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一宮エリア

2019-03-28 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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前回の更新(3/21)直後に南ウネリのレギュラーウェーブに期待していましたが、このエリアはミドルエリアを広く使えるようになったもののアウトから距離を乗れるコンディションにはなりませんでした。

なお、土曜日(3/23)の冷え込みから北風が吹く日が多く、風波となってしまったものの胸前後のサイズをギリギリ遊べていたと思いますが、今週(3/25W)に入ってからはサイズが下がる傾向となり、潮の動きが大きくなったので腰~腹サイズに対しても引き始めからの時間帯で対応できていながら、波数は少なく力の弱い波なので厳しい状況でした。

それでは、地形レポートです!


【一宮】
3/26火曜日の14時半頃、潮は干潮から上げに切り替わったくらいで、腹前後のサイズに対しては潮の多い時間帯でボヨついて反応が悪くなったり、沖に出るカレントが残っている周辺ではブレイクが影響されていましたが、地形にとっては特に荒れる様子はなくファミマ方面を含めて正面エリアの全域にかけて砂の集まった状態をキープしていました。
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潮の少ない時間帯で波の力は弱くなってしまうものの、ミドル~アウト寄りの地形を使えるタイミングにはスモールコンディションながら走れるブレイクがあり、ミドルタイドを基準に引きから上げ始めまでで対応できていたと思います。
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各堤防周辺の地形は潮のタイミングで波質と形が変わっていましたが、ピークは安定して見つけやすいのでビギナー用としては練習しやすい状況が続いています。
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全体的にサイズが上がるとワイドな波が多くなりそうでしたが、風の悪影響がなければ潮のある時間帯で期待できる地形が残っていました。


【サンライズ】
3/26火曜日の15時半頃。潮は上げ始めたばかりで、地形にとっては影響のないサイズが続き、所々でカレントは残っているものの、全体的に余計な深みはなく、ミドル~アウトまで一定に砂の集まった状態をキープしているので、スモールコンディションにも対応できる状態となっていました。
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しかし、一宮より距離を乗れそうに見えて形としてもコンパクトな雰囲気ながら、手前のブレイクは力が弱くショルダーが狭くなってしまうのでワイドなスタートで終わってしまう波が目立っていたと思います。
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カレントの影響がないピークはありますが干潮に近い時間帯は極端に波が弱く、潮が上げに向かうとボヨり、狙い目は引きの最中と上げ始めに限られていて、ロングボード用のブレイクが多くショートボードには一宮の方が無難な雰囲気です。
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左側はアウトがメインとなってブレイクが途切れ、右側のレギュラーはアウトの地形を使えるコンディションにならないと形がまとまらず、ここの中では中央寄りにスムーズなブレイクありましたが、全体的にはサイズ待ちな様子です。


【東浪見】
3/26火曜日の16時頃の様子から地形を判断します。潮は上げ始めの時間帯です。
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中央周辺ではカレントが残っているものの特に深くなっている様子はなく、ここも全体的に癖のない印象でインサイド~ミドル・アウトまで砂は集まり、スムーズなブレイクなので走れる波はありますが、ウネリが弱い為、無難なタイミングが限られてしまい、波質も変わりやすかったと思います。
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また、ある程度潮のある時間帯も狙えて、アウトの地形からピークがハッキリする胸前後のサイズが理想ながら、ミドルエリアから手前のワイドな地形がメインとなってしまい、風にも影響されやすい波質でした。
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右側のレギュラーは干潮を基準にサイズ不足なロングボード用の易しいブレイクがあり、中央~左側はここでは比較的浅い地形なので上げ始めからの時間帯や引き始めはショートボードにとっても遊べるブレイクなので、全体的にサンライズと似た印象ですが、左右で違う波質を遊べていたようです。


【志田】
水曜日3/27の13時半頃、潮は引きに向かい干潮に近い時間帯での地形チェックレポートとなります。
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ここも地形にとって影響されるようなコンディションはなく、極端に小さいサイズに対しては堤防周辺や中央に残るカレントが潮が少なくなるほど目立ってしまいブレイクに影響していましたが、上げ始めてからは徐々に気にならなくなる傾向なので潮の多い時間帯でアウトの地形を狙える肩以上のサイズからはピークとしてまとまりそうです。
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他よりも地形が手前に集まった状態なので小さくても他のポイントより走り重視なブレイクがあり、いつも通り潮が多くなると形がまとまって腹~胸サイズがあれば満タンに近いタイミングまで狙えていました。
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落ち着いたサイズが続いているのでアウトの地形は形がハッキリしなくなっている可能性はありますが、潮があるタイミングでミドル~アウトを使えるようになると中央から右側をメインに楽しめる波が見つかりそうですので、サイズが小さいからと言っても干潮に近い時間帯はコンディション的に外した方がよさそうです。


【太東】
3/27水曜日の14時頃。潮は干潮寸前の時間帯で、スネ~ヒザサイズにとっては潮の多い時間帯で、ピークの反応が悪くなったり手前のボヨつきでブレイクが途切れやすくなっていましたが、この時のような干潮に近いタイミングは波の力は弱くなるものの、これまでのレギュラーの地形で形がまとまっていたので、ビギナー用な波質ながらロングボードを使って堤防周辺から距離を乗ることができていました。
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落ち着いたコンディションが続いた影響か堤防の内側に砂が集まりコンパクトな地形になったと思います。
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サイズアップでワイドになるかもしれませんが、腹~胸・肩以上のサイズからは潮が上げに向かう最中を狙ってショートボードにも楽しめるブレイクに期待できるのでは?
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日中の潮の変動も大きくなっているので、大潮の期間は風の影響がなければフラット寸前のサイズまでチャンスがありそうです。


【夷隅】
3/27水曜日の15時頃。干潮の潮止まりの時間帯で、サイズ不足なコンディションからは何とも言えませんが、潮の少ない時間帯に関してもミドルエリアでの反応もなく、シフトしてピークになる雰囲気もなかったので地形としては肩~頭以上のショアブレイク狙い専用な状況が続いていました。
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数週間前のサイズアップで広がった手前の地形も最近は手前に寄ってしまった印象なので、唯一反応していたNo.1もブレイクしているのは極端に浅くなった手前の狭い地形に限られ、狙える波ではありませんでした。
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サイズアップがあれば再び復活傾向になると思いますが、これまでよりも状況は酷くなっているかもしれません。

地形レポートは以上になります。


さて、水温は、14~15℃の温かい潮が入っていますが、サーフエリアまで届いていない状況なので、外気の暖かさと比べて冷たく感じしまいグローブははずせても、今のところブーツまでの準備はあった方がいいと思います。


また、この先の波に関しては、南風の影響でスモールコンディションからのスタートとなり、天気は崩れる予報ですが前線の通過なのでまとまったウネリではなく、サイズが上がっても風波にしか期待できないかもしれません。
また、風が影響しないタイミングも狙えそうですが、サイズが残ってもフェイスがヨレたり見た目よりも複雑なブレイクが目立ってしまうのかと。

土曜日(3/30)以降で低気圧の発生が予想されていながら、太平洋側からのウネリが届けば北東ウネリにチャンスがありそうなものの、日本海側で発達する低気圧が影響してしまうと南~西寄りの風で早めに落ち着き傾向になるかもしれません。
風が影響してしまうと潮の少ない時間帯を狙いにくくなりますが、このエリアは夷隅を除いて各ポイントに地形があるので潮の多い時間帯も対応できると思います。

今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!

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