2019-04-05 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。

前回(3/28)以降は南風が吹いた後でウネリが弱まってしまい、力の弱い風波が残っていた程度で物足りない状況でのスタートでしたが、月曜日(4/1)になると風波ながら北東からの胸~肩サイズでウネリがまとまり始めたので、風が弱まった火曜日(4/2)の午前中は潮の上げに向かう時間帯で形がよく、南風が強まるまでの短い狙い目でこのエリアは雰囲気がよくなっていました。
ただ、前線の影響があったので風の変わり目を狙えていながら、寒気と暖気がぶつかって雷が発生していたので天気に対する注意が必要そうでした。
それでは、
地形レポートです!
【一宮】4/2火曜日の11時頃、上げ始めなので潮の少ない時間帯での地形チェックです。

北風コンディションが多くなっていましたが、正面のミドルエリアをメインにこの日のような腹~胸サイズに対してもポイント全体で広く対応できていて、中間より潮の少ない時間帯を基準に最近の地形にとって無難な反応だった印象です。

なお、満タンに近い時間帯はインサイドでボヨつきやすく比較的ショルダーの短いブレイクが増えていましたが、引きのタイミングなら波質の変化を楽しめるかもしれませんね。

また、カレントを含めて特に荒れた雰囲気がない様子からはアウトに残る地形は形がハッキリしないのかと思いますが、肩~頭サイズを求めなくても胸前後の手頃なサイズを狙い易い状態のようです。
【サンライズ】4/2火曜日の12時頃、潮は上げに向かって中間に近い時間帯での地形レポートです。

全体的に邪魔するような深みは少なく、ミドルエリアをメインに砂が集まって手前まで乗り繋げる状態となっていましたが、最近のコンディションに対して波数が比較的少ない印象がありました。

なお、中央~右側にかけてのレギュラーは狙えなくないものの力の弱い波質が多く、左側は堤防寄りのアウトがメインなので胸以下のサイズになるとインサイドにかけてブレイクが途切れやすくなりますが、ここのポイントの中ではアウトながらも砂の集まった地形があって北東ウネリになると形がまとまっていたと思います。

サイズ不足な雰囲気だと潮の多い時間帯は反応が悪いので、引きに向かうタイミングや上げ始めから中間までを基準に無難なブレイクが見つかりそうです。
【東浪見】火曜日4/2の12時半頃、潮は上げに向かって中間くらいの時間帯での地形チェックです。

中央周辺の手前でカレントに影響されやすい地形となっていましたが、全体的に見るとポイントを広く使える状態をキープし、腹前後のサイズにとっては風の影響がなければスムーズに乗れるブレイクがあったと思います。

ここもミドルエリアがメインとなり、サンライズと似た雰囲気で中央から右側にかけては波数の少ない印象ではありましたが、ピークの地形は狭いながらも手前からのカレントで砂の集まりがいいようなので、この時のように潮が上げに向かう最中も胸サイズあれば特にボヨつく事なくスムーズな形をキープしていました。

満タンに近い時間帯を含めてスモールコンディションとしても引きの方が無難だと思いますが、上げに向かい始めて反応が悪くなければ中間までのタイミングで形がまとまる傾向のようです。
【志田】水曜日4/3の11時頃でした。上げ始めたばかりで潮は少ない時間帯で、地形としては特に荒れることなく、このエリアの中でも手前に集中した浅い状態をキープしているのでスモールコンディション用で仕上がっていながら、アウトにピークがまとまるサイズには足らずショートライドになりやすい印象です。

風の影響を受けてしまうコンディションや干潮に近いタイミングになるとサイズは落ち着いていても堤防周辺や中央ではカレントが目立ってしまうので、最近の風波気味た力の弱い波質やスモールコンディションに対してフェイスにヨレが入りやすく、潮が多くなるとショルダーの短い反応が増えて無難なタイミングを合わせるのが難しいようでした。

中央ではカレントが働いて地形の切れ目があり右側の堤防周辺をメインに狙えるピークが出現しそうですが、腹~胸以上のサイズにならないと距離を望めないのかもしれません。

いつも通り上げ始めからは徐々に形がまとまる傾向でした。
【太東】4/3水曜日の12時頃の様子から地形を判断します。潮は上げ始めの時間帯です。

北風コンディションが目立っていたので他のポイントと比べて風の影響を受けやすい状況でしたが、地形の様子からは特に荒れるような雰囲気はなく堤防横のレギュラーをキープできていると思います。

波も風の影響を受けやすいサイズだったのでフェイスが途切れ途切れになってしまい、スムーズなブレイクは少ない印象でしたが、干潮に近い時間帯を狙って膝~腰の厳しいサイズに対してもロングボードを使って距離を乗れるブレイクが残っていました。

アウトに関しては胸~肩コンディションの頃と比べて形のまとまりが悪そうに思えますが、上げ始めからも狙える腹~胸以上のコンディションであれば堤防の内側でまとまるレギュラーを狙えそうです。
【夷隅】4/3水曜日の12時半頃。潮は上げ始めの中間に近い時間帯です。

ギリギリながらショアブレイクを狙えそうなインサイドの地形に関してもスモールコンディションが続いた影響でビーチに寄って狭くなった印象で、カレントが弱く整っていながらも反応する地形がなく、潮のタイミングを合わせても期待できない雰囲気ではあります。

肩~頭以上にサイズアップしたタイミングがあれば、なんとなく乗れそうなブレイクは見つかるかもしれませんが、ここ数週間の様子からは他のポイントの方が確実に無難な状況です。
今回のポイント毎の
地形レポートは以上になります。
さて、
水温は、北風で再び12~13℃まで下がってしまったので、ラバーや起毛タイプなら3㎜で問題ないものの、なかなかブーツが外せない状況です。
最後に、
この先の波ですが、南風が強まった場合のサイズアップに期待できれば、風が弱まればチャンスがあり、ウネリが残れば午後の潮が上げに向かう時間帯が狙い目かもしれません。
今のところ日曜日(4/7)以降で前線が影響する可能性があり、その後で北風コンディションになりやすい雰囲気からはウネリがリセットされて風波かスモールコンディションになる予想です。
地形的には各ポイントでいい状態をキープしていながら今回も十分に使えるコンディションには期待できず、堤防周辺のピークも形がハッキリしなくなる傾向かもしれません。
今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!
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