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『Corona Bali Protected』R3に突入!フィリッペ、コロヘ、フリーストーンが爆発!

2019-05-19 更新
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コロヘ・アンディーノ
PHOTO: © WSL/Dorsey

現地時間5月19日、バリ島「クラマス」を舞台としたCT第3戦『Corona Bali Protected』は数日間のレイデイの後、R3から再開。
新しい南南西ウネリによって公式3-5ftレンジまでサイズアップしたものの、波数が少なく、時間短縮のために二つのヒートを同時進行させるオーバーラッピングヒートは使用せず。
4ヒート残したH12まで進行しました。

エアリアルが勝敗の鍵となったこの日の主役は今シーズンから3イベントでシリーズ化されたエアリアルコンテスト『Red Bull Airborne』で優勝したジャック・フリーストーン(AUS)、R1で自ら出した9.00の次のハイスコアとなる8.33をレイバックとフローター、エアーリバースのコンビネーションで出したフィリッペ・トレド(BRA)、唯一7ポイント台を2本まとめたコロヘ・アンディーノ(USA)
そして、カレントリーダーのジョン・ジョン・フローレンス(HAW)を土壇場で倒したジョアン・ドゥルー(FRA)

その他、マイケル・ロドリゲス(BRA)、ウェイド・カーマイケル(AUS)、ジェレミー・フローレス(FRA)、コナー・コフィン(USA)、ライアン・カリナン(AUS)、ケリー・スレーター(USA)が勝ち上がっています。

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ジャック・フリーストーン
PHOTO: © WSL/Dunbar

H5でディフェンディングチャンピオン並びに『Red Bull Airborne』の開幕戦で優勝したイタロ・フェレイラ(BRA)と対戦したフリーストーンは『Red Bull Airborne』で得たリズムをそのままにいきなりアーリーウープをメイク。
更に数少ないバレルや、エアーリバースを綺麗にマニューバに取り入れ、あっという間に勝負を決めてしまいました。
昨年、唯一のパーフェクト10を出すなど誰にも止められなかった勢いが失速していたイタロのサーフィンも勝利の追い風になったと言えるでしょう。

「この勝利は自分にとって大きいね。R3を通過することは常に重要さ。ここクラマスでは多くの時間を過ごし、沢山のイベントでサーフィンしてきたんだ。だから、波のことは良く知っているし、特別な関係でもあるよ。このイベントで優勝したいね」

『Red Bull Airborne』で優勝した時も触れた通り、2012年にクラマスで開催されたワールドジュニアでも優勝経験があるフリーストーン。
R4以降もエアリアル勝負になれば十分に勝ち目はありそうです。

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ジョアン・ドゥルー
PHOTO: © WSL

怪我から復活して3度目のワールドチャンピオンに集中、開幕戦3位、ベルズで優勝と絶好調のジョン・ジョンがまさかの敗退。
このヒートはジョン・ジョンのペースでしたが、終了間際にバックハンドでMC席のルーク・イーガンが絶賛するようなバーディカルなターンとフルレースのカットバックを披露したジョアンはニード6.08のシチュエーションで6.17をスコアして逆転に成功。
ツアーでも危険なダークホースと恐れられているフレンチのサーフィンが爆発した瞬間でした。

「最初の波は力を入れ過ぎて失敗してしまったんだ。ヒートでは上手くサーフィンをまとめないと勝てないって分かっていたけど、考え過ぎずにただ乗っていたよ。フレンチ仲間のマーク・ラコマーがジュニア時代にここで調子良く9ポイントのライドをしたことを思い出し、彼のようにサーフィンしようと考えたのさ」

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ジョン・ジョン・フローレンス
PHOTO: © WSL/Dunbar

11戦中、一つ目の捨て試合を早くも作ってしまったジョン・ジョンもヒート終了後にインタビューに答え、「確かに厳しいヒートだったね。いくつかのミスを犯してしまったのが原因だと考えている。どこが悪かったかは、もう一度ヒートの動画を見て確認するしかないね。波は良かったし、最後の波でのジョアンは本当に凄かったと思う。ここには数日間いて来週マーガレットリバーに向かう予定。また今年も開催されて嬉しいし、波が上がってノースポイントとかで出来ることを願っているよ」と話していました。

今年はクラマスがオーストラリアレッグの間に挟まれたため、次の第4戦はマーガレットリバーが舞台。
昨年はサメ騒動で中断されたこのイベントですが、2度のファイナルと2017年には優勝経験もあり、相性の良い場所でもあります。

なお、ローカルワイルドカードで出場していた和井田理央は2013年、2019年の両方でファイナルに残ったミシェル・ボウレズ(PYF)とクロスゲームの末に敗退。
残りヒートにはガブリエル・メディナ(BRA)、ジョーディ・スミス(ZAF)など。
五十嵐カノア(JPN)はルーキーのピーターソン・クリサント(BRA)と対戦します。

ネクストコールは現地時間5月20日朝7時(日本時間の同日8時)
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると南南西ウネリが続く予想。

WSL公式サイト


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