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一宮エリア

2019-06-27 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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前回(6/20)の更新後に予想していた北東コンディションは腹~胸程度の物足りないコンディションだったが、各ポイントでアウトを広く使えていて、午前中の引きに向かうタイミングは上げのボヨついた雰囲気の頃と比べるとスムースなブレイクが多かったと思います。

それでは、地形レポートです!


【一宮】
6/26水曜日の8時半頃。潮は上げに向かってちょうど中間くらいの時間帯で、全体的にミドルエリアが周りよりも深い雰囲気なので、この日のような腰~腹サイズに対してはアウトで使える地形が狭く潮の少ないタイミングに限られ、ミドルから手前の地形がメインになっていますが、落ち着いたコンディションが続いてカレントは弱まり、地形の荒らさが解消されているので上げに向かう時間帯でコンパクトなショアブレイクを狙えていたようです。
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サイズ不足な状況からは、潮の少ない時間帯と比べて距離は望めないものの、1日の中ではまとまりがよくショートボード向けな波質だと思います。
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引き始めやこの時のような上げの中間くらいが無難な狙い目となって、干潮に近くなるとロングボード用な雰囲気になっていたと思いますが、胸以上のサイズからはアウトを十分に使えそうな様子です。


【サンライズ】
6/26水曜日の9時半頃の様子から地形を判断します。潮は上げに向かい、ミドルタイドをすぎて潮の多い時間帯ですが、全体的にミドルエリアの深い状態なので最近のサイズに対してはハッキリとした反応するピークが定まっていない様子です。
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潮の少ない時間帯でアウトからのブレイクはあるものの、ワイドなピークからフェイスが途切れる波が目立ち、ウネリが痩せて力が弱い印象なので右側のレギュラーを含めてもロングボード用な波質になっていたようです。
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腰~腹コンディションでサイズ不足ながら、この日の様子からはミドルタイドをすぎて手前の地形にウネリがまとまり始めると、1日の中でも形がよく見た目のサイズ感もあるので距離は短くても乗りやすい時間帯だったと思います。
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左右の堤防周辺をメインにアウトの地形は残っている雰囲気なので、胸以上のサイズがあれば潮の時間帯に縛られずポイントを広く使えるようになりそうですが、ここ数日はカレントが落ち着いてできるようになった中央寄りの地形が対応できていました。


【東浪見】
水曜日6/26の10時頃、潮は上げに向かって満タンに近い時間帯での地形チェックレポートとなりますが、他のポイントと比べて潮のタイミングに左右されやすく、アウトの地形で頻繁にブレイクするサイズになるまでは力の弱い波質が続きそうです。
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ここも地形の変化はありませんが、腰前後のサイズに対しては使える地形が限られてしまい、特に潮の多いタイミングになると右側の反応が悪くなるのでメインは左側半分な様子です。
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やはりミドルエリアがサイズに対して深いので中間のセクションでショルダーが狭くなる波が目立ち、ショアブレイクとしてまとまるピークはなく潮の多い時間帯もアウトからの反応を狙う状況で、潮が少なくなっても手前の地形がないのでスムーズに走れるワケでもなく、距離が伸びる雰囲気もありませんでした。


【志田】
6/26水曜日の11時頃。満タンの潮止まりでの地形レポートとなりますが、ここも地形が変化した様子はなく、カレントの悪影響が残る所もあるので、インサイドに関しては不規則な反応がありますが、落ち着いたコンディションが続いて、地形の雑さは少しずつ解消され、一宮~東浪見方面と比べるとスモールコンディション用としてはミドル~アウトの地形を広く使えている印象です。
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この時のような潮の多い時間帯でもアウト寄りから腰~腹サイズがブレイクしていたので、干潮に近い時間帯を省いてタイミングを合わせやすく、形としてまとまり始める上げ際の中間や無難な引き始めが狙い目になると思います。
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やはり胸~頭が楽しめるサイズですが、南風コンディションの場合は北側のポイントよりもウネリが届きにくいのでサイズとしてはこのエリアの中でも小さい状況が続いていました。


【太東】
6/26水曜日の12時半頃。潮は引き始めのタイミングで、レギュラーの地形をキープしているので堤防の内側にあるロングボードに適したコンパクトなピークは混雑しやすい様子ですが、サイズとしては南風コンディションで志田よりも更に小さい状況ながら膝~腰のコンディションにも対応できていて、この時のような潮の多い時間帯も引き始めから狙えていたようです。
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スモールコンディションに対しても潮の少ないタイミングに限られる事はないので、ボードの故障を防ぐ為にも水深が浅い時間を外してある程度潮がある時間の方が無難に形がまとまったブレイクを狙えると思います。
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風の影響がなければ安定した地形が続いていました。


【夷隅】
6/26水曜日の13時半頃、潮は引きに向かって中間より少し前の時間で、このエリアでも基本的にミドル~インサイドの地形を重視して狙うポイントとしては、最近のウネリではサイズ不足な雰囲気が続いてしまい、ここ数週間で復活傾向だったミドルエリアに関しても反応が悪い状況です。
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潮の少ない時間帯を含めてNo.1の地形にとっても形になるピークがなく、ブレイクしても南風の影響を受けやすかったので乗りにくいフェイスが目立ち残念な印象でしたが、カレントが強まっている様子はなく全体的に地形は安定していてるようなので、この先もサイズ次第で遊べるブレイクはあると思います。
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波質を含めて風の影響を受けたコンディションを除いては腹~胸以上のサイズがあれば遊べる波が見つかるかもしれません。

地形レポートは以上になります。


さて、水温は、温かくなっている傾向でシーガルをメインに使えそうな状態です。南風コンディションで再び冷え込む可能性はありますが、外気とのバランスでフルスーツの出番が少なくなっていました。


また、この先の波に関しては、今のところ次回更新(7/1W)までの期間で天気が崩れる日が多く、時期的には前線が影響すると基本的にはウネリに期待できないものの、熱低か台風規模の低気圧が通過する雰囲気からはウネリが入るきっかけになると思います。
しかし、上陸するコースになると、前半は風に影響されやすいコンディションが予想されるので、波質としても風波では地形の形がハッキリしなくなり、通過後のバックスウェルの方が無難になるかもしれません。

最近の様子からはサイズ重視で楽しみたいところですが、その後で南風が強まると急激なサイズダウンになる可能性があり、狙い目では早めの土日(6/29・30)にチャンスがありそうです。

前線が目立った気圧配置になるとサイズが落ち着くとともに風が変わりやすくなりますが、その変わり目で無風状態になるタイミングにも期待できるので、ウネリが残る期間は意外な狙い目となるタイミングがあるかもしれません。

各ポイントでスモールコンディションが続いた影響で、カレントが弱まり地形の雑さも少しずつ解消傾向に向かっているので、アウト~ミドルエリアを広く使えれば楽しめる波が見つかると思います。

今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!

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