2019-04-11 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。

風が気にならないコンディションは風波がリセットされ厳しいサイズとなり、北東の風が強まってサイズアップしてもウネリのまとまりがなく、風が弱まると同時にサイズも落ち着き傾向だったので、厳しいスモールコンディションが多くなっていました。
アウトの地形を使えるサイズには足りずミドルよりも手前の地形がメインとなってしまい、潮のタイミングと波のサイズを合わせると狙える時間帯が限られていましたが、このエリアでは一宮が一番長く無難な波質を保てていたと思います。
それでは、各ポイント毎の
地形レポートです!
【一宮】火曜日4/9の10時半頃でした。潮は引きに向かい中間のタイミングをすぎたくらいでの地形レポートで、地形にとって悪影響となるような状態ではなかったのでミドルエリアをメインにインサイドまで砂の集まっている印象です。

サイズが小さくカレントの勢いも弱かったのでこれまでよりも平らになった様子で、この日のような腰~腹の物足りないサイズに対しても練習できるブレイクとなっていましたが、ミドルエリアのピークはよくてもインサイドの地形がメインとなるコンディションで複雑に反応する波が目立ち、左右で比較的すると中央から左側はショルダーが途切れやすく右側は見た目よりもワイドなブレンドが多かったと思います。

胸以下のコンディションにはこの時のような引きに向かう時間帯で比較的走りやすいブレイクになるものの、腰~腹のギリギリなサイズになると干潮に近づくほど力が弱くなると思うので、上げに切り替わってから形がまとまり始めるタイミングにも無難な波質になる可能性があるかもしれません。

地形は安定しているのでサイズアップした場合も期待できそうです。
【サンライズ】4/9火曜日の11時頃の様子から地形を判断します。潮は引きに向かい中間をすぎて干潮に近い時間帯です。

カレントは影響しない状態が続き、地形にとっては全体的に砂の集まった雰囲気をキープしていましたので、左側の堤防寄りや中央の所々でカレントの通り道が残り、一宮の左側のようにショルダーが途切れやすい地形があり、日中の潮が少ない時間帯は手前までブレイクがつながるようになっていました。

しかし、ここも腰~腹のギリギリなサイズになると潮が少なくなるほど力が弱く選べる波が減ってしまうかもしれなく、この日の様子からもサイズが足りず上げに向かう時間帯でボヨつきが気になりそうだったので最近のスモールコンディションに対しては無難に狙えるタイミングが限られていたようです。

胸前後のサイズになればポイントを広く使えそうでしたが、それ以下では中央から左側にピークが片寄ってしまい、風の影響がなければスモールコンディションに対応できるものの、楽しむにはサイズ待ちな状況です。
【東浪見】4/9火曜日の12時頃。潮は引きに向かい干潮寸前の時間帯での地形レポートです。

地形にとってもカレントの影響が残らないコンディションだったので、全体的に砂の集まった雰囲気をキープし、中央周辺を除いては複雑になっていた地形が目立たなくなり、右側のレギュラーに関しても最近のスモールコンディションに対して風の悪影響がなければ潮の少ない時間帯でロングボード用のブレイクが狙えそうです。

しかし、右側を除いてはミドルエリアより手前に比較的浅い地形が広がっているので潮が少なくなってもピークはアウトにならず、走りやすくなるものの反応がワイドになる傾向なので、ここは志田のように潮が上げ始めてからの方が形がまとまってゆとりができると思います。

左右の堤防周辺や中央のミドル~アウトにかけては癖のない地形があるので潮が多いタイミングにも反応するサイズになればスムーズなブレイクに期待できそうです。
【志田】4/10水曜日の11時半頃。潮は引きに向かい干潮に近い時間帯での地形チェックでしたが、南風が強まって一宮方面よりもサイズの小さい日が多かったので、地形に関しては他のポイントと比べてミドル~インサイドに集中した状態をキープし、カレントの余韻も残らず癖のない雰囲気となっていました。

しかし、アウトは左右の堤防周辺や中央寄りにピークがまとまりそうな地形が残っているものの、最近のサイズでは潮の少ない時間帯に狙えても、カレントに影響されやすく形のまとまりは期待できない状況でしたので、今のところアウトは潮の多い時間帯を狙える腹~胸以上のコンディションにならないと地形を活かせないと思います。

この日の様子からも全体的にインサイドの地形が特徴のない印象なので、スモールコンディションで頻繁に反応する時間帯を狙ってもワイドなブレイクが多い状況となり、ミドル~アウトを使えるサイズにならないと楽しめない状況です。
【太東】4/10水曜日の12時半頃。潮は引きに向かい干潮寸前のタイミングでの地形チェックでしたが、地形に関しては全体的に見ると特徴がなくなり、アウト寄りの形はハッキリしていない印象ながら、堤防の内側はサイズの影響でスケールが狭くなった雰囲気ですが、レギュラーの形でまとまっている状態です。

余計なカレントもなくインサイドにかけての乗りつなげる状態となっているので、風の影響を受けず腰~腹くらいあればスモールコンディションでも十分遊べるブレイクになりそうです。

ただし、胸~肩以上のサイズに対しては潮の多い時間帯で対応できるかもしれませんが、東浪見~志田のように比較的浅い地形になっているので普段よりもカレント等ハードになる可能性がありそうです。
【夷隅】4/10水曜日の13時頃。干潮で潮がとまっているタイミングです。

一宮~太東方面で風波のサイズアップとなってもここに関しては反応する気配すらなく、全体の様子からはビーチの砂が出ない限り地形にならない雰囲気です。

今回も狙えない状況でしたが、全体で見ても特別深くなっている様子ではないので、カレントが働くようなクローズになり荒れた地形になったとしてもきっかけにはなると思います。
今回のポイント毎の
地形レポートは以上になります。
さて、
水温は、南風が強まりながらも14℃くらいまでだったので特に温かく感じるほどではありませんでした。裸足をよく見かけるようになりましたが、まだブーツの準備があった方がいいと思います。
最後に、
この先の波に関しては、気圧配置の入れ替わりが早くこの先は風向き等コンディションの変化が激しくなりそうです。
前半は北風コンディションが多くなる予想ですので、サイズアップに期待できそうですが、北風が強まると北東と違ってサイズの落ち着きが早まるかもしれません。
今のところ土曜日(4/13)は高気圧に覆われて風が弱まるタイミングを狙えつつ、来週(4/15W)になると日本海側に低気圧が通る予報となって南風が強まる雰囲気からはサイズダウンの可能性はありますが、胸以上のサイズになればアウトの地形をメインに各ポイントでこれまでよりも地形を広く使えるコンディションになるかもしれません。
整ったコンディションを狙える日が少なく、風に影響されやすい状況になり、堤防周辺にできるピークやミドルから手前のブレイクにカレントが影響し、地形にも余韻が残ってしまうとスモールコンディションに戻った時に複雑な反応になる? のでは。。。
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