2019-06-06 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。

前回(5/30)更新後は地形に対してもハッキリ反応しない残念なスモールコンディションとなっていましたが、6/3WはMax頭前後までのサイズアップとなりました。
各ポイントでミドル~アウト寄りにあるメインの地形を広く使えて距離を狙えていて、大潮と重なる期間でもあったので、タイミング次第では満潮に近い形重視の波から干潮に近い走りやすい波質まで変化もあって遊べていました。
それでは、
地形レポートです!
【一宮】6/5水曜日の12時頃の様子から地形を判断します。干潮の潮止まりですが、月~火曜日(6/3・4)をピークに届いていたウネリが残っていたので、サイズのわりに距離を狙える反応となっていました。

大潮のタイミングと重なっていた事もあり、この時のようなドン引きの時間帯に関してワイドなピークが増えますが、カレントや風の影響がなければアウトの地形を広く使えていたため、正面エリアの中央寄りで手前の深いセクションに影響されやすい状況ながら、ポイント全体的には胸前後のサイズがあればこの先も遊べるブレイクをキープできそうな地形です。

サイズ次第ながら、満タンに近いタイミングでボヨついていても、中間の潮時を基準に引きのタイミングで長く対応できそうな様子ですが、サイズアップした場合は上げのタイミングに切り替わるかもしれません。

ただし、全体的に手前の深みが残っている印象なので、潮の動きが大きい期間を逃すとサイズが上がらない限り、チャンスが少なくなってしまいそうです。
【サンライズ】水曜日6/5の13時頃、潮は上げに切り替わったタイミングでの地形チェックレポートとなります。

全体的には手前のセクションに周りよりも深い地形が残っているので、潮の多い時間帯やスモールサイズにとってはブレイクが途切れてしまいピークが狭くなりがちですが、潮が大きく動くとアウトの地形が広く反応するようになっていましたので、大潮の期間に限ってはチャンスがあるのかもしれません。

なお、潮の多いタイミングの方が形のまとまりやウネリのボリューム感はよくなっていたものの、フェイスやブレイクにカレント等の余計な影響がなければ、この時の方がボヨつきが解消され、距離を狙えて楽しめていたと思います。

右側のレギュラーが安定していますが、左側や中央エリアを含めてサイズと潮の期間でアウトを広く使える条件になれば十分遊べる波が見つかりそうですので、サイズが落ち着き傾向な雰囲気からはここも中間の時間帯を基準に狙い易そうです。
【東浪見】6/5水曜日の14時半頃。潮は上げに向かい中間より少し前の時間での地形レポートとなりますが、全体的にはミドルエリアからアウトに片寄った砂の集まり方となっているので、腹~胸以下のサイズでは潮が多い時間帯になると手前のセクションの反応が鈍くボヨつきやすくなっていましたが、胸前後のウネリとして残っていれば頻繁に反応して距離を狙えていた印象です。

潮の動きが大きい期間に関しては中間より潮の少ない時間帯でアウトを広く使え、サンライズと似た雰囲気ながら右側のレギュラーにこだわることなく左側~中央エリアにかけても距離を狙えるブレイクがあり、上げ始めからウネリがまとまって形が安定していました。

潮のタイミングで形が変化しやすいようですが、満タンと干潮の潮止まりを除けば他のポイントよりも波数やピークが豊富だったと思います。
【志田】6/5水曜日の15時半頃、潮は上げに向かって中間くらいの時間帯で、他のポイントと比べて手前の深みは目立たず、スモールコンディションにとってもスムーズなブレイクとなっていました。

浅い地形が広がっているので、腹~胸サイズに対してもミドルエリアで広く反応し、他よりもワイドにブレイクする波が多いながら走りやすい波質だったと思います。

潮の少ない時間帯で波が痩せてしまいカレントや風の影響を受けやすく複雑な反応になっていたものの、上げに向かうタイミングになるとミドルタイドを基準にウネリが手前にまとまって狙い易くなっていました。

左側でやや不規則な反応ながら、右側~中央にかけては癖のないブレイクがあり、走り重視ではありますが距離を乗れる地形のようです。
【太東】6/5水曜日の16時頃。潮は上げに向かって中間をすぎたくらいで、サイズに関しては他のポイントより小さい状態が続いていましたが、南風を防げていてコンディションとしてはロングボード用ながら遊べる地形をキープしています。

サイズに伴って反応するエリアは限られていながらも、堤防の内側には小波用で両方向に乗れるピークが安定し、ビギナーにとっても分かりやすい雰囲気です。

潮の多い時間帯を狙うには腰~腹以上ないと物足りない印象になってしまいますが、ロングボードを使えば干潮の力の弱い波質も狙えていて、形の安定したレギュラーが堤防アウトから癖なく反応して距離を乗れていましたよ。
【夷隅】6/5水曜日の16時半頃。上げに向かい中間をすぎて潮の多い雰囲気で、復活傾向だった状態をキープしているので、この時のタイミングに対しても波数は少ないながら狙えるブレイクが残っていました。

他のポイントよりも全体的に地形は深い印象でしたが、No.1をメインにミドルエリアが使える状態で、No.2~3にかけてコンパクトなショアブレイクを狙えていて、風波では同じサイズでも形のまとまりや頻繁な反応はなさそうですが、ウネリとして残っていれば胸~肩サイズから十分楽しめそうです。

スモールコンディションに対しては干潮に近いタイミングが狙い目になると思いますが、引きに向かうタイミングで潮の多い時間帯からの方がボヨつきが解消されながらちょうどいい時間帯に当たっていたと思います。

風の影響を受けないコンディションで胸以上のサイズがあればチェックする価値があるかもしれません。
地形レポートは以上になります。
さて、
水温は、例年通りドス黒い潮が届いたので、日中はシーガルで問題なさそうな雰囲気です。また、南風コンディションになると再び冷えてしまう可能性はあるものの、北~東風の状態が続けばこの先も温かくなる傾向だと思います。今のところ、特に朝夕の時間帯はフルスーツ(3㎜ジャージ)が無難な状況です。
また、
この先の波に関しては、金曜日(6/7)の低気圧が通過する予報からはサイズに期待でき、通過後の風が切り替わるタイミングを狙って整ったフェイスを滑れるチャンスがあるかもしれませんので、地形にとっても今の安定した状態が残っているうちにやっておいた方がいいでしょう。
なお、前線が影響するとオンショアが気になるコンディションが増えてしまいそうなので、オンショアコンディションの場合、潮が上げに向かう時間帯にまとまる波を狙った方が、引きに向かってカレントが強まるタイミングと比べて悪影響が少ないと思います。
予報通りになると北東コンディションで地形に悪影響となって、このエリアはポイントの右側にあるレギュラーの形が崩れてしまうのでは?これまでとは反対に左側の堤防寄りに砂が集まれば一宮~サンライズ区間で風を防げてそうですね。
次回(6/10W)までの間に地形に変化がありそうです。
今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!
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