Super Girl & US Open カリフォルニアの夏が始まった!
2019-07-30 更新
夏のカリフォルニアを代表するビッグイベントと言えばサーフィン、スケートボード、BMXがミックスされた『Vans US Open of Surfing』
そして、前哨戦のウィメンズQS6,000『Nissan Super Girl Pro』
ハンティントンビーチ、オーシャンサイド、どちらも沖に向かって長く延びるカリフォルニアを象徴するピアがあり、この人工物で地形を形成する似たようなブレイクでの戦い。
カリフォルニアのサーフィンの歴史は古く、日本では考えられないほど地域に根付いています。
2018年にはジェリー・ブラウン知事がサーフィンを公式スポーツにするという法案に署名。
更にサーフィンの歴史、文化、未来を称えるため、9月20日を「カリフォルニア・サーフィン・デー」として祝日に制定したほどサーフィンが一般的であり、ビッグイベントには老若男女がビーチに集まり、思い思いの方法でこの自由なスポーツ観戦を楽しみます。
Super Girlは17歳の無名の選手が優勝!
現地時間7月26日〜28日にオーシャンサイドで開催されたウィメンズQS6,000『Nissan Super Girl Pro』
今年は日本の自動車メーカー、日産がメインスポンサーとなり、ディフェンディングチャンピオンのカリッサ・ムーア(HAW)を始め、多くのCT選手が参加。
次のイベント、ハンティントンビーチの『Vans US Open of Surfing』がCTから新設されたQS10,000に変わるため、この連戦はCT選手とQSトップの選手がしのぎを削る非常に興味深い立会いに。
夏のアベレージのビーチブレイクでもCT選手は強く、上位陣はCT選手が占めたものの、最後は無名の17歳、サンクレメンテ出身のサマンサ・シブレー(USA)がタティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)を倒して優勝!
「人生最高の日よ!この’Super Girl’で優勝するなんて信じられないわ。このイベントに参加するまで懸命に努力してきたことが報われたわね。自分の手が届く範囲では最も権威があるこのイベント、それもタティアナに勝って優勝するなんて素晴らしい気分ね。彼女は強い。もし、誰と対戦したいと聞かれたら彼女と答えるわ。ずっと彼女のことを尊敬してきたの。今は親友になり、一緒にファイナルを戦えるなんて最高よ」
優勝で一気に6位に浮上!
PHOTO: © WSL/Steinmetz
ファイナルのタティアナだけではなく、SFではCTランキング5位のキャロライン・マークス(USA)を僅差ながら抑えたサマンサ。
奇しくも17歳同士、近い将来ライバル関係になる可能性も十分にありそう。
今回の優勝で一気に56もランクを上げてクオリファイ圏内の6位に浮上と人生を大きく変えるようなQS初優勝に!
「このイベントには子供の頃から見に来ていたわ。ビーチに立ってヒーロー達と写真を撮ってもらっていたの。今では自分がスーパーガールになってしまった。もう言葉もないわ。ランキングが一気に上がったことは嬉しい。シーズン序盤にはクオリファイはまだ先のことと考えていたけど、これで手が届く位置に来たわね」
前田マヒナが5位&脇田紗良が9位
カリフォルニアのハイレベルな戦いに二人の日本人選手がファイナルデイに残り、前田マヒナが5位、脇田紗良が9位でフィニッシュ。
前田マヒナはランキング10位にアップ、脇田紗良は逆にダウンの9位。
ウィメンズQSはクオリファイのラインが8位。二人は『Vans US Open of Surfing』にも出場するため、ここでの結果が非常に重要。
後半戦はスペインの10,000、オーストラリアの6,000と二つのハイグレードが控えています。
ウィメンズQS6,000
『Nissan Super Girl Pro』結果
1位 サマンサ・シブレー(USA)
2位 タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)
3位 ブロンテ・マコーレー(AUS)、キャロライン・マークス(USA)
『Vans US Open of Surfing』はR3のH5まで進行!
PHOTO: © WSL/Morris
昨年、五十嵐カノア(JPN)が2年連続優勝を決めた『Vans US Open of Surfing』
すでにメンズのイベントはスタートしており、現地時間7月29日にはR3のH5まで進行。
R2では五十嵐カノア(JPN)を始め、セス・モニーツ(HAW)、ピーターソン・クリサント(BRA)、ソリ・ベイリー(AUS)、マイケル・ロドリゲス(BRA)、ヤゴ・ドラ(BRA)、コロへ・アンディーノ(USA)、エゼキエル・ラウ(HAW)、ジャック・フリーストーン(AUS)、デイヴィッド・シルヴァ(BRA)、エイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA)、ウィリアン・カルドソ(BRA)、ジョアン・ドゥルー(FRA)、グリフィン・コラピント(USA)、コナー・コフィン(USA)と多くのCT選手がラウンドアップ。
PHOTO: © WSL
この日、21歳の誕生日を迎えたグリフィンは7ポイント台を2本スコアして快勝。
ツアー2年目、現在ランキング28位と苦戦しているだけに昨年2位、2015年のジュニアでは優勝経験もある得意のハンティントンビーチでポイントを稼いでおくことは非常に重要です。
「US Openで勝てるなんて良い誕生日祝いになったよ(笑) 自分にとってアスリートとしての仕事が第一だけど、今夜は家族と友人で良いディナーを楽しみたい。昨年はカノアとファイナルで素晴らしい戦いをしたし、準備は出来ているさ。同じルーチンが続けば良いと願っている」
PHOTO: © WSL/Morris
グリフィンとはサンクレメンテの先輩でもあるコロへもアベレージのビーチブレイクを良い波に見せてしまうようなライディングで軽々とラウンドアップ。
ツアーでは初のカレントリーダー、イエロージャージを手に入れてワールドタイトルに最も近い選手、ビーチでの注目度も高く、大人気でした。
「コンテストとその準備をする感覚が大好きなんだ。もちろん、ビッグスコアを出して快勝するのもね。この大きなコンテストに出場出来て興奮しているよ。今年は理クオリファイのことを考えなくて良いから、プレッシャーなくサーフィン出来るのが最高さ」
PHOTO: © WSL/Morris
その他、ジャック・ロビンソン(AUS)、コナー・オレアリー(AUS)、ナット・ヤング(USA)、パトリック・グダスカス(USA)、エヴァン・ゲイセルマン(USA)、マット・ウィルキンソン(AUS)、バロン・マミヤ(HAW)、小林桂(USA)などがR3へ
残念ながら大原洋人、稲葉怜王は敗退。
R3ではセス・モニーツ(HAW)、コナー・オレアリー(AUS)、ピーターソン・クリサント(BRA)、マイケル・ロドリゲス(BRA)、エヴァン・ゲイセルマン(USA)、ヤゴ・ドラ(BRA)などが勝ち上がった一方、ジャック・ロビンソン(AUS)、小林桂(USA)などが敗退。
五十嵐カノア(JPN)はH8、ジャック・フリーストーン(AUS)、エゼキエル・ラウ(HAW)、イアン・クレーン(USA)とのカード。
プロジュニアでは安室丈、金沢呂偉が出場してが安室丈QF進出を決めています。
ネクストコールは現地時間7月30日の朝7時(日本時間同日夜11時)
『Vans US Open of Surfing』公式サイト
>WSL公式サイト
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