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QS6,000『Vissla Sydney Surf Pro』終了!大原洋人、脇田紗良、前田マヒナは?

2019-03-24 更新
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優勝したダークホースのジョーダン・ローラー
PHOTO:© WSL/Dunbar

今年は怪我から復帰したケリー・スレーターがCT開幕戦のウォーミングアップとして参加したことでイベント前から大きな話題になっていたオーストラリア・マンリービーチを舞台としたQS6,000『Vissla Sydney Surf Pro』

夏のシドニーらしいスモールコンディションにR3であっけなく敗退したケリーでしたが、10年以上ぶりにやってきた大スターの回りには常に異常なまでのファンが集まり、本人もヒート敗退後にトム・キャロルを交えたサーフセッションに参加するなど残り少ない選手生活を楽しんでいるかのようでした。

また、日本人にとって吉報が続いているQSのオーストラリアレッグで大原洋人、脇田紗良、前田マヒナの3名が快進撃を続けQF進出のベスト8入り。

大原洋人はニューキャッスルのR5で対戦して負けているマット・バンティング(AUS)とQFで再対戦。
残念ながらマットのペースで最後までスコアは伸びずに5位でフィニッシュ。
それでもQSランキングは8位。今イベントで17位に入った同郷の稲葉玲王のランキング7位と共に目標のクオリファイに向けて最高のシーズンスタートになったと言えるでしょう。

ウィメンズも脇田紗良、前田マヒナ共にQFで敗退。
セントラルコースト・アヴォカビーチで開催されたQS3,000『Sisstrevolution Central Coast Pro』で2位になった脇田紗良はオーストラリアで2度目の好成績、ランキングは7位とクオリファイ圏内に入っています。

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ジョーダン・ローラー
PHOTO:© WSL/Smith

コンテストの方はマンリーから車で約30分北上、ダミアン・ハードマン、デイヴィー・キャッスル、ネイザン・ヘッジなどを輩出した歴史あるサーフタウン、ノースナラビーン出身のジョーダン・ローラーがQSランキングトップのジャドソン・アンドレ(BRA)をファイナルで倒してキャリア最大の勝利。
オーストラリア・ノーザンビーチの選手としては2015年のローラ・エネバー以来、4年ぶりの優勝となり、ビーチも大いに盛り上がっていました。

「この表彰台に立つために人生をかけてきたんだ。まだ信じられないよ。この規模のイベントで優勝してQSの6,000ポイントを獲得出来て本当に嬉しいね。それにノースナラビーンから応援に来てくれたみんなと一緒にマンリーで勝てたことは最高だよ。自宅の近くで行われるイベントでサーフィンするだけでも凄いのに、優勝だなんて...。驚いて正直何を言っていいか分からない。夢を見ているようさ。この優勝は大きな自信になる。今は本気でCTに入りたいし、出来ると信じているよ」

イベントスポンサーの「Vissla」のライダーでもあるジョーダン。
2014年の台湾、2018年の南アフリカ、フィリップアイランドのQSで優勝経験はあるものの、QSランキングは万年3桁。
WSLのプロフィールにも詳細が記載されていないほぼ無名の選手。
今回の優勝でランキングは4位まで浮上。一気に注目の選手になっています。

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優勝したアレッサ・クイゾンと夫のカイオ・イべリ
PHOTO:© WSL/Dunbar

ウィメンズのQS6,000『Sydney Women’s Pro pres. by Sisstrevolution』は元CT選手のアレッサ・クイゾン(HAW)がニューキャッスルに続きファイナルに進んだイザベラ・ニコルズ(AUS)とのクロスゲームを制して優勝。

CTを脱落した後も夫のカイオ・イべリ(BRA)と共にイベントを選んでQSを回っていたアレッサですが、2017年、2018年とランキングは2桁とクオリファイには届かず...。
今回QSで初優勝を果たし、ランキングも4位に浮上。6,000が一番上のグレード(メンズは10,000)になるウィメンズでこの6,000ポイントは非常に大きく、CT返り咲きのチャンスが巡ってきました。

「優勝だなんて信じられないわ。今回は夫のサポートをメインにオーストラリアに来たの。いくつかのイベントに参加してみようかなという気持ちだった。ニューキャッスルは結果が残せず、ここではヒートを勝ち続けてファイナルまで進んでしまったの。今年はクオリファイを狙ってQSを回る計画ではなかったのだけど、考え直さないとね。ベラ(イザベラ)と戦えて面白かったし、彼女の好成績に興奮している。本当に信じられない。喜びを実感しないとね」

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アレッサ・クイゾン
PHOTO:© WSL/Dunbar

なお、カリフォルニア・ハンティントンビーチで開催中のQS1,500『Jack’s Surfboards Pro』はR3まで進行。
五十嵐カノアをはじめ、仲村拓久未、野呂海利、宮城和真が勝ち上がっています。

次のQSのハイグレードは4月29日〜5月5日に千葉の志田下で開催されるQS6,000『Ichinomiya Chiba Open』
また、4月3日〜13日にはCT開幕戦『Quiksilver Pro Gold Coast』&『Boost Mobile Pro Gold Coast』がオーストラリアのゴールドコーストで開催されます。

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PHOTO:© WSL/Dunbar

『Vissla Sydney Surf Pro』結果
1位 ジョーダン・ローラー(AUS)
2位 ジャドソン・アンドレ(BRA)
3位 ジェシー・メンデス(BRA)、マット・バンティング(AUS)
5位 スチュアート・ケネディー(AUS)、ニコラス・スクワイア(AUS)、大原洋人(JPN)、アロンソ・コレア(PER)

『Sydney Women’s Pro pres. by Sisstrevolution』結果
1位 アレッサ・クイゾン(HAW)
2位 イザベラ・ニコルズ(AUS)
3位 マリア・マニュエル(HAW)、ヴァヒネ・フィエッロ(FRA)
5位 キーリー・アンドリュー(AUS)、タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)、脇田紗良(JPN)、前田マヒナ(JPN)

WSL公式サイト



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