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一宮エリア

2019-08-01 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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前回(7/25)の更新以降で気になっていた台風も勢力を弱めながら北上してしまったので、このエリアにとって天気を含めてもウネリを届けるようなコースにはならず、その後の南風コンディションが影響して、サイズとしても物足りない雰囲気が続いていましたが、潮の動きでサイズに変化があり、火~水曜日(7/30・31)のような腹~胸サイズで一宮~東浪見区間のレギュラーが距離を乗れるようになっていました。

なお、サイズに対して深い雰囲気となって反応する地形にならず、最近のコンディションにとっては午前中の引きをメインに干潮までの時間帯が1日の中でも狙い目となっていたようです。

それでは、各ポイント毎の地形レポートです!


【一宮】
水曜日7/31の9時半頃。潮は引きに向かって干潮寸前の時間帯での地形レポートで、余計なカレントは弱まって全体的に手前の複雑な地形が解消されてきた雰囲気となり、最近のサイズに対しても潮の少ない時間帯をメインにアウトのブレイクを狙えていて、ファミマ側を含めてポイントを広く使えていました。
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しかし、堤防周辺を除いてはハッキリと形になる地形がなくピークが定まっていない印象となり、中間のセクションは周りよりも深いままでもあるので、途中でブレイクが弱まったり途切れる波も多くなっていました。
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胸以上のサイズになれば狙える時間帯も限られず距離にも期待でき、これまでよりも広い範囲に癖のないピークが出現すると思いますが、ここ数日の様子からは干潮時の潮の動きが小さくなるとだんだんとピークの反応が悪くなりそうだったので、サイズが変わらない場合は大潮の期間がチャンスになりそうです。

※9月30日(月)の6:00~15:00まで駐車場は有料となります。
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【サンライズ】
7/31水曜日の10時半頃の様子から地形を判断します。干潮の潮止まりで、落ち着いた状態が続き、カレントも目立っていないので、手前に砂が集まっている雰囲気があり、中央寄りやインサイドの複雑だった地形がこれまでよりも解消傾向になっていると思います。
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ピークは手前に寄って距離は短めになっているものの、やはり潮の動きが大きくなる期間に関しては、干潮に近い時間帯を狙って、腰~腹サイズに対応できる状態になっていました。
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全体的にミドル~アウト寄りがサイズにとって深めでブレイクがタルくなっていましたが、この時のタイミングで右側のレギュラーが距離を乗れる形に反応し、その他は手前寄りながら形になった波が増えていましたので、狙えるチャンス(潮が上げに向かっていたり、満タンに近い時間帯を除く)は限られていますが、狙い目となるタイミングはありそうですね。


【東浪見】
7/31水曜日の11時頃。上げ始めで潮の少ない時間帯での地形レポートです。
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中央~左側にかけてのインサイド~ミドルエリアにあるカレントは目立った状態のままなので、ブレイクに影響していたものの、全体的な地形は変わりなく癖のない雰囲気で、前半の期間は潮の動きが小さく、サイズに対して深い状態だったので反応が悪くなっていましたが、大潮の期間に限り、右側のレギュラーを含めて狙えるチャンスとなっているようです。
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左側のレフトの地形はサイズ次第ながらも安定していましたが、中央や右側に関しては最近のサイズに対して反応がなく、干潮を狙ってようやく対応できるようになった印象ですので、サイズが上がった場合にこれまでと比べてアウトの形がハッキリしなくなるかもしれませんが、余計なカレントや複雑さが解消傾向なので癖のないブレイクに期待できそうですが、この日のようなコンディションが続いてしまうと、他のポイントと同じく狙い目が大潮の期間に限られ、その後で引きに向かうタイミングを基準に短い時間帯でしか狙えなくなるかもしれません。


【志田】
7/31水曜日の12時頃。潮は上げ始めでの地形チェックで、一宮~東浪見方面よりもサイズの小さいの状況となっていて反応は控え目ではありましたが、砂の集まりがよくなり地形的にはインサイドのブレイクに影響していた中央~左側の手前にある深いセクションが解消傾向となり、左側のレフトを含めて右側のレギュラーをメインに形になるピークは安定して残っていました。
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サイズでは厳しい雰囲気ではありましたが、地形としては全体的にピークを見つけやすく腹~胸あればスムーズなブレイクを狙えそうです。
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いつも通り干潮に近いタイミングでワイドな波が増えていながらも、他のポイントと同じように大潮の期間で引きが強かったので普段よりも沖を使えてミドル~アウトの癖のない地形をメインにギリギリなサイズでしたが対応できていたようですので、この期間は上げ始めや引きのタイミングに狙い目がありそうです。


【太東】
7/31水曜日の13時半頃。潮は上げに向かって中間くらいの時間帯での地形チェックで、膝前後のサイズが反応する地形はこれまで通りキープできているので、海水浴の時間帯を除いてロングボード用ながらも狙える状態となっていました。
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ピークの形がハッキリせず手前がワイドになっているものの、日中の潮の引きが大きい期間なので、干潮に近い時間帯は比較的アウトからのブレイクを狙えていて、この日は中間の時間帯ながら、普段からすると干潮時くらいの潮の量で乗れる波があり、ガスト方面をにかけてサイズのわりに地形に癖がなくいい状態だと思います。
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胸以上のサイズからは潮の時間帯に左右される事もなさそうですが、このままのコンディションに対してはミドルタイドよりも潮が少ない方が無難そうです。


【夷隅】
7/31水曜日の14時頃。潮は上げに向かって中間くらいで、サイズに対応できる地形がなく、風に関しても南風コンディションでは横からの癖の悪い状態が多く、残念な雰囲気となっていました。
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落ち着いたコンディションが影響して、カレントが働かず、地形にとっても以前のようなミドルエリアにあったハッキリしたピークが目立たなく、No.1のテトラ際に限り、砂の集まったエリアが残っているものの、全体が狙えるサイズになるとワイドな反応になってしまうかもしれません。
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ポイント的には潮の動きが大きい期間にチャンスがありそうですが、この日の様子からはサイズが上がっても形のクオリティと安定感は期待できなそうです。

今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温は、南風コンディションの影響で下がってしまい、海パン・タッパーという状態ではなくなってしまいました。外気との差もあり、冷たく感じているのでスプリング~シーガルが基準になると思います。


最後に、この先の波に関しては、南風コンディションが続くとサイズ的には期待が薄い状況で、今のところしっかりしたウネリが届く雰囲気はありませんが、可能性があるとすれば高気圧が東に移動するタイミングでユルいウネリが入るかもしれません。

また、水温の低下とともに楽しむには物足りない状況ながら、前半の期間は潮の動きがあるので、スモールコンディションにとっても反応が良くなるタイミングが残っていると思います。
各ポイントで、これまで目立っていた深いセクションは解消傾向ですが、最近のサイズにとって潮が多くなるとアウトの地形を使えなくなるので、ショアブレイクを見つけない限り満タンに近い時間帯は狙える波を探すのが難しくなりそうです。

なお、日本の南には台風に発達しそうな低気圧がいくつかあるので、スムーズに移動してくると次回(8/5W)の更新頃には天気を含めて影響がありそうです。

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