2019-03-21 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。

前回(3/14)の更新からはスモールコンディションが続いてしまい、各ポイントにミドル~アウトをメインに安定した地形はありましたが、使えるような状態にはなりませんでした。
ただし、今週(3/18W)に入って勢力は弱いながらも通過した低気圧からのウネリ? なのか。。。東に抜けた高気圧も手伝い、午前中の風の弱い時間帯に干潮が重なっていたので、このエリアは引きに向かうタイミングを基準に上げ始めまでアウトからスムーズに距離を乗れる波があったと思います。
それでは、各ポイント毎の
地形レポートです!
【一宮】3/19火曜日の14時半頃の様子から地形を判断します。潮は上げに向かって満タン寸前です。

この日は久しぶりの肩サイズを楽しめるコンディションながら潮が上げに向かうタイミングでボヨつきやすく、ミドル~インサイドの地形がメインとなる条件では見た目ほどハッキリしたブレイクにはならないようです。

比較的潮の引きに向かう時間帯の方が波質は素直な印象となって、胸~肩サイズまではワイドに反応する波が少なく狙い易そうです。

また、所々に腰~腹以下のスモールコンディションに対して深くなっていながらも使えていましたし、各堤防周辺のミドル~アウトに安定して形になる地形があるので、胸サイズあれば潮のタイミングを調節して距離を乗れる波が見つかると思います。
【サンライズ】3/19火曜日の15時頃。上げに向かって満タンの潮止まりでの地形レポートです。

全体的に癖のない状態をキープしていたが、左側のインサイドにかけてはカレントの通り道が残ってしまい手前が深いので、スモールコンディションや潮の多い時間帯でブレイクが途切れたりボヨつきが気になるものの、ミドル~アウトを使える潮のタイミングとサイズがあれば易しい波質が狙えそうです。

ここは右側のレギュラーをメインに中央寄りまで形にまとまるピークが安定し、やはり潮が多くなるほどボヨつき傾向ではありましたが、肩前後のサイズに対して引きに向かうタイミングを狙ってスムーズな反応があったようです。

胸サイズあれば潮の多いタイミングでも狙えるブレイクが残っていましたが、それ以下になると使える地形が狭くなり時間帯も限られてしまうのでは。。。
しかし、ショアブレイクな地形ではなくサイズなりに距離を乗れる易しい波質の地形をキープしていました。
【東浪見】3/19火曜日の16時頃。潮は満タンから引き始めたばかりでの地形チェックでしたが、ここもスモールコンディションや潮の多い時間帯で反応が控えめとなっていました。

比較的浅い仕上がりとなっている左側~中央寄りの地形をメインに狙えるピークができていたので、サイズが上がったタイミングの右側を含めてポイント全体で幅広いコンディションに対応できそうです。

サイズがあってカレントが働いていた頃よりも形のハッキリした様子はありませんが、胸以上あれば潮の上げに向かう時間帯も狙えるブレイクがあり、右側に関しても潮の引きに向かうタイミングや干潮に近い時間帯に合わせてサンライズのようなピークの安定したレギュラーが見つかるかもしれません。

風の影響がなければ潮の時間帯で質の違う波を遊べそうです。
【志田】3/20水曜日の15時頃。潮は上げに向かって満タンに近い時間帯での地形チェックでしたが、穏やかなコンディションが多かったので、カレントも弱まり地形にとっては荒れることなく癖のない印象をキープしていました。

カレントによって複雑になる中央の地形もブレイクに目立った影響はなく、堤防周辺を除いてはオフショアコンディションで素直なブレイクが狙えそうで、他のポイントと比べてミドルエリアより手前に地形がまとまっているので、コンパクトながら形のいいピークがポイント全体にいくつか見つける事ができていました。

また、肩以上のサイズからは普段よりも形がハッキリしているアウトの地形を使えると思うので、右側のレギュラーから中央、左側奥にかけて距離を走れるブレイクが出現するかもしれません。

地形の状態をキープできれば、上げに向かう時間帯で楽しみやすいポイントだと思います。
【太東】水曜日3/20の15時半頃でした。潮は上げに向かって満タン寸前での地形レポートで、これまでよりもコンパクトな反応が目立ちながらも堤防からのレギュラーのブレイクをキープした地形が残っていました。

腹~胸サイズの東ウネリで反応する地形は狭くなるものの潮の多い時間帯も狙えていたようで、肩以上のコンディションと比べカレントが弱く、形としてはハッキリしていませんがロングやファンボードを使って距離を乗れるブレイクが安定していました。

潮の少ない時間帯や胸以上のサイズでミドルエリアの反応がワイドになる傾向ですが、フェイスの切れ目を狙って易しい波質を楽しめると思います。

アウトの地形を含めて頭前後までのサイズに対応できそうです。
【夷隅】3/20水曜日の16時頃。満タンの潮止まりです。

これまでよりも多少ながらインサイドの地形が広がった印象なので、サイズ次第では潮の少ない時間帯を狙ってショアブレイクを狙える雰囲気ではありますが、全体的にピークとなる地形が狭くショルダーの乗り心地がタルい波質が目立っていました。

それでも、この時のタイミングに対して反応する波があったので、コンスタントに肩以上のサイズが来るコンディションなら大潮の干潮に近い時間帯でピークが出現するかもしれません。

しかし、他のポイントと比べてまだ気にするような状況ではないようです。
今回のポイント毎の
地形レポートは以上になります。
さて、
水温は、13℃前後で安定していたので外気の暖かい日の日中ならラバーの3㎜+ブーツで問題ありませんが、土曜日(3/23)の冷え込みには完全装備な対応が必要かもしれません。
最後に、
この先の波に関しては、日本海を発達しながら通過する低気圧が影響し強い南風コンディションからのスタートとなりそうですが、風が強まるとサイズアップの可能性はあり、各ポイントの右側にあるアウトの地形を使えるサイズになれば潮の引きに向かう時間帯を基準に風をかわしつつレギュラーのブレイクを遊べるかもしれません。
ただ、胸程度のサイズでおさまってしまった場合や、土曜日(3/23)以降に寒気が入って北西~北風コンディションに切り替わった後のサイズ不足な雰囲気になると力の弱い風波が予想されます。
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