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一宮エリア

2019-07-04 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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前回(6/27)の更新後に通過した低気圧はコースが悪く、移動スピードも速かったのでバックスウェルを含めても期待していたようなウネリが届く事はなく、胸前後までのサイズアップはありましたが、その後の南風コンディションと前線が影響し、平均腰~腹程度の物足りない状況が続き、潮のタイミングを利用してギリギリやれているような印象でした。

各ポイントで右側のレギュラーをメインに地形は仕上がっていながらも、ロングボード用な波が多くショートボードには厳しかったと思います。

それでは、地形レポートです!


【一宮】
7/3水曜日の9時半頃。潮は引きに向かって干潮に近い時間帯での地形レポートで、サイズやカレントを含めても落ち着いたコンディションが続いているので、これまでよりもインサイドの深いセクションが解消されている傾向のようです。
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今回は大潮の期間と重なり、潮の少ない時間帯で各堤防周辺をメインに腰~腹サイズから対応できる地形があるものの、波が痩せて力の弱い乗り心地となってしまい、使える地形が限られてしまうので、見た目よりもフェイスの狭い波が多いのかもしれません。
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全体的にボヨついた雰囲気になりますが、潮の動きが大きい期間なので午前中の引き始めからのチェックで無難なタイミングがあると思いますが、多少でもサイズがでれば中央のチビ堤防周辺にまとまるショアブレイクが潮の上げに向かう時間帯で遊べ、潮が動く期間にサイズが上がれば全体で見ても楽しめる地形になっていると思います。


【サンライズ】
7/3水曜日の10時半頃。潮は引きに向かって干潮寸前の時間帯での地形チェックです。
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ここも落ち着いたコンディションが続いた影響で、少しずつ手前の深いセクションが目立たなくなり、ウネリのまとまりと反応を両立できる狙い目としては、いつも通り引き始めからが無難な状況です。
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やはり大潮の期間と重なっているので、インサイドの地形に影響されずにミドルエリアを使えるタイミングを狙えているものの、干潮に近い時間帯は力の弱い波質になってしまうので、見た目よりも乗れる範囲が狭く、潮が上げるタイミングはボヨつきやすく、満タンに近くなるほど反応が悪くなっていました。
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右側のレギュラーにとってはサイズ不足となりロングボード用な状態ですが、中央から左側にかけてはショートボードに対応できる地形をキープできていました。


【東浪見】
水曜日7/3の11時頃でした。潮は干潮の潮止まりで、ここもスモールコンディションが続き、特に風の影響もなかったので全体的にはミドルエリアの地形がまとまっている様子で、潮が上げるタイミングや満タンに近い時間帯を除けば、一宮~サンライズ方面と比べて手前の深いセクションも気にならない状態ではあります。
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ただし、安定しているピークが右側のレギュラーに限られてしまい、この時のような潮の少ない時間帯は、ロングボード用な雰囲気で混雑しやすく、中央~左側にかけての地形は広がっているものの、他のポイントと比べても地形の癖は解消傾向に向かい、今回のように潮の動きが大きい期間は胸以上のサイズがあれば、上げのタイミングを含めても十分なブレイクに期待できそうですが、最近は距離に関しても短い波が目立ち残念な印象です。
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【志田】
7/3水曜日の12時頃。潮は干潮から上げに切り替わったくらいでの地形チェックです。
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地形としては他のポイントとよりも手前にまとまって安定しているので最近のスモールコンディションに対しては癖のないブレイクとなっていて、潮の少ない時間帯でアウト寄りのピークを狙えていますが、力の弱い波質になる傾向なので、見た目よりも走り難いブレイクとなり、1日の中ではいつも通り上げに向かってミドルタイドを基準にしたタイミングが無難な狙い目だと思います。
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なお、前日(7/2)の様子からもサイズは腹前後であれば満タンに近い時間帯もミドル~インサイドに集まったブレイクとなって遊べる波があり、ビギナーにとってはピークを見つけやすい反応だったと思います。

※東京2020テストイベントの開催準備等に伴い、8/1(木)までは、志田下の駐車場および広場への車両進入が制限され、駐車が出来ませんのでご注意ください。
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【太東】
7/3水曜日の12時半頃。上げ始めの潮は少ない時間帯での地形チェックです。
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ここに関しては安定したレギュラーの地形となっていて、堤防の内側ではフラット寸前なサイズまでロングボードを使って対応でき、地形に癖がないのでインサイドに関してもフィンが砂に刺さるまで乗れていた様子です。
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ただし、サイズが上がった場合には形をキープできるか心配ではあるものの、ロングボード・ビギナー用としては人気な波があり、サンライズや東浪見の右側のように潮の少ない時間帯がメインの狙い目です。


【夷隅】
7/3水曜日の13時半頃。潮は上げに向かい中間より少し前の時間帯で、サイズとしてはこのポイントにとって厳しい状態が続いていますが、風やサイズの条件が合えば引きに向かう時間帯にチャンスがあると思いますので、このエリアの中ではサイズ待ちとなっています。
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また、No.1~3にかけては、風波に対しても胸近いサイズからピークができる地形はキープしている為、ショアブレイク気味ではありますがブレイクは易しい印象ですので、胸近くあれば潮のタイミングを利用して狙えるブレイクになると思います。
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今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温は、シーガルを基準に天気や時間帯に合わせるとフルスーツ~夏日のような日には日中でスプリングの姿が多くなってきました。


最後に、この先の波ですが、前線の影響を受け低気圧の通過も多くなる予報からは荒れたコンディションが多くなるかもしれません。

なお、前線が発達して低気圧とセットになると風が強まる雰囲気があり、気圧配置で前線が上下してしまうとオンショアとオフショアの切り替わりが激しく、沖のウネリがまとまらずサイズに期待できたとしても風波になってしまいそうです。

今のところ週末(7/6・7)から北東コンディションが気になる様子なので、潮が上げに向かう時間帯のショアブレイクを狙えるのが理想ながら、手前の地形が形になっているポイントが少なく、中途半端なサイズではまとまりが悪そうです。
風に影響されたインサイドの余計なカレントを含めて満タンに近いタイミングでボヨつき易い地形からは、狙う時間帯次第で波質が全く変わってしまうと思いますが、一宮方面の堤防で風を防ぐ作戦が無難になりそうです。

北東コンディションが続くとこれまでメインになっていた右側のレギュラーの地形が削られ、左側の方に砂の集まりがよくなる可能性があり、その後でポイントの印象が変わってしまうかもしれません。

今回は以上です。

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