからインサイドまで乗りきれる状態をキープし、サンライズをコンパクトにしたような雰囲気なので右側のレギュラーに関しては潮が引きに向かう時間帯をメインに形と距離に期待できていたと思います。
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中央寄りまでピークはいくつかありますが、左側半分にかけては志田のような浅い状態なので干潮に近くなるほどウネリのまとまりは悪く、カレントが邪魔してミドルエリアでワイドなブレイクが目立ってしまうとピークが定まらないかもしれません。
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中央から沖に出るカレントが強まって地形を分けているので、流れの弱い穏やかなコンディションならピークとして使えそうですが、サイズ不足になると潮の多いタイミングで全体的に反応が悪くなっていたので、胸~肩以下のサイズにとっては引き始めからの方が無難かもしれません。
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時間帯によってピークは変わるもののポイントを広く使えて対応できていたと思います。


【志田】
水曜日2/27の12時半頃でした。潮は引きに向かってちょうど中間くらいのタイミングでの地形レポートで、ウネリとしては特に荒れた状態にはならず、地形にとっては北東風の影響が残り、手前にまとまって浅くなっている印象です。
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1日を通すとほとんどの時間帯でワイドなブレイクが目立ち、引きに向かう時間帯は干潮に近くなるほどカレントが強まっていて、フェイスのヨレが邪魔してスムーズに乗れない傾向のようです。
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左側を除いて中央や右側の堤防にあるカレントは上げに向かうタイミングでピークとして狙える可能性があり、地形の境にもなっているので風の影響がないコンディションなら形が安定するかもしれません。
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手前の余計な深みもなく、腹~胸以上のサイズがあればここのポイントにしては距離を狙えるアウトのピークが使えそうなのでオフショアのタイミングに期待できそうです。


【太東】
2/27水曜日の13時頃の様子から地形を判断します。潮は引きに向かって中間をすぎたくらいです。
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ここにとっても地形が荒れるようなウネリはなく、堤防の内側にはこれまでのようなコンパクトなレギュラーの地形が残っていそうでした。
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風のみの影響ながら堤防寄りに砂が集まるカレントが働いていたので、潮の少ない時間帯はアウトを含めて浅さが目に付く状態になり、手前まで乗りつなげる状況ながらも地形の範囲が広がりインサイドのブレイクが素早くなっているかもしれません。
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スモールコンディションにはうまく対応できそうですが、胸以上のサイズになるとレギュラーの形をキープするのが難しい雰囲気なので、サイズに合わせて潮の狙い目を変えれば肩くらいのサイズまでなんとかなりそうです。


【夷隅】
2/27水曜日の14時頃。潮は引きに向かって干潮に近い時間帯です。
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ミドルエリアが深く反応の悪い状態で、No.1に限り堤防周辺で雰囲気はあるものの地形が狭く波数も少ない様子。
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全体的に潮の少ない時間帯に関してもショアブレイクとなってしまい、ミドルエリアでブレイクする波はありますがショルダーは短くフェイスがボヨついているので、感覚では乗る(滑る)というよりただ押されているだけになる波だと思います。
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地形としては期待できない状況が続き、サイズが上がってもビーチの砂が動くような事がなければ復活は望めないのかもしれません。

今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温は、月曜日(2/25)に16℃の潮が入ってサーフエリアも14℃近くまで上がり、このエリアでグローブが必要ないくらいになりましたが、ジワジワと下がり傾向となってここ数日は11~12℃くらいに戻っていました。


最後に、この先の波に関しては、低気圧が発達しても前線とセットなので、波質は風波っぽくまとまったウネリにならない予想で、風に関してもオンショアスタートになると地形に変化があるかもしれません。

高気圧に覆われれば通過後に東~南寄りの風に変わり弱まる可能性があるので、今のところ土~日曜日(3/2・3)にかけてチャンスがありそうですが、気圧配置の入れ替わりが早い予報からはすぐに次の低気圧の影響を受けてしまう雰囲気があり、コース次第でオフショアになるタイミングがありそうですが不安定な天気になるとは思います。

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