『2019 ISA World Longboard Surfing Championship』4日目 田岡なつみが快進撃を続ける!
2019-05-30 更新
現地時間5月29日、4日目を迎えたフランスのビアリッツ「コート・デ・バスク」で開催中の『2019 ISA World Longboard Surfing Championship』
この日はメンズR2、ウィメンズR3、メンズR3、メンズリパチャージR2、ウィメンズリパチャージR2が進行。
日本代表はメンズR2で浜瀬海が2位通過を果たしたもの、次のR3ではフランスのエドゥアルド・デルペーロなどを相手に3位敗退。
リパチャージR4行きを強いられています。
ウィメンズR3では田岡なつみがR2に引き続き、1位通過。
オーストラリアのタリー・ホワイトと共にR4進出。
「ヒートの最後にセットが入った時、大きなことをしないと勝てないって思ったの。勝てて嬉しいわ。今年は2018年の4位よりも更に上を目指し、金メダルを獲得したい」
昨年の同イベントで日本人として初のメダルを獲得した田岡なつみ。
他国の選手と比べて明らかに小柄な彼女ですが、サーフィンの安定感はあり、確実に目標に近づいています。
敗者復活戦のリパチャージではR2で北村健一が2位通過。
リパチャージR3進出。
ウィメンズはリパチャージR2で椛沢実里が4位となり、ここで姿を消すことに...。
この日の主役は開催国フランス、ビアリッツローカルのアントニー・デルペーロ、弟のエドゥアルド・デルペーロ。
特に兄のアントニーはイベント初のパーフェクト10をマーク。
R1から絶好調のこの兄弟はベストスコアのトップ9までを全て占めているほどで、’向かう所敵なし’の状態です。
その他、ディフェンディングチャンピオン、アメリカ代表のカイ・サラス、コール・ロビンス、ペルー代表のブノア’ピッコロ’クレメンテ、オーストラリア代表のデクラン・ウェイトンなどがR4進出。
ウィメンズではフランス代表のアリス・レモーン、アメリカ代表のソレイユ・エリコ、オーストラリア代表のエミリー・レスブリッジなどがR4進出を決めた一方、優勝候補でもあったフランスのジャスティン・デュポンがリパチャージR4行き。
「このコンテストは優勝するために参加している。もちろん、フランスチームのためにも勝ちたい。このイベントで国の代表として選ばれることを拒否するなんて出来なかった。 ここビアリッツで暮らし、仕事をしてサーフィンもしているんだ。最後まで楽しむよ」
兄のアントニーはISAで2度も金メダルを獲得している強豪。
WSLでも活躍している選手なので、ご存知の方も多いのでは?
5歳下の弟のエドゥアルドも10ポイントこそなかったものの、兄に負けないパフォーマンスで他の選手を圧倒。
兄はトータル18.50。弟はトータル17.67と連日続く風の影響が入った難しいコンディションで信じられないようなスコアを揃えていました。
「兄のサーフィンが間違いなく刺激になったよ。彼が良いスコアを出すのを見て自分のレベルを引き上げようと努力したんだ」
なお、この日はフランスのオリンピック委員会の関係者が視察に訪れ、2024年のパリオリンピックでサーフィンが競技として行われる可能性を示唆。
2020年東京オリンピックではショートボードだけですが、次のパリではロングボードが競技として追加される可能性もありそうです。
コンテスト5日目は日本時間5月30日14時からメンズリパチャージR3、ウィメンズリパチャージR3、メンズR4、ウィメンズR4、メンズリパチャージR4、ウィメンズリパチャージR4の順で進行予定。
『2019 ISA World Longboard Surfing Championship』公式サイト:https://www.isasurf.org/longboard/2019/en/
photo:ISA
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