2019-03-14 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。

各ポイントで地形が荒れ模様となりつつ、ビーチの砂が出た事でこれまでと比べても意外や余計な癖が残らず、堤防周辺ではアウトを中心に形になる地形が広がりました。
水曜日(3/13)の午後からは急激なサイズダウンとなってしまいましたが、これまでよりも整った状態が多く、ウネリが残っていた期間は潮のタイミングで変化はありつつも1日を通して狙える波があり、ポイントによって波質を選べる状況だったので中級者以上のレベルのサーファーにとってはこのエリアで十分楽しめていたと思います。
それでは、
地形レポートです!
【一宮】3/12火曜日の11時頃、潮は引きに向かってちょうど中間の時間帯での地形レポートです。

月曜日(3/11)の風とウネリに影響されてミドルエリアから手前にかけて荒れてしまいそうな様子でしたが、ビーチに集まっていた砂が削られたもののファミマ側を含めて各堤防周辺に地形がまとまっていました。

カレントも強まっていながら、堤防周辺を除いては特に目立つような悪影響は残らず、ビーチの砂が出て癖はないようにも見え、アウトに広がった地形は潮のタイミングに合わせて胸~頭前後のサイズに対応できそうな雰囲気なので、胸以上のコンディションなら距離を狙えるタイミングがあると思います。

ミドルエリアより手前の地形がメインになるそれ以下のサイズでは潮の多い時間帯で一定にボヨつきそうでしたが、これまでよりも形がハッキリした地形なので風波でなければ上げ際にウネリがまとまって乗りやすくなるかもしれません。
【サンライズ】火曜日3/12の13時半頃、潮は引きに向かい干潮寸前での地形チェックです。

月曜日(3/11)のサイズアップと荒れた天気が影響してカレントが強まっていたので、いつも通り中央から沖に出すコースがやや左寄りにかけて深くなっていましたが、インサイド~ミドルエリアに余計な悪影響は残らず、ビーチの砂が出て癖のない雰囲気になったと思います。

左右の堤防周辺や中央ではアウトまで地形が広がり、頭以上のサイズからは潮が少なくなるほどワイドにブレイクするもののピークの位置が安定し、特に右側のレギュラー狙いが人気になっていた様子です。

また、スモールコンディションに対しては潮が多い時間帯でフェイスがタルくなってしまいそうですが、この先も荒れた天気にならなければピークを選べるようなポイントを広く使える状態をキープし、地形的には距離を狙えるタイミングがあると思います。
【東浪見】火曜日3/12の14時頃でした。干潮の潮止まりで、左側半分に関しては一宮・サンライズと比べるとインサイド~ミドルエリアに浅い地形が広がり、この日のような頭以上のサイズ対してはミドルタイドより潮が少なくなるとワイドなブレイクが多く力のある反応が目立っていましたが、堤防側からのカレントが働いてピークとしてまとまる地形はありました。

風の影響を受けなければ肩前後のサイズで楽しめそうな雰囲気で、右側ではサンライズと似たようなレギュラーが反応し、これまでよりも手前の深いセクションが解消され余計なカレントがなくなったのでワイドではありますが、頭前後のサイズに対してアウトからスムーズなブレイクとなっていました。

全体的に潮の引き始めからを狙ってポイントを広く使えそうですが、中央から左側は志田のように上げに向かうタイミングで形がまとまるかもしれません。

スモールコンディションにも対応できる雰囲気となっているので、ここも悪天候がなければ癖のない状態が続きそうでした。
【志田】3/13水曜日の13時半頃の様子から地形を判断します。潮は引きに向かい干潮に近い時間帯です。

急激なサイズダウンとなってしまった腹~胸サイズの物足りないコンディションに対してもワイドながら普段よりも形の安定したブレイクがあり、他よりも手前に集中した状態なので潮の少ない時間帯はインサイドの水がなくなってホレやすくなりますが、ミドルタイドより多くなると使えるエリアが広がって形をキープした波が見つかるかもしれません。

堤防周辺を除いては特にカレントに影響された地形はなく、ビーチが削られながらも全体で見ると一定に砂の集まった癖のない印象で、肩以上のサイズからは潮の多い時間帯もアウトの地形使えていたので、風の影響がなければ距離を狙えるコンディションになると思います。

練習可能ではありますが潮の少ない時間帯を狙うサイズに関してはオススメできない雰囲気でした。
【太東】3/13水曜日の14時頃、潮は引きに向かって干潮寸前の時間帯での地形チェックです。

前回(3/7更新分)までの期間で北東コンディションが目立っていた影響もあり、このポイントに砂が集まる傾向となっていたのでこれまでのような堤防周辺からのレギュラーをキープし、月曜日(3/11)のサイズアップからはアウトの地形が広がってピークに関してはワイドに反応する波が多いながらショルダーの切れ目を狙って距離を乗れる状況です。

カレントが強まっていましたが特に悪影響が残る所もなく、膝~腰サイズに対して潮の少ない時間帯でミドルエリアを広く使えてビギナーにとって練習しやすいコンディションのようでした。

しっかりしたウネリで胸以上のサイズがあれば堤防アウトから距離を乗れるレギュラーに期待できそうですが、アウトがワイドな地形になっているのでパドルアウトしてくるサーファーとトラブルになりやすいので普段よりも注意が必要のようです。
【夷隅】3/13水曜日の15時頃、干潮の潮止まりです。

月曜日(3/11)のサイズアップによってビーチが削られたのでインサイドに関しては多少地形が広がった雰囲気ながら、ミドル~アウトの地形は深いままとなり、この日の様子からは胸サイズの波に限りこれまでよりもアウト寄りにピークができていたものの潮の少ない時間帯としては反応が控えめな印象でした。

ピークが見つかるようになったばかりでショルダーの形までは安定していませんが、ショアブレイクを専門に練習する目的なら胸~肩サイズで狙えるかもしれません。

ウネリや風の向き等の条件からは期待の薄い状況なのでオフショアの一宮~太東区間を狙うのが無難そうです。
今回のポイント毎の
地形レポートは以上になります。
さて、
水温は、強まった南風の影響で13~14℃と多少温かくなっていました。北風コンディションでなければグローブなしで問題なく、個人的にはフルスーツも3㎜な状況です。
最後に、
この先の波ですが、木曜日(3/14)の時点でミドル~アウトに地形があっても反応するサイズとしては足りない様子だったので、風の影響は弱いながら今のところ土曜日(3/16)に予想されている次の低気圧まではウネリにイマイチ期待できない雰囲気です。
前回のようにコースに変動はあると思いますが、通過後に西寄りの風が吹いてしまうとサイズが下がる要因となって長くウネリが残らないかもしれませんが、その後で入れ替わるように高気圧が沖に通過すると風の影響も少なく東ウネリが入る可能性はあるものの、そううまく理想通りにはいかないと思います。
整ったコンディションは狙えそうですが今回仕上がった地形を活かせるようなブレイクにはならない予想です。
今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!
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