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一宮エリア

2019-08-16 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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このエリアにとっては珍しく、各ポイントで比較的潮の少ない時間帯の方が形はハッキリしないながらも、アウト地形を使えていたので安定して距離を乗れていたようです。

潮の多い時間帯でピークが手前になり一定にボヨついた雰囲気になる傾向でしたが、ショアブレイク気味でもコンパクトなブレイクを見つけて遊べる波もあり、台風の影響で頭近いコンディションになった日に関しては形がまとまらずハードな状況ではあったものの、堤防で風を防ぐ作戦や志田周辺の整ったサイズを選んで遊べていた様子です。

それでは、地形レポートです!


【一宮】
8/15木曜日の10時半頃。干潮の潮止まりでの地形チェックで、ポイント全体でミドル~インサイドのカレントがこれまでよりも気になり、この時のような潮の少ない時間帯でアウトの地形をメインに狙う場合には特に気にならないものの、サイズが落ち着いたり潮のタイミングで手前の地形を使うコンディションになるとブレイクに影響してしまうかもしれません。
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また、ビーチに砂が集まり、地形にとっての大きな変化はなく悪影響と言うわけではありませんが、サイズのわりに流れが強まってこの先のコンディションに影響が残る可能性はありそうです。
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アウトの地形には変化がないので堤防周辺を除いてはフェイスはタルめでサイズに対してワイドなピークが目立っているようです。


【サンライズ】
8/15木曜日の11時頃。潮は上げに切り替わるタイミングでの地形チェックですが、ここも前回(8/9更新)以降のサイズアップからミドル~インサイドのカレントが気になるようになり、ジワジワとビーチの砂が削られて手前の地形が広がった印象ですが、手前のブレイクに悪影響となるような余計な深みはなく全体的に癖のない状態でした。
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大潮の期間という事もあって右側のレギュラーをメインに引きの時間帯でアウトの地形を使って距離を乗れていますが、サイズを含めてもアウトの地形に影響するような砂の動きはなく、ミドル~アウトに関しては特別ハッキリしたピークがないのでワイドなピークからフェイスの厚いブレイクが多くなっているようです。
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潮の多い時間帯のショアブレイク狙いにしても風の影響でピークが定まらず難しい状態となってた印象です。


【東浪見】
8/15木曜日の12時頃。潮は上げ始めでの地形レポートで、ここもカレントが働き、インサイドに関しては癖のない地形に復活した印象となっていましたが、サイズと潮時の条件からは右側のレギュラーをメインに距離を狙う作戦ながら、干潮に近いタイミングでピークはできるものの、形としてはフェイスの厚い波が多く距離を乗れても走り抜けるブレイクではなさそうです。
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南風の気になるコンディションが影響し、中央周辺にあったピークは流されて定まらない状況になり、左側のレフトを含めて右側以外では1日の中でもミドルタイドの時間帯が基準ながら上げの時間帯でボヨつきが気になりそうです。
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ミドル~アウトの地形に対しては全体的に大きな変化はないようで、ポイント全体的にサイズのわりにはアウトの地形を使いきれず形が安定していないので、スモールコンディション用として手前の地形がメインになる方がいいのかもしれません。


【志田】
8/15木曜日の12時半頃。上げに向かっていますが潮の少ない時間帯での地形チェックで、南寄りのウネリに対してはこのエリアの中でもサイズの小さい状況なので、一宮~東浪見方面と比べてもこれまでと地形の変化はなく、ミドル~インサイドの地形をメインに比較的手前に寄った反応となっていました。
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特にアウトの地形では、ハッキリしたブレイクがなく、右側の堤防周辺では安定したレギュラーを狙えていますが、ピークはタルめで見た目よりも走り難くなっている雰囲気です。
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普段の狙い目では潮の少ない時間帯を除いていますが、地形の様子からは潮が多いタイミングでボヨつきが気になり距離を狙えないので、どちらかというと引いてる方が最近の様子からはポイントを広く使えていたと思います。


【太東】
木曜日8/15の13時半頃でした。潮は上げに向かい中間に近い時間帯で、風やサイズを含めてここのポイントにとっては大きな影響はなく、この日に関してもカレントの弱い状態をキープできているので地形的には変わりない雰囲気でした。
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サーフィンにとっては、他と同じようにピークとなる地形が崩れてハッキリしない傾向でもあり、潮の動きが大きい期間ながら堤防の内側にできるレギュラーに関しては、反応が悪く、ブレイクするエリアが手前に寄ってしまいワイドな波が目立っていました。
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それでも、ガスト方面までインサイドをメインとした癖のない地形が広がっているので、この日のようなスモールコンディションにも対応できる地形が安定しビギナー向けで狙えている状況です。


【夷隅】
8/15木曜日の14時頃。潮は上げに向かって中間くらいで、サイズのわりにカレントが目立ったハードなコンディションが続いているので、インサイドの地形をメインにミドルエリアにかけてブレイクする範囲が広がりピークから急激に浅くなってパワーのある波が増えているようです。
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横の流れが強まっているので、形としてはまとまりがないものの、台風に影響されたコンディションがリセットされ、カレントがおさまった後からは、風が弱い日を狙って素直に反応する波が見つかるかもしれません。
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ミドルから手前が浅くなっている地形からは干潮にこだわることもなく、潮の動きが小さくなっても引きの時間帯になれば、サイズ次第で反応がありそうですし、テトラの手前に集まっていた砂やビーチが削られて地形にとってはこの先期待できる雰囲気になっていると思います。。。

今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温は、南風の具合で冷たくなる可能性はありましたが、海パン~タッパー・スプリングで対応できていました。ただし、南西が強まるとシーガルが必要になるかもしれません。


最後に、この先の波ですが、台風10号が日本海を通る進路から、この先も南風コンディションが続く予想です。移動スピードにもよりますが、風の影響は残しながらもウネリにとっては特に期待できる天気図ではないので、オフショアのみの状況になると落ち着き傾向になりそうですね。

地形的にはアウトの変化はなく、手前の地形が広がった雰囲気からはスモールコンディションに対しては、これまでよりもサイズなりに狙えるブレイクはあると思います。

しかし、潮の動きが小さくなる事を含めてウネリの残り具合からもサイズとしては早めやっておいた方がいいのかもしれません。

今回は以上です。

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