『2019 ISA World Longboard Surfing Championship』5日目 田岡なつみがR5進出!
2019-05-31 更新
31ヶ国、102名で争われている『2019 ISA World Longboard Surfing Championship』
舞台のフランス、ビアリッツ「コート・デ・バスク」は連日風の影響が入った難しいコンディションが続いていましたが、現地時間5月30日の5日目はようやく風がおさまり、クリーンなフェイスのグッドコンディションに恵まれていました。
この日はメインラウンドがメンズ、ウィンメンズ共にR4が行われ、実質SFとなるR5を戦う4名が決定。
メンズは開催国フランス代表でベストスコアを独占しているアントニー&エドゥアルドのデルペーロ兄弟が共にラウンドアップ 。
特にイベント唯一の10ポイントを出している兄のアントニーはこの日も全くスローダウンせずに5日目の2番目のヒートスコア15.34をマーク。
その他、ペルー代表のブノア’ピッコロ’クレメンテ、イギリス代表のベン・ハウィーがR5進出。
ウィメンズは連日快進撃を続けている日本の田岡なつみがまたしても1位通過。
華麗なフットワークを披露してウィメンズではイベントで2番目となる14.66のトータルスコアを出して他選手を圧倒。
アメリカ代表のソレイユ・エリコと共にR5進出。
その他、ペルーのマリア・フェルナンダ・レイズ、フランス代表のアリス・レモーンがラウンドアップを決めています。
「フランスでメダルを獲得出来たら素晴らしいわね。目標の金メダル獲得をステップバイステップで目指したい」
マリア・フェルナンダ・レイズ
「サーファーのレベルは上がっているわね。世界中の女性が凄いライディングをしているわ」
ソレイユ・エリコ
敗者復活戦のメンズリパチャージを含めるとフランス、アメリカのみ全ての選手が残っており、メインラウンドに2名残っているペルーと団体の金メダルを争いをすることになります。
次点は3名がイベントに残っているオーストラリア、ブラジル。
日本代表は田岡なつみのみ残り、北村健一はメンズリパチャージR3、浜瀬海はメンズリパチャージR4で敗退。
前日には椛沢実里がリパチャージR2で姿を消しています。
リパチャージを戦っている選手で注目されているのはディフェンディングチャンピオンのカイ・サラス。
昨年まではハワイからの参加でしたが、今年はイベントが『Lima 2019 Pan American Games』と『2019 ANOC World Beach Games』のクオリファイイベントとなり、ナショナルオリンピック委員会がある国だけが参加可能になるため、アメリカ代表として参加。
ファイナル進出にはリパチャージラウンドを残り3ヒート勝ち上がる必要があります。
ウィメンズのリパチャージではフランスのジャスティン・デュポン、オーストラリアのタリー・ホワイト、エミリー・レスブリッジ、ブラジルのクロエ・カルモンなど強豪がまで残っています。
また、リパチャージR4ではアメリカのリンジー・ステインリードが8.50を含む、トータル16.33のハイエストスコア並びにハイエストヒートスコアをマークして圧勝。
残りのリパチャージラウンドは一層激しい戦いになることが予想されます。
なお、5日目を終えてアメリカ大陸の選手が14名(メンズ9名、ウィメンズ5名)が残っていますが、その中のトップの選手に『Lima 2019 Pan American Games』の参加資格が与えられます。
コンテスト6日目は日本時間5月31日15時30分から国別対抗リレーレース「Aloha Cup」が行われます。
参加国は2018年の上位7チームと開催国。
今年はアメリカ、イギリス、オーストラリア、フランス、ペルー、ブラジル、日本、アルゼンチン。
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると金曜日、土曜日は2-3ftレンジのクリーンなコンディション。
土曜日の午後には4-5ftレンジの新しいウネリが入り、ファイナルが行われる日曜日にかけて続く予報。
『2019 ISA World Longboard Surfing Championship』公式サイト:https://www.isasurf.org/longboard/2019/en/
photo:ISA
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