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一宮エリア

2019-03-07 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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オンショアコンディションが多い状況が続き、前半は腹前後の物足りないサイズとなっていたので対応できる地形はありながらも、潮が多い時間帯でショルダーの短い形になってしまったり、少なくなると力の弱い波質に変わって風の影響を受けやすかったり、風波では潮のタイミング次第で変化しやすい状況でした。

また、後半は北東のハードな雰囲気となって、風の弱まっていた胸サイズのコンディションに対してはこのエリアの北側で波を選べていましたが、オフショアコンディションに関しては太東のレギュラーを含めてもサイズ的に中~上級者向けな波になっていたようです。

それでは、地形レポートです!


【一宮】
3/6水曜日の11時頃。干潮の潮止まりでの地形チェックで、砂の集まった状態をキープしているのでアウトからインサイドにかけて乗りつなげる地形となっていますが、カレントの悪影響が残ってしまいミドル~インサイドは荒れた印象がありました。
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頭近いサイズでワイドなブレイクが目立っていたものの、潮の少ない時間帯のようにアウトをメインに使うタイミングになると手前の複雑な地形を使う事がないので特に気にならない雰囲気です。
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オフショアや風の弱いコンディションの場合は潮が上げに向かって手前がボヨつきやすいタイミングよりもスムーズなブレイクが見つかるかもしれませんが、ショアブレイクを狙う地形はないので風波の波質じゃなければミドルタイドが基準になると思います。
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サイズに対して形にまとまる地形が狭いですが、ファミマ側を含めて堤防周辺に狙えるピークがありそうです。


【サンライズ】
3/6水曜日の12時頃の様子から地形を判断します。潮は干潮から上げに切り替わったくらいの時間帯です。
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ここもサイズアップとともにオンショアの悪影響が残った印象になってしまい、ビーチが削られた雰囲気からは一宮よりもカレントが強まっていたようにも見え、ミドル~インサイドにかけて地形がリセットされてしまったようです。
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潮が多くなるほどボヨつきやすい深いセクションや、スモールサイズに対して反応する地形が狭くなってしまう可能性もありつつ、全体的にこの日のような頭以上のサイズではハードになってしまうものの、地形がアウトに広がっていたので肩前後のファンな状態なら風の弱い日を狙って距離を乗れるブレイクが見つかるかもしれません。
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今のところ堤防周辺を含めて形として安定するピークはありませんが、ウネリが残れば引きに向かう時間帯を狙って右側のレギュラーに期待できるチャンスがあり、左側や中央周辺はミドルエリアからアウトに浅い地形が集中していて、全体では手前まで乗りつなげる状態なので極端にサイズが下がらければポイントを広く使えると思います。


【東浪見】
水曜日3/6の12時半頃、上げ始めの潮は少ない時間帯での地形チェックレポートとなります。
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このエリアの中でも沖が遠い雰囲気があり、サイズアップに伴いカレントが強まった様子なので、右側半分にかけてミドルエリアから手前はスモールコンディションにとってブレイクが途切れたり潮が上げに向かうとボヨつきやすいかもしれませんが、干潮に近いタイミングや肩~頭以上のサイズに対してはアウトがメインになるので特に気にならないで済みそうです。
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中央からのカレントはこの日の時点で普段と比べて悪い影響が残らず、左側まで比較的浅く志田のようにホレた力のある波質なのでハードではありましたが、極端なスモールコンディションじゃなければ肩・頭~胸前後までのコンディションに広く対応できると思います。
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手頃なサイズに対して潮が上げると一定にボヨついてしまいそうなので、引き始めからやミドルタイドが基準の狙い目? では。。。アウトの地形で反応していた方が形がハッキリしていたと思います。


【志田】
3/6水曜日の13時半頃。潮は上げに向かいミドルタイドに近い時間帯で、ハードなサイズにとって普段よりもアウトからの反応が目立っていましたが、ここは他のポイントと比べると地形は手前にまとまった状態をキープしていたので、浅い地形にウネリが手前で集まった力のある波質となって上級者向けな印象です。
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やはりサイズアップとカレントの影響が残り地形が荒れてしまっているので、ピークの位置やブレイクが不安定になり中間~手前のセクションで複雑な反応で波を読みづらそうです。
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しかし、右側のレギュラーや中央・左側にはカレントが働いて集まったアウトの地形ができているので、胸~肩の手頃なサイズになればショルダーの切れ目ができて距離を走れると思います。
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潮が多くなっても対応できる地形のようです。


【太東】
3/6水曜日の14時頃、潮は上げに向かいミドルタイドくらいで、落ち着いたコンディションが続いていた期間に関しては堤防の内側にあるコンパクトな地形で遊べる状態をキープし、スモールコンディションに対しても潮の少ない時間帯を狙ってロングボード・ビギナー用の波がありました。
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しかし週末(3/2・3)のサイズアップ以降は堤防周辺の地形が崩れ、これまでのピークが安定しなくなり胸~肩以上のサイズからは堤防のアウトからワイドに反応してしまい、潮のタイミングによってはミドルエリアの地形でホレた波質に変わっていたので、ショートボードや中級レベル以上のサーファーにも対応していたと思います。
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地形はこれまでよりも広がってコンパクト感は欠けているものの、形をキープしたブレイクが残っているのでサイズが下がってもレギュラーをキープすると思います。


【夷隅】
3/6水曜日の15時頃、潮はミドルタイドをすぎて満タンに近い時間帯で、この日のコンディションにとってはカレント等の条件も重なってアウトからのブレイクがありました。
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ただし、頭以上のウネリがやっと反応する程度な地形なのでこの先もサイズ不足になりやすい雰囲気でしたが、今回でビーチが削られればインサイドの地形が広がりジワジワと狙える状態に復活する可能性がありそうです。
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まだまだ使える範囲はインサイドのみの状況ながら、潮が引きに向かう時間帯で形になるショアブレイクが 見つかるかもしれません。
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地形レポートは以上になります。


さて、水温は、オンショアコンディションが多かったのでフル装備までの準備は間違いない状況ですが、水温は12~13℃くらいあり、ピークだった10℃前後の頃と比べると外気の暖かい日ならグローブなしでもできていました。


また、この先の波に関しては、低気圧で再びサイズが上がる雰囲気ながら、土曜日(3/9)が最初の狙い目になる予想です。

北西の風が強まればウネリが抑えられる可能性はあるが、ウネリが残れば月曜日(3/11)に近づいてくる次の低気圧の影響が出るまでの期間で南寄りのオフショアとそこそこなサイズに期待できそうです。

今のところ、その後でハードなコンディションが悪影響となって荒れてしまう予想なので、地形的な状況を含めても今週末(3/9・10)が区切りになるかもしれません。

夷隅にとっては復活するきっかけになるとおもいますが、その他ではミドルエリアからインサイドにかけて胸以下のサイズに対してはウネリが途切れたりスムーズさに欠けた反応となってしまうかもしれません。

今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!

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