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CT第4戦『Margaret River Pro』2日目 キング・ケリーが魅せた!

2019-06-01 更新
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PHOTO: © WSL

現地時間5月31日、WA(ウェスタンオーストラリア)のマーガレットリバー、通称「マギーズ」で開催中のCT第4戦『Margaret River Pro』は2日目を迎え、敗者復活戦のR2(Elimination Round)が進行。
ウィメンズの方は風が強まってコンディションが悪化するまでR3(Round of 16)が進行してH5を終えました。

公式3-5ftレンジのメインブレイク。
メンズのR2(Elimination Round)ではケリー・スレーター(USA)がお手本のようなレールワークで前日にジェシー・メンデス(BRA)が出したハイエストスコアに並ぶ8.43と8.07を揃え、トータル16.50のハイエストヒートスコアでカイオ・イベリ(BRA)、エイドリアン・バッカン(AUS)を圧倒。

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ケリーのレイバック!
PHOTO: © WSL

「あのヒートは思考と戦略で制したものさ。この波で自分の全ての力を出し切れるサーフボードを手に入れたんだ。本当に良いターンが出来る感じなんだ。最初のヒートは落ち着けず、慌ただしく戦ってしまったと思うので、それを繰り返したくはなかったね。今回のヒートはただ楽しみたかった。楽しまなければ同じようなサーフィンは出来ないと感じるから、サーフィンする前は改めてその気持ちを思い出す必要があるね。ツアーを始めた時、今の自分の年齢の選手と戦うなんて思いもしなかったけど、一生懸命にやれば無敵な感じがするよ」

バリ島でも乗っていたアキラ・アイパからウェイド・トコロのサーフボードに変えたこの日のケリー。
47歳にして全盛期のキングに戻ったようなあのサーフィンを見られるだけでも今年のワールドツアーは価値があると思います。
そして、2020年東京オリンピックで彼の姿を見ることも決して夢ではないでしょう。

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ジャック・ロビンソン
PHOTO: © WSL/Cestari

今イベントのもう一つの注目ポイントでもある二人のワイルドカード。
ウェスタンオーストラリアが生んだ神童、ジャック・ロビンソン&ジェイコブ・ウィルコック。

ジェイコブは敗退したものの、ジャックの方はビッグターンにブローテール・エアーリバースとバリエーションを入れたライディングでスコアを伸ばしてラウンドアップ 。
フィリッペ・トレド(BRA)とのR3(Round of 32)は興味深い一戦になりそう。

ちなみにジャックはワイルドカードでの出場権をニュージーランドで聞いたため、R1(Seeding Round)は間に合わず、R2(Elimination Round)からの出場。勝利後のインタビューでは、「ここに戻ってイベントでサーフィンするまで34時間もの時間がかかったよ。少しも問題はないけどね。ここはホームだから、ただアウトに出てベストウェーブに乗り、コンテストを楽しむだけさ。やっぱりホームは良いね。明日も楽しみだよ。’The Box’が良くなるんじゃないかな。今年はQSに本気で取り組んでいる。ここでみんなと対戦出来る今回のチャンスは素晴らしい」と話していました。

現在QSランキング5位のジャック。
来年は正式にツアーの一員としてこのイベントに参加する可能性も十分にありそう。

その他、レオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)、バックサイドのフルローテーションエアーをメイクしたヤゴ・ドラ(BRA)などがR3(Round of 32)へ。
ウェイド・カーマイケル(AUS)、リプレイスメントのフレデリコ・モライス(PRT)、エイドリアン・バッカン(AUS)はここで敗退。

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ヤゴ・ドラ
PHOTO: © WSL/Cestari

ウィメンズのメンズのR2(Elimination Round)はジョアン・ディファイ(FRA)、シルヴァナ・リマ(BRA)、ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)、ブロンテ・マコーレー(AUS)がラウンドアップ 。

マンオンマンとなるR3(Round of 16)はトップシードが強く、コートニー・コンローグ(USA)、タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)、キャロライン・マークス(USA)、サリー・フィッツギボンズ(AUS)、カリッサ・ムーア(HAW)がQFへ。
前日にステファニー・ギルモア(AUS)を抑えて主役となっていたココ・ホー(HAW)、ディフェンディングチャンピオンのジョアン・ディファイ(FRA)はこのラウンドで敗退。

残りヒートにはマリア・マニュエル(HAW)、ステファニー・ギルモア(AUS)、レイキー・ピーターソン(USA)など。

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キャロライン・マークス
PHOTO: © WSL/Dunbar

この日、ウィメンズで最も目立っていたのは8.93を含む、トータル17.60とケリーを上回るスコアをマークしたキャロライン。
バックサイドでドライブした深いボトムターンからのトップアクションは誰よりもパワフルでスプレーも飛び、もう一つの8ポイント台と7ポイント台を捨てスコアにしてしまうほど。

「私達のヒートは楽しい波だったわ。コンテストジャージを着るだけでとても自信が湧くのよ。この人生の全てをいつもヒートに注いでいるの。まだ余力は十分にあるけどね。このまま良い波が続くことを願うけど、コンディションに関わらず、毎日パドルアウトするわ。ここでは出来る限りサーフィンするようにしている。まだヒート毎に理解を深めている段階よ。今のところ、上手くいっているし、このまま進みたいわ」

まだ17歳でシーズン2年目のキャロライン。
他のどの選手よりも更に成長する可能性が高く、それがどんなレベルまで到達してしまうのか?
恐ろしささえ感じてしまう才能が彼女にはあります。

ネクストコールは現地時間6月1日の7時30分(日本時間の同日8時30分)
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると10ftクラスの大きな西ウネリが入る予報。
レギュラー版のタヒチ・チョープーと言われている「The Box」で開催する可能性もありそう。

WSL公式サイト


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