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一宮エリア

2019-06-13 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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前回(6/6)の更新後は風の弱い状態をキープできていたが、南東から北東コンディションに切り替わるタイミングだったのか、サイズの落ち着き具合からもこれまでのようなスムーズな反応ではなかった印象です。

また日曜日(6/9)から荒れた天気となりサイズを含めてクローズ気味たハードなコンディションでしたが、木曜日(6/13)の時点で少しずつ落ち着き始めて狙えるようになってきました。

それでは、地形レポートです!


【一宮】
6/12水曜日の10時半頃。潮は上げに向かってミドルタイドをすぎたくらいでの地形チェックです。
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オンショアコンディションのサイズアップから全体的に荒れた印象となっていますが、ビーチが削られ砂が出ている雰囲気からは新しい地形ができそうな様子でしたが、この日の時点では頭サイズの波がアウトの地形でワイドに反応し、堤防周辺でカレントと重なってブレイクするウネリは形になっても、力のある波質でハードな状態でした。
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また、ミドルエリアのカレントも目立っていたので、地形が周りよりも深く、アウトに関しては左側の堤防周辺の地形をメインに、これまでよりも使える範囲が広がったようにも見えたので、潮が引きに向かうタイミングをメインに、カレントが弱まる胸~肩サイズから楽しめるコンディションになるかもしれません。
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手前の地形に影響されないサイズや潮の時間帯を狙えば風次第で遊べると思います。


【サンライズ】
水曜日6/12の11時頃でした。潮は上げに向かって満タンに近い時間帯で、サイズアップによってカレントが強まった状態が続いていたので地形にとってはまとまりが悪く、ミドルエリアは全体的に横に流れるカレントが気になる状況で、サイズが落ち着いてからは周りよりも深いセクションでブレイクが途切れたり、スムーズさに欠ける反応となってしまいそうです。
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しかし、一宮と同じく堤防周辺をメインにミドル~アウトの地形が広がっている雰囲気があり、サイズに合わせて潮の引きに向かうタイミングを狙えば、手前の複雑な地形を使わずに遊べる時間帯があるかもしれません。
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左側の堤防周辺では、南風コンディションの頃と比べてミドルエリアに砂が集まっているようなので、落ち着き始めてからは遊べるショアブレイクのようなコンパクトな形にまとまるピークができそうな印象です。
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ただ、風の影響を受けたり頭以上のサイズが頻繁に来てしまうとアウトがメインになった地形に対してワイドに反応する波が増え、波質を含めて形がまとまる時間帯を狙えないので、落ち着いてからの方が楽しめると思います。


【東浪見】
6/12水曜日の11時半頃の様子から地形を判断します。潮は上げに向かって満タン寸前の時間帯で、広範囲でアウトからの反応が頻繁になってしまいこの日はクローズとなっていました。
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やはりミドルエリアでは地形ごと途切れてしまうような横の流れが強く、ビーチは削られながらも全体的にアウトに片寄った砂の集まり方が気になるので、この先落ち着き傾向になってからは腹~胸以下のコンディションにとってスムーズに乗れるタイミングが限られてしまいそうです。
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右側のレギュラーに関しては、引きのタイミングで期待できるかもしれませんが、全体的に肩~頭サイズあればアウトを広く狙えるものの、それ以下のサイズからは今の地形のスケールに対してハッキリ形にならなくなってしまうのでは?
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中央~左側では、引きのカレントが影響する時間よりも上げに向かうタイミングで形的にも乗りやすくなる傾向なので、無理のない範囲でサイズがあった方がスムーズに乗れる波が見つかりそうです。


【志田】
6/12水曜日の12時半頃。満タンの潮止まりでの地形チェックです。
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サイズアップに伴ってカレントが強まった状態ではありますが、中央周辺を除いては他のポイントと比べてミドルエリアでブレイクが途切れるような様子はなく、周りよりも深い印象ながら、ミドル~アウトの地形をメインに極端に浅い雰囲気となっていて、サイズ的にもワイドな波が多くホレ具合は夷隅と似た様子でした。
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しかし、中央から出るカレントにあわせて地形がまとまる可能性があり、両端の堤防周辺には浅い地形に対してカレントが働けば頭以下の手頃なサイズからある程度形にまとまり始めるかもしれません。
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スモールコンディションにとっては引き始めからが無難かもしれませんが、肩以上の十分なサイズがあれば潮が上げに向かう時間帯で狙いやすいと思います。


【太東】
6/12水曜日の13時頃。満タンでの地形レポートで、サイズアップで手前のカレントが強まっているので、スモールコンディションにとっては潮の多い時間帯で反応が悪くなってしまいそうながら、この日の様子からはカレントが働いてスケールが大きくなったレギュラーの地形に対して胸~肩・頭サイズの波が形よくインサイドまでつながっていました。
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ただし、ミドル~アウトに片寄った砂の集まり方で中間のセクションが普段よりも浅く広がり、潮の少ない時間帯や引きの時間帯で形のまとまりが悪くなりそうな印象で、ウネリが残る期間は上げに向かうタイミングで乗りやすい波質になると思いますが、落ち着き傾向になってからはサイズに合わせて潮の少ない時間帯に調節すれば距離を乗れるブレイクが見つかると思います。
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スモールコンディションにとってもロングボードを使って楽しめる地形が残りそうです。


【夷隅】
6/12水曜日の14時半頃。潮は引き始めたばかりで、全体的にはクローズ気味たサイズのわりにアウトでの反応が控えめな印象ではありましたが、ミドルエリアまでホールドして水がたまってからブレイクする様子からは地形としてのまとまりが残っていそうな雰囲気なので、落ち着き傾向に向かってカレントが気にならない状態になれば十分狙えるようになると思います。
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この日の様子からは頭以上のサイズでは、アウトからの余計なブレイクとカレントが邪魔になって形のまとまりが悪かったので、胸~肩の手頃なサイズがになってから引きに向かうタイミングをメインにチェックすれば他とは違う波質を遊べそうです。
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No.1の広い地形は残り、2~3にかけてのコンパクトなピークはありますが、今のところ極端に浅いセクションやカレントの影響でこれまでよりも雑なブレイクが多いので、 サイズは落ちてしまっても穏やかな状態になってからの方がスムーズに乗れ、小波に対して干潮に近い時間帯での反応があれば走りやすい波が見つかるかもしれません。

今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温は、北東コンディションが続いたにしては例年と比べて冷たい状態です。日中はシーガルでいけそうに思えますが、朝夕を狙うには3㎜フルスーツが無難な状況です。


最後に、この先の波ですが、今の荒れた状態が落ち着く前に次の低気圧が通過する予報となっているので、カレント等が解消されて安定するコンディションは長く続かないかもしれません。

金曜日(6/14)から南寄りの風が強まりそうなので、狙い目としては次の低気圧の影響が出る前に落ち着き傾向に向かうオフショアか、天気次第ながら通過した後の無風狙いになってしまいそうです。

地形的には各ポイントの堤防周辺でアウトに片寄った地形が広がっているので、肩~頭サイズあれば沖をメインに広範囲を狙えて遊べる反応になると思いますが、南風コンディションでサイズが下がってしまうと手前の荒れた地形に対してスムーズは反応が期待できない印象です。

潮の動きが大きくなるので時間帯によって波質が変わりやすく、サイズ不足の場合でも干潮に向かうタイミングで思わぬ一瞬のチャンスがあるかもしれませんが、南風で水が冷たくなる可能性はありです。

今回は以上です。

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