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CT開幕戦『Quiksilver Pro Gold Coast』初日はデュランバーでR1とエアショーが進行!

2019-04-04 更新
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PHOTO: © WSL/Dunbar

男女賞金同額化や、R3以降は全てマンオンマンになるなどのフォーマットの変更ワイルドカード獲得のトライアル枠見直し100万円超えもあるVIPパスの導入パット・オコーネルのコミッショナー就任など多くの変更、改革が発表された2019年のワールドツアー。

「Red Bull」「Harley-Davidson Motor Company」「Boost Mobile」「Outerknown」などの新たなスポンサーも加わり、世界最高峰のサーフィンレースにふさわしい環境が整っています。

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グリフィン・コラピント
PHOTO: © WSL/Dunbar

現地時間4月3日、ウェイティングピリオド初日にCT開幕戦『Quiksilver Pro Gold Coast』がスタート。
今年2月にローカルサーファーを興奮させたサイクロン「Oma」の影響でメイン会場のスナッパーロックスの砂が移動、地形が深くなっているため、過去にサブ会場として使用されたこともあるデュランバーが今年のメインステージ。
初日はR1の全てのヒートが終了、その後にエアリアルに特化したイベント、『Red Bull Airborne』の予選3ラウンドが進行しました。

変更されたフォーマットを簡単に説明するとR1は従来通りに3人ヒートながら、昨年までの1位のみの通過に変わって1位と2位がR3進出。
従来マンオンマンヒートだった敗者復活戦のR2が3人ヒートに変わり、1位と2位がR3進出。
ここで3位になった選手は最下位の33位タイでフィニッシュ。

R3以降は全てマンオンマンでR4、QF、SF、ファイナルと進行。
今回のフォーマット変更はマンオンマンで2つのヒートを同時進行できる「オーバーラッピングヒート」を活用するのが主な理由。
自然相手のサーフィンコンテストのデメリットをカバーするための時間短縮。グッドコンディションの時に一気に進行可能になります。

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ジョン・ジョン・フローレンス
PHOTO: © WSL/Cestari

公式4-5ftレンジのデュランバーでの戦い。
スナッパーロックスとの明らかな違いはショートレンジの波でのスコアメイク。風の影響も入った難しいコンディションに当然のことながらエアリアルが重要な鍵になっていました。
そのエアリアルで初日のハイエストスコアを出していたのは昨年、2度目のワールドタイトルを獲得したガブリエル・メディナ(BRA)
エアリアルをマニューバーに取り入れた革新的なライディングで8.17をスコア。返り咲き組みのライアン・カリナン(AUS)と共にR3進出。

「年初にこのようなスタートを切るのは良いね。特別な気分でイエロージャージを着ているよ。3年目になる’Instituto Gabriel Medina’(ガブリエルが運営しているサーフィントレーニング施設)には32名の子供がいる。彼らは私達のようなアスリートの日常と同じことをしているんだ。彼らが将来プロサーファーになったり、他に自分のやりたいことが出来たら最高だよね。サーフィンが自分に与えてくれたことの恩返しが出来たら素晴らしいと思っているのさ」

ガブリエルの一番のライバルであるジョン・ジョン・フローレンス(HAW)は怪我による一年のブランクから復帰。
ハイスコアこそ出なかったものの、ジョン・ジョンらしいトリッキーなエアリアルでマイキー・ライト(AUS)と共にラウンドアップ。
髪の毛を短くしてスッキリした彼が海から上がると驚くような数のファンが囲んでいました。



2019年のルーキーで最も注目されているセス・モニーツ(HAW)はミック・ファニングから受け継いだ背番号7のジャージを着て初めてのヒートへ。
昨年ガブリエルとワールドタイトルを争ったジュリアン・ウィルソン(AUS)、トライアルから勝ち上がってワイルドカードを得たリーフ・ヘーゼルウッズ(AUS)と対戦。
父親のトニー・モニーツ、姉のケリア・モニーツ、叔父のカービー ・フクナガを始めとした大応援団が見守る中、バックハンドでパワフルなターン。6.17をスコアしてトータル11.17で1位通過。
このヒートではリーフもテールハイ・エアーリバースをメイクして6.17。波選びに苦戦したジュリアンがまさかのR2行きに...。

「3週間前にここに来て、ミックともサーフィンしたんだ。そして、彼からいくつかのヒントを得たよ。素晴らしいサポートを受けていることに感謝したい」

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ケリー・スレーター
PHOTO: © WSL/Cestari

2017年のJ-bay戦のフリーサーフィン中に骨折した右足の中指と薬指の治療が長引き、100%の力が発揮出来ない状態が続いていたケリー・スレーター(USA)が今シーズン復帰。
CT直前にはマンリービーチでのQS6,000『Vissla Sydney Surf Pro』にも出場するなど久々のCTフル参戦、2020年東京オリンピックの選手選考も兼ねている2019年シーズンに前向きな姿勢を示しています。

R1ではヤゴ・ドラ、イタロ・フェレイラと勢いがあるヤングブラジリアンと対戦。
彼らのエアリアル勝負に勝てず、出鼻をくじかれた形に...。
R2は返り咲きを果たしたレオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)、マテュース・ハーディ(BRA)とのカード。
恐らく、デュランバーが会場となるため、ケリーは違う作戦を練ってくることでしょう。

その他にR1を通過したのは五十嵐カノア(JPN)、グリフィン・コラピント(USA)、ジャック・フリーストーン(AUS)、ヤゴ・ドラ(BRA)、イタロ・フェレイラ(BRA)、ジョアン・ドゥルー(FRA)、フィリッペ・トレド(BRA)、エイドリアン・バッカン(AUS)、コナー・コフィン(USA)、ミシェル・ボウレズ(PYF)、ジェレミー・フローレス(FRA)、マイケル・ロドリゲス(BRA)、ウェイド・カーマイケル(AUS)、コロへ・アンディーノ(USA)、ジェシー・メンデス(BRA)、ルーキーではソリ・ベイリー(AUS)、デイヴィッド・シルヴァ(BRA)

ケリー、ジュリアンの他、ジョーディ・スミス(ZAF)、オーウェン・ライト(AUS)とツアーのベテランの敗退が目立った初日でした。

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五十嵐カノア
PHOTO: © WSL/Cestari

R1終了後は今年から3イベントのスペシャルシリーズとして開催されるエアリアルに特化したイベント、『Red Bull Airborne』の予選3ヒートが進行。
上位からイタロ・フェレイラ(BRA)、チッパ・ウィルソン(AUS)、カラニ・デイヴィッド(HAW)、マテュース・ハーディ(BRA)、コビー・パーコヴィッチ(AUS)、ヤゴ・ドラ(BRA)
同じ選手がもうヒートずつ戦い、上位6名がファイナルに進みます。

なお、現地時間4月4日はウィメンズの『Boost Mobile Pro』R1が進行中。
ライブ中継は公式サイトか公式アプリで。

WSL公式サイト

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