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一宮エリア

2019-05-09 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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前回(4/24更新)以降は予報よりも風の強まっていた日が多かったので、ウネリの向きや波質の変化が激しくなり狙い目が定まり難い状態でしたが、GW前半のようなサイズが残っていた頃に関しては波質の変化を楽しめるコンディションがあったと思います。

大潮の期間と重なりスモールコンディションに対しては潮時によって反応に変化があり遊べる時間帯はあったものの、干潮のタイミングになるとほとんどのポイントでカレントが目立った複雑な反応になってしまい、これまでよりもインサイドにかけてスムーズに乗れた地形が崩れた印象です。

それでは、各ポイント毎の地形レポートです!


【一宮】
5/7火曜日の8時半頃。潮は引きに向かって中間くらいのタイミングでの地形チェックでしたが、インサイド~ミドルエリアにかけて砂の集まった状態をキープし、潮のタイミングで波質の変化はあるものの、ミドル~アウトの地形までポイントを広く使えているのでこのエリアの基準になると思います。
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落ち着いたサイズが続き地形に関しては特に荒れた様子はありませんが、風や引きに向かう潮の影響を受けやすく、干潮に近づいてカレントが強まるとまとまりが悪く手前まで乗り繋げる波を探すのが難しく、特に左側の堤防寄りでは右からのカレントが目立ちミドル~アウトは形の安定感がありません。
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正面エリアはウネリ次第で形に期待できる地形ながら、アウトでの反応が頻繁なので頭近いサイズでワイドなブレイクが多くなるかもしれません。
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【サンライズ】
火曜日5/7の9時頃でした。潮は引きに向かって中間をすぎた時間帯での地形レポートで、ポイント全体で広く反応する地形となっているものの、風の影響を受けたコンディションが続いていたせいか、ミドルから手前にカレントが目立ち地形が荒れた雰囲気になっていました。
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特に正面から左側にかけては右側よりも深いヨブとなってインサイドでブレイクが途切れてしまい、全体的に砂の集まったミドルエリアにメインのピークが出現し、形の安定感はないものの反応はいいので風の影響がなければ胸サイズから十分走れる波になりそうです。
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悪影響の少ない右側のレギュラーはサイズ次第で期待できそうでしたが、最近の様子からは全体的に潮が多い時間帯でボヨつきが気になる波質のようです。
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潮の動きが大きくなると引きのタイミングでカレントが目立ってしまうものの、上げる時間帯を含めて中間の時間帯が無難なのかもしれません。


【東浪見】
5/7火曜日の10時頃の様子から地形を判断します。潮は引きに向かって中間より干潮に近い時間帯です。
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中央周辺に大きなカレントがあるので周りよりボヨついてまとまりが悪い雰囲気でしたが、全体的にはミドルエリアの地形が広くインサイドまでつながるブレイクとなってアウトに関しても反応のいい状態だと思います。
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しかし、左右の堤防周辺にできるピークは形の安定感がなく、左側は浅い地形に対して引きの時間帯でカレントが影響するとブレイクがワイドになりやすく、右側は潮が上げに向かってボヨつく一方なので乗り繋げてもタルい波なのかもしれません。
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サンライズと逆な印象で左側が浅く右側が比較的深めな様子ですので、右側で多少サイズ不足ながら、風の悪影響がなければタイミングを調整して左右で違う波を遊べると思います。


【志田】
5/7火曜日の15時頃。潮は上げに向かって中間より少し前の時間帯での地形レポートです。
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ここも堤防や中央から沖に出るカレントが目立っているので、この周辺ではアウトに広がった地形を利用して形になるピークを探せそうですが、いつも通り潮が引きに向かってカレントが強まるとまとまりが悪く複雑なブレイクになる時間帯なので、ボヨつきはあっても潮が上げに向かうタイミングの方が比較すると乗りやすい波質だと思います。
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連休後半のようなスモールコンディションに対応できていましたが、腹~胸以上のサイズがあった方が潮の満タンに近い時間帯を広く狙え、ウネリの向きが合えば右側のレギュラーや中央にできるピークが遊べそうです。
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【太東】
5/7火曜日の15時半頃。潮は上げに向かって中間くらいでの地形チェックでしたが、連休中は前半で胸以上のサイズが残っていた期間はアウトの地形に反応するワイドなピークが目立ってしまい、後半のスモールコンディションになってからは堤防の内側にできるピークをメインにビギナー向けなブレイクがあってロングボードで楽しめていたようです。
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インサイドにかけても地形が広がり、この日のような北東~東ウネリで他とサイズが変わらなくなるとミドルエリアから手前のブレイクが速くなっているものの、ピークの形をキープできるサイズまでは潮の時間帯を調整して対応できていました。
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地形が浅くなった雰囲気なので潮が上げに向かっても十分な反応があり、引きに向かってカレントや風の影響を受け易いタイミングよりも乗りやすいかもしれません。
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スムーズさは欠けてしまいましたがレギュラーの形は狙えている状況です。


【夷隅】
5/7火曜日の16時半頃。潮は上げに向かって満タンに近い時間帯です。
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No.1以外のエリアはミドル~アウトがサイズに対して深い状態でショアブレイクのみの状況でしたが、連休前半のサイズが残っていた頃にこれまでよりもインサイドの地形が広がった雰囲気になり、連休中のように大潮の引きのタイミングを狙って多少ながら距離を乗れるようになったと思います。
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No.1に関しては干潮に近い時間帯で広く反応し、テトラ際のレフトはミドルタイドを基準に形をキープできていたようです。
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風の強いコンディションが多くカレントは働いていながらも、これまでと変わらずサイズアップでビーチの砂が出ないことには距離を乗れるようになるまで時間がかかりそうです。

今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温は、17~18℃あるので、最近の20℃前後の外気なら3㎜フルでブーツは必要ないと思います。


最後に、この先の波に関しては、例年の様子からは低気圧の影響がなければ東に通過した高気圧からも胸前後のサイズに期待できる気圧配置があるので、ここからの東風がそよそよ吹くようなコンディションで意外なウネリが届く可能性がありそうです。

今のところ週末(5/11・12)に南側で発生する低気圧に向かって北~北東の風が強まる予報もあり、この低気圧が発達すれば南風ウネリが届くかもしれませんが、個人的には風波がメインになってまとまったウネリには期待できない予想です。

各ポイントでサイズがあれば十分な地形となっていますが、スモールコンディションに対しては干潮に近い時間帯で力の弱い波質に変わりカレントの影響が強まるかもしれません。

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