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一宮エリア

2019-05-23 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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勢力を強めながら停滞していた高気圧の影響で、南東コンディションが続き、安定して胸~肩サイズをキープし十分遊べる状態となっていました。

低気圧のウネリと違い力が弱いのでまとまりが悪く、地形に対して素直に反応せずカレント等の影響を受やすく、形の崩れた波質ではありましたが、風の弱いタイミングもあり太東~志田周辺をメインに比較的整った波があったと思います。

ただし、今週(5/20W)に入ってからは、風が強まりサイズに関してもクローズするような状態になり、太東のレギュラー以外で狙えるブレイクはなくなってしまいましたが、夷隅のように地形が乏しいポイントにとっては復活のきっかけになったようです。

それでは、地形レポートです!


【一宮】
水曜日5/22の9時頃でした。潮は引きに向かって中間くらいの時間帯で、前日(5/21)の暴風雨をピークに南東コンディションが強まった影響で、クローズ状態となってしまい、この日に関しても全体的に荒れた雰囲気が残ってしまいました。
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低気圧からの直接のウネリと違い風波のような印象で落ち着くのも早そうですが、広範囲でビーチの砂が出ている様子からは地形がリセットされるには十分なサイズになっていたので、胸前後の手頃なサイズになると、ミドル~インサイドエリアのカレントが気になる仕上がりかもしれません。
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全体的にミドルエリアでスムーズさに欠けた反応が予想され、正面左側では潮が多い時間帯で周りよりもボヨつきやすい印象ですが、ビーチが削られた分を含めてアウトがメインながら地形は広範囲に広がっているようなので、肩前後のサイズが残っている状態なら安定してアウトのブレイクを使えると思います。
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正面右側に関してはサイズが落ち着いてからも潮の引きに向かうタイミングを基準に対応できそうな様子でした。


【サンライズ】
5/22水曜日の10時頃の様子から地形を判断します。潮は引きに向かい中間をすぎたくらいの時間帯です。
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サイズに関してはクローズするようなウネリが残ってしまい、やはりビーチが広範囲に削られミドル~アウトをメインに砂が集まった印象となり、特に左右の堤防から出るカレントが働いて広がった地形はサイズが落ち着いてからの狙い目になるのでは?
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しかし、アウトでの反応が控え目になるとミドルエリアでブレイクが途切れるような深いヨブが残る可能性もあり、胸以下のコンディションからは潮の少ない時間帯を含めてタイミングを調節しないと距離が乗れなくなってしまいそうです。
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ここも比較的右側の方が手前までブレイクが繋がる波が多かったので安定したレギュラーの地形に期待できるかもしれませんし、手前のボヨつきを回避するには落ち着いてから引きのタイミングが基準になると思います。


【東浪見】
5/22水曜日の11時頃。潮は引きに向かい中間をすぎて干潮に近い時間帯での地形チェックです。
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ここも荒れた様子となり、ミドルエリアは横に流れるカレントが目立ち地形のまとまりが悪く、中央エリアを含めて堤防周辺では沖に出るカレント働いてアウトに地形が広がった雰囲気ですが、一宮やサンライズと比べて地形は手前に残っている印象で、正面から左側にできるピークはホレたパワーのあるブレイクが多く、特に堤防寄りに砂が集まっているようでした。
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中央~右側にかけての広い範囲がカレントに影響されてしまいショルダーがボヨついた反応なので、周りより地形が深い可能性があり、スムーズにつながっても走れるレギュラーには期待できないかもしれませんが、サイズが落ち着いて地形に影響された反応になると潮のタイミング次第では、左右の違う特徴の地形を活かして使い分ければ上げと引きで長く対応できそうです。


【志田】
5/22水曜日の12時頃、潮は引きに向かって干潮寸前での地形レポートです。
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南寄りのウネリなので一宮方面と比べてサイズは小さめながら、アウトの地形で頻繁に反応するハードなコンディションからは、中間のピークができるエリアを中心に荒れた状態となり、堤防周辺を含めてもアウトには形として安定する地形がなくピークが定まっていませんでした。
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この日の様子からはミドルから手前のエリアは浅い状態となり、潮の少ない時間帯はワイドでショアブレイクのような波質が多く、まとまりがよくなってもピーク周辺はボヨつきが気になってしまいそうでしたので、落ち着いて手前の地形にブレイクがまとまらないと波質を含めて楽しめそうにありません。
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沖での反応が控え目になれば潮が上げる時間帯で走り重視でも遊べる波が見つかりそうです。


【太東】
5/22水曜日の13時頃。干潮の潮止まりでの地形チェックです。
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沖の様子からはハードでしたが、堤防周辺に関しては胸~肩くらいに落ち着いたピークを狙える状態でしたので、ウネリが残る期間は潮が上げに向かって形がまとまるタイミングになれば距離を乗れるレギュラーを狙えそうです。
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手前にかけて目立った深みはなく普段のスモールコンディションに対応できる状態をキープしているので、地形的にはワイドになりやすい雰囲気ながら落ち着いてからは引き始めからスムーズに乗れるチャンスがありそうです。
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土日(5/18.19)に行われたコンテスト期間のような地形は崩れていますが、堤防からのレギュラーは雰囲気ありでした。


【夷隅】
5/22水曜日の13時半頃。潮は上げに切り替わったタイミングで、時化によって荒れた雰囲気ではありましたが、急勾配な印象だった波打ち際の砂が広範囲に削られ、強まったカレントによって、ビーチの砂が出るようなコンディションになったので、ようやく復活に向かいそうです。
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潮の時間帯やサイズ的にも頻繁に反応するタイミングながら、ミドルエリアに地形としてまとまり始めている雰囲気なので、落ち着いてからはこれまでよりも反応のいい状態になり、遊べる波を狙うとカレントの影響がない穏やかなコンディションが理想ですが、この日のブレイクの様子からは十分砂が集まっている印象なので、腹~胸くらいの普段では控え目なサイズにも対応できるかもしれません。
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肩前後あれば干潮にこだわる事なく引きの時間帯をメインに長く狙えると思いますが、今のところ形としては安定感もなくブレイクはカレントに影響されていましたが、No.1以外の区間にも遊べる波がありそうです。

今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温は、下がり傾向になってしまい、ブーツは必要ないもののこれまでと比べて冷たく感じています。


最後に、この先の波ですが、オフショアが強まらなければに急激なサイズダウンはないと思うので、週末(5/25.26)にかけて胸~肩サイズをキープできる予想です。
今のところ次回(5/27W)の更新頃まで特に荒れる予報はなく、風の弱いコンディションに期待できるのでは?

しかし、このエリアは北側ほどインサイド~ミドルエリアの荒れた状態が目立ち、アウト寄りに片寄った地形に対しては腹~胸までサイズが落ち着くと潮の多い時間帯でブレイクが途切れたりスムーズに乗りつなげる波が少なくなってしまうかもしれません。

潮の動きが小さくなるのでカレントの影響が気にならなければ干潮に近い時間帯も狙い目になりそうです。

今回は以上です。

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