台風1号の行方・・・

皆さんも既にご存知の通り、18日に台風1号が関東遥か南海上に発生しています。しかし残念ながらこの季節、大陸からの高気圧の勢力が強く、北上する可能性は殆んど無いようです。台風は南の海上で発生した後、偏東風(東～西に向かう風)で西に向かい、北上して偏西風(西～東に向かう風)に乗ると北東進することになります。そうすると北上に伴い太平洋側にスウェルが入ってくるんですが、今回は、大陸の高気圧に押し出され、しかも北側の停滞前線に邪魔されて東進。また21日には温帯低気圧へ変わってしまうと予想されています。

北上して偏西風に乗るというきっかけとしては、太平洋高気圧の縁(西側の部分)にあたる部分にちょうど乗れた時という事がきっかけになります。太平洋高気圧がちょっと東海上にずれ、大陸の高気圧との間にちょうど谷間が出来た時、北上する事が多くなります。その状態がよく起こるのが、9月前後。また、1月下旬の台風発生は珍しいと思う人も多いと思いますが、意外や意外、1号は1月下旬くらいに時々発生しているそうです。ちなみに、1961～1990年の30年間の台風の月平均発生数は、1月は0.6回(気象庁資料より)。ちなみにこの資料によると8月が5.5回、9月が5.2回でした。

ということで、残念ながら今回、台風1号の波はちょっと期待できませんが、これはあくまで「一般的」な論理です。天気は生き物ですので、例外だってあると思いますよ～。今後の参考にしてくださいね!!