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CT第7戦『Tahiti Pro Teahupoo』開幕!

2019-08-25 更新
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五十嵐カノア
PHOTO: © WSL/Dunbar

現地時間8月24日、タヒチ・チョープーを舞台としたCT第7戦『Tahiti Pro Teahupoo』が開幕!
イベント開始前に入った巨大なスウェルが去った後、穏やかなコンディションが続いていた南太平洋諸島。
ようやく入ったウネリもチョープーを本来の波に覚醒させるほどではなく、公式3-5ftレンジで、チョープーらしからぬターンを中心とした勝負に...。
R1(Seeding Round)の12ヒートを全て消化してこの日のスケジュールは終了しました。

「Billabong」から「Hurley」にスポンサーが変わって2年目の今年のテーマカラーは蛍光色。
これは世界の珊瑚の危機に焦点を当てる意味があり、特別に蛍光色のジャージも用意。
通常は白、青、赤ですが、今回は白、黄色、紫に変更。
タヒチのコバルトブルーの海に’映える’鮮やかなデザインで世界に警告を促す役目を果たしていました。

カレントリーダーのコロへがトップ通過!



南アフリカの「J-bay」を舞台としたCT第6戦『Corona Open J-Bay』でファイナルに残り、初のイエロージャージを獲得したコロへ・アンディーノ(USA)は難しい初日のコンディションでヤゴ・ドラ(BRA)、ワイルドカードのマタヒ・ドローレ(PYF)と対戦。
スロースタートながら、ラスト5分にバレルからのターンで7.00、この日3番目のスコアを出して1位通過、幸先良いスタートを切っています。

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初めてイエロージャージを着用したコロへ
PHOTO: © WSL/Cestari

「トップになるのは初めての経験なので、新しいことばかりだよ。調整は上手くいってるし、ヒートに出てベストなサーフィンをすることだけに集中出来るね。波に乗り、ヒートに勝ち、コンテストで優勝する。それがワールドタイトルを獲得する方法だし、計画でもあるのさ」

アメリカ人のトップサーファーと言えば、ケリー・スレーターが一番有名ですが、ケリーはフロリダ出身。
カリフォルニア出身でトップに立ったのは、実に1996年のシェーン・ベシェン以来、23年ぶりの快挙でもあります。
25歳、ツアー8年目のコロへ。過去3年間は3位が一度、5位が2度とタヒチでもまずまずの結果を重ねています。

「タヒチに来るのは大好きだよ。毎年、自分が上手くなったような気がするからね。ここは若い頃、尊敬していた全ての人が凄いサーフィンしていた場所でもある。だから、ツアーに入った時からここで打ち込みたかった。明日からの続きが楽しみさ」

ケリーが土壇場の逆転でラウンドアップ!

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ケリー・スレーター
PHOTO: © WSL/Cestari

タヒチでは通算5勝の最多記録を持ち、パーフェクト20も出したことがあるケリーは、この日のコンディションに苦戦。
後半までデイヴィッド・シルヴァ(BRA)、フレデリコ・モライス(PRT)に追い込まれていたものの、ベテランらしい仕事をこなして土壇場で逆転、1位通過でR3へ。

「小さな波でもチョープーではいくつかの良いスコアをすぐに出すことが可能さ。序盤は不安定な波にイライラしたけど、みんなチャンスは平等だった。ここではビッグバレルのヒートをみんな待ち望んでいるよね。数日後にはウネリが入るようだけど、今日は小さかった。今日の勝利を喜び、今後数日間で本来のチョープーが姿を現すことを楽しみにしているよ」

9月7日〜15日に宮崎・木崎浜で開催される『ISA World Surfing Games』にはアメリカ代表として来日が決定しているケリーですが、2020年東京オリンピックの出場が決まった訳ではなく、’2019年のCTランキング10位以内で各国2名の枠’の枠という条件を考慮すると、怪我で欠場しているとはいえ、まだジョン・ジョンが有利な立場にいます。
更に最新のインタビューでジョン・ジョンは最終戦のパイプラインには戻る可能性があるというコメントもしているので、残りのイベントで出来るだけポイントを稼いでおく必要があります。

五十嵐カノアはクレバーな試合運びでラウンドアップ

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エイドリアーノ・デ・ソウザ
PHOTO: © WSL/Dunbar

ツアー4年目の今シーズン、バリ島で初優勝を決めて現在ランキング5位の五十嵐カノア(JPN)は、2015年のワールドチャンピオン、エイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA)とリプレイスメントのカイオ・イベリ(BRA)と対戦。
序盤にターンで手堅くスコアを重ねたカノアはこのヒートの主導権を握り、後半にはレイトテイクオフからのバレルイン、抜けてからのターンも綺麗にメイクして5.50をスコア。
決して良い波での勝負では無かったものの、カノアらしいクレバーな試合運びでラウンドアップを決めていました。

その他、ディフェンディングチャンピオンのガブリエル・メディナ(BRA)、フィリッペ・トレド(BRA)、イタロ・フェレイラ(BRA)などのランキング上位陣が揃ってR3進出を決めた一方、ランキング6位のジョーディ・スミス(ZAF)、ローカルのミシェル・ボウレズ(PYF)などが敗者復活戦のR2(Elimination Round)行き。

ネクストコールは現地時間8月25日の早朝7時(日本時間8月26日深夜2時)
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると南南西ウネリが続く予報。
なお、今のところウェイティングピリオド中のピークは27日の火曜日で、10ftクラスの南西〜西南西ウネリになる予報。

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