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一宮エリア

2019-09-06 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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前半の期間に関しては日中での潮の動きが大きくなっていたので、一宮~東浪見周辺にかけては干潮に近い時間帯をメインに腰前後の反応があったものの、ブレイクする地形は限られてしまい、見た目よりも力の弱い波が多くなっていたようです。

今週(9/2W)からは風が北東に変りましたが、高気圧が若干北寄りに位置していたので、東に停滞している時のようなサイズアップにはならず、このエリア全体的にカレントが働いていない雰囲気からは地形の形はハッキリしていない状況です。

それでは、地形レポートです!


【一宮】
水曜日9/4の15時半頃でした。上げ始めで潮の少ない時間帯で、腰前後のカレントも働かないような穏やかな状態が続いてしまい、ミドル~アウトにかけては反応もなくハッキリした地形もなく、どちらかと言うとこの時のような上げ始めの方が形のまとまりはよかったと思います。
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堤防周辺をメインにスモールコンディションに対してもサイズなりに距離を乗れている状況ではあるので、腹~胸以上のサイズになると、これまでと比較すれば十分な反応になると思います。
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しかし、ショアブレイクを狙える雰囲気はなく、サイズ的にも満タンに近くなるほどボヨついてしまう傾向なので、サイズが上がらないと潮のタイミングを選べないかもしれません。
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【サンライズ】
9/4水曜日の16時頃。潮は上げに向かって中間に近いタイミングでの地形チェックで、ミドルエリアをメインに地形はあるものの、特に形としてまとまっている所もないので、潮の少ない時間帯でやっと反応している程度で、最近のサイズ対してはブレイクする範囲がかなり限られていた印象です。
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正面から左側では比較的アウト寄りの地形が広く残っていながら、インサイドに関しては深い状態がそのままなのでフェイスは途切れやすく、手前ほどブレイクが厚い為、サイズアップしてアウトがメインになったとしても、ワイドなピークが増えると距離にも期待できなくなる可能性がありそうです。
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右側半分にかけては、目立ったカレントがなく癖のない地形が広がっているようですが、狙えるブレイクはなく、潮のタイミングを合わせてもロングボード専用でやっとな印象なので、潮の少ない時間を狙うにしても胸以上のウネリ待ちだと思います。


【東浪見】
9/4水曜日の16時半頃。潮は上げに向かって中間くらいでの地形チェックですが、波数を含めても反応が悪い印象が続き、カレントが働いていない様子からは、全体的に地形が形にならず、最近のサイズに対しても一定に深いように思えます。
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左側のミドルエリアに関してもブレイクする地形が狭くなってきている傾向があり、右側は癖のない状態ながら潮の少ない時間帯を狙っても、インサイド寄りでの反応なので距離にも期待できずサイズ不足が続いていました。
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潮の時間帯を合わせて引きのタイミングを狙っても、1日の中では無難ながら特に状況は解消されず、上げに向かうとボヨついてフラットのような弱い反応のようです。


【志田】
ここからは木曜日のチェックとなります。
9/5木曜日の15時頃。潮は上げ始めでの地形レポートで、風の影響を含めてもカレントが働いていない雰囲気からは砂が手前に集まる傾向となっているので、ミドル~アウトには最近のサイズに対して期待できるピークはなく、サイズ不足という事もあってショアブレイクにもなっていない状況です。
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潮の少ない時間帯を狙っても距離が延びるわけでもなく、全体的に癖のない平らな地形のようなのでサイズアップがあったとしてもカレントが働くまではワイドなブレイクが多くなってしまうかもしれません。
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堤防が短く見えるほどビーチに砂があがっているので、カレントが働いて砂が出るまでは見た目よりも力の弱い波質となって地形の形もハッキリしないと思います。

※9/13の祭礼までの期間は駐車場が使えないようです。


【太東】
9/5木曜日の15時半頃。潮は上げ始めでの地形チェックで、潮のタイミングを合わせてもビーチギリギリでの反応となっていて、ロングボードを使ってウネリを掴んでも距離を乗れず、個人的にはほぼフラットな印象です。
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地形に関しても手前に砂が集まっている傾向からは、8月中のようなスモールコンディションに対応できていたミドルエリアのピークもなくなってしまい、日中も潮の動きが小さかったのでボヨついた印象が多くサイズ待ちな状況だったと思います。
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腰以上のサイズになればハッキリした形にならなくても易しい波質に期待できそうです。


【夷隅】
9/5木曜日の16時頃。潮は上めから1/4くらいです。
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ここもスモールコンディションが長く続いたので、地形的には砂が手前に寄ってしまい、これまでもよりミドルエリアの反応や形がハッキリしなくなるかもしれません。
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腹~胸サイズになれば、波数を含めて十分狙えるようになると思いますが、風やサイズでカレントが余計に強まると見た目よりも雑なフェイスになってしまいそうです。

今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温は、北東コンディションで24℃前後をキープし、朝夕の涼しい時間帯以外は海パン~タッパーで問題ありませんでした。


最後に、この先の波ですが、台風に発達しそうな低気圧が待機している予報なので、風の影響も気になりますが土曜日(9/7)から少しずつサイズアップに期待できそうです。

大陸側を通る台風が影響して、南風が強まると一宮~東浪見区間でフェイスがヨレる波が増えてしまうものの、胸~肩サイズになれば志田周辺や東浪見~サンライズの堤防際のように風を防ぐエリアにもウネリが届くかもしれません。

全体的に癖のない様子ですが、今のところほとんどのポイントで手前に砂が集まっている状況なので、カレントが働いてミドル~アウトに地形が広がるまではワイドなピークやフェイスが緩くブレイクがハッキリしない反応が目立ちそうです。

地形にとってサイズが足りていないコンディションに対しては潮が引きに向かうタイミングの方が比較的乗りやすい波質だと思います。

今回は以上です。

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