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一宮エリア

2019-07-11 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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前回(7/4)の更新後から北東コンディションに変わり、このエリアはカレントの悪影響もありスムーズに乗れる波はほとんどありませんでした。

一宮~東浪見周辺では堤防を利用して風を防げるエリアはあったものの、潮が少ない時間帯では、カレントが強まってブレイクが頻繁になっても滑るフェイスがなくなってしまい、狙えるのはウネリの状態をキープして反応する、上げている時間帯に限られていたと思います。

なお、ここ数日は形をキープする波があったものの、各ポイントでミドル~アウトの地形が崩れ手前の深いセクションが気になる雰囲気になっていました。

それでは、各ポイント毎の地形レポートです!


【一宮】
7/10水曜日の9時頃の様子から地形を判断します。潮は上げに向かって満タンに近い時間帯で、サイズとしては胸以上あるので、この時のような潮の多いタイミングに関しても地形に対しては十分に反応していながら、風の影響を受けてしまいフェイスのヨレが目立ち、全体的に余計なカレントも強まっているので形に関しては期待できない様子です。
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ただし、風を防げている左側の堤防寄りでは比較的整ったブレイクがあり、これまで狙い目となっていた中央のチビ堤防周辺や右側と比べるとミドルエリアの地形で安定して距離を乗れていた印象です。
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大きな地形の変化はなく、カレントが働いていたセクションではスモールコンディションに対して力の弱い反応となってしまうため、サイズ次第ではありますが、狙えるブレイクがあればできるだけ潮の多いタイミングの方が乗り心地はしっかりしていると思います。

※9月30日(月)の6:00~15:00まで駐車場は有料となります。
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【サンライズ】
7/10水曜日の10時頃。潮は上げに向かって満タン寸前の時間帯での地形レポートです。
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ここもオンショアコンディションが続いているので、見た目からは潮の多いタイミングに関しても狙えるブレイクがありますが、風波のサイズアップなので、ウネリのまとまりが悪くフェイスのヨレる波が目立ち、潮の時間帯を含めて不規則な反応となっていました。
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また、人気となっていた右側のレギュラーに関しては、北東からの余計なカレントが働いていたのか、ミドルエリアでブレイクが途切れる波が多くなり、地形にとっても悪影響だったのかもしれませんが、左側の堤防周辺では風を防げるエリアがあり、潮の多いタイミングを狙ってショアブレイク気味な波で遊べていましたよ。
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しかし、オフショアになった場合には左側に風の影響が出ると狙えるタイミングが限られてしまい、右側のレギュラーが残らないと、このポイントにとっては安定した狙い目がなく中途半端な状態となってしまうかもしれません。


【東浪見】
7/10水曜日の11時頃。満タンの潮止まりでの地形チェックでしたが、風波な雰囲気からは地形に対してもまとまった反応はなく、余計なカレントが邪魔をしてスムーズに乗りつなげるブレイクを探すのが難しく、全体的にインサイドの荒れた雰囲気が目立ち、手前の深いセクションが目につくようになりました。
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ここも左側半分に関しては手前の地形が崩れていながら、胸以上のサイズがあればミドルエリアをメインに対応できると思いますが、右側のレギュラーにとってはカレントが影響していたので、オフショアコンディションやサイズが落ち着いてしまうと、これまでのようなビギナー向けなブレイクにも期待できなくなってしまうかもしれません。
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狙い目としても十分な反応があれば、潮の多いタイミングにまとまりがよくなっていましたが、潮が少なくなるほどヨレが複雑になってフェイスを走るのが難しくなっていたので、サイズ不足になるとハッキリしない状態になってしまいそうですが、左側のミドル~アウトに限っては多少ながら砂の集まりがよくなっていた印象です。


【志田】
7/10水曜日の11時半頃。潮は満タンから引きに切り替わる時間帯での地形チェックでしたが、やはりオンショアコンディションなので地形に対しての形のまとまりは悪い印象ながら、一宮~東浪見区間と比べるとアウト~ミドルエリアにかけては素直にブレイクしているように見えました。
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インサイドは他のポイントと同じく荒れた雰囲気になっているので、スムーズにつながる波が限られているものの、カレント影響されているピークはなく、落ち着き始めてからも対応できる状態だと思いますが、全体的にはワイドな地形になっているので潮の少ない時間帯では安定しないと思います。
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上げに向かう時間帯を基準に右側のレギュラーに関してはアウトのピークから走り重視ながらも形になっていたので、ここをメインにサイズが足りなくなっても反応する地形は残りそうですが、中央~左側にかけては右側と比べて癖が強そうでしたがミドル~アウトの地形は広くキープしていたと思います。

※東京2020テストイベントの開催準備等に伴い、8/1(木)までは、志田下の駐車場および広場への車両進入が制限され、駐車が出来ませんのでご注意ください。
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【太東】
水曜日7/10の12時頃。潮は引き始めたばかりでの地形レポートで、ヨレが目立った風波では地形に対して形がハッキリしなく、これまでよりも形がボヤけた様子ではありましたが堤防の内側で反応するレギュラーの地形はキープでき、潮の多いタイミングに関しても距離を狙えるブレイクがありました。
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また、サイズが小さくても整ったウネリの状態なら潮の少ない時間帯を狙って対応でき、風波では干潮に近い時間帯でウネリが痩せて乗りにくくなるので、満タンに近い時間帯に無難な反応があったようです。
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なお、北東からのカレントが強まっているのでこのポイントに砂が集まるとこの先もレギュラーの地形は安定しそうです。


【夷隅】
7/10水曜日の12時半頃。潮は引き始めで、No.1に関してはこれまでよりも地形が崩れウネリの反応が悪くなってしまいましたが、No.2~3にかけてはミドルエリアをメインにピークとなる地形がまとまり始め、風波ながらも北東からのウネリが形になっていたので、他のオンショア状態と比べるとピークを探しやすく、距離は短いもののヨレの少ないフェイスを滑れていたようです。
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このエリアの中では一宮のように北風を防げるので、サイズが落ち着いて風だけの状態になってからは穴場的なポイントになり、潮が多い時間帯でも狙えそうなブレイクはありましたが、胸以下のコンディションになるといつも通り潮が少なくないと遊べる反応にならないかもしれません。
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今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温は、北東コンディションではフルスーツが無難ですが、水温は変わらずシーガルやロンスプを基準に夏日のような外気ならスプリング等の軽装でいけそうな状態です。

最後に、この先の波に関しては、日本海を通る低気圧が影響すると南からのオフショアに期待できそうですが、その後も小さな低気圧が頻繁に通過する予報もあり、まだまだ荒れたコンディションが多くなりそうです。

今のところ通過する低気圧が小さいようなので風がメインになると思いますが、勢力次第ながらもクローズしてしまう可能性もあり、その日の風の強さでサイズが変化すると狙い目も定まらないかもしれませんが、潮が上げるタイミングを基準に少しでもヨレの影響を防げる一宮方面の堤防を利用して波を探す作戦が無難そうです。

地形にとっても手前が荒れやすい状況に加えて、前回(7/4更新)以降で右側から左側にメインが変わっているポイントが多いので、まとまりに欠けた仕上がりとなって右側のレギュラーをキープするのも難しくなりそうです。

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