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一宮エリア

2019-09-12 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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台風の接近によって一宮~東浪見周辺・夷隅でハードな状況になりましたが、予想よりも風の影響がなかったので南ウネリで比較的サイズの小さい志田~太東をメインに整ったコンディションで対応できていたと思います。

月曜日(9/9)の胸~肩・頭サイズに対しては、サイズのわりにピークが手前寄りながら地形に対して形のいい反応があり、満タンのボヨついた時間帯以外はファンな波を見つけられていたようですが、その後ウネリは急激に落ち着ついてしまい、木曜日(9/12)の朝から強まった北東の風波コンディションで状況がリセットされています。

それでは、各ポイント毎の地形レポートです!


【一宮】
9/11水曜日の11時頃。上げ始めで潮は少ない時間帯での地形チェックで台風のコースと移動スピードからは予想よりもウネリが小さく長続きしなかったので、地形にとっては余計なカレントも残らず癖のない雰囲気をキープできているようです。
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これまでのスモールコンディションで集まっていたビーチの砂がミドルエリアを中心に広がり、右側では堤防周辺でアウトまで地形がつながっているので、スムーズに乗れる範囲が広くなったと思います。
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インサイドに関しても潮の多いタイミングでのボヨつきはあるものの、腹前後にとっては午前中の潮が動いている時間帯が狙い目なので、特に気にならない印象で、北東の風波等でショアブレイクを狙える可能性はあり、ウネリに期待できない期間や微妙なサイズアップに対しては、このエリアの中で基準となる反応がありそうです。
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※9月30日(月)の6:00~15:00まで駐車場は有料となります。
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【サンライズ】
9/11水曜日の11時半頃。潮は上げ始めから1/4くらいの時間帯での地形チェックで、台風のサイズアップが影響してビーチの砂は出ている雰囲気ながら、サイズを含めて長続きするウネリではなかったので、全体的に波質やメインに狙う地形に関しては、これまでと大きく変わっていないようでした。
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左側の堤防周辺や右側の中央寄りでは、インサイド~ミドルエリアにかけてスムーズに走れる地形が広くなっているようですが、右側のレギュラーに関しては、堤防際で腹前後のサイズに対応できるピークは手前なのでアウトを狙うにはサイズ不足となり、左側のインサイドには深いセクションが残っていたり、スモールコンディションに対しては、まだまだサイズや潮の時間帯に影響されやすい状況のようです。
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なお、午前中の引きにをメインに無難なタイミングがありつつ、潮の動きが大きくなるので波質が変わりやすいものの、狙える時間は長くなると思います。


【東浪見】
水曜日9/11の12時頃。潮は上げに向かってミドルタイドに近い時間での地形レポートで、ウネリが影響していた期間が短く、南ウネリのサイズアップと言う事もあったのでミドル~アウトに関しては、期待していたほど地形が広がらず、メインはインサイド ~ミドルエリアとなり、潮が多くなるほどピークが手前になってしまいます。
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しかし、腹前後のサイズに対して手前は全体的にスムーズに反応していたので、左側の地形がアウトに片寄っていたり、右側は手前になったりしていますが、午前中の潮が動く時間帯で癖が解消される可能性もあるので、サイズ次第ながら変わらず無難な狙い目になると思います。
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潮が上げに向かう時間帯に関しても多少ながら反応がよかった印象です。


【志田】
9/11水曜日の14時半頃の様子から地形を判断します。潮は上げに向かって満タンに近い時間帯で、地形にとってはミドル~アウトに期待していたようなピークはできなかったものの、余計なカレントが残らなかったので、スモールコンディションにとっての深いセクションもなく、狙えるかは別として全体的には癖のない印象でスムーズなブレイクがありました。
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それでも、ビーチは削られてミドルエリアに関しては多少ながら地形が広がり、この時のような潮の多いタイミングでの反応はサイズのわりにハッキリしていたので、狙い目としても潮の少ない時間帯よりまとまりのあるミドルタイド以上のタイミングで問題なさそうです。
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カレントが弱く中央周辺のピークは安定していませんが、左右の堤防周辺をメインに小さいながら素直なブレイクが見つかると思います。


【太東】
9/11水曜日の15時頃。潮は上げに向かって満タン寸前ですの地形レポートです。サイズアップのピークが、面ツルの腹~胸程度で落ち着いたコンディションをキープし、その頃の潮が少ない時間帯でようやくミドルエリアからの反応があったものの、形はハッキリしていないので力の弱いブレイクが多くロングボードに限れば楽しめる反応だった印象です。
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しかし、火曜日(9/10)からは狙えるようなウネリが届かず潮の少ない時間帯を狙っても反応する波がないので、急激なサイズアップがない限り他のポイントを探した方がいい状況です。
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ただ、反応はハッキリしていないながらも、癖はなくスムーズに乗りつなげる波があったので、腰~腹サイズあれば干潮に近いタイミングでチャンスがあるかもしれません。


【夷隅】
9/11水曜日の15時半頃。満タンの潮止まりです。ここにとっては南風コンディションでオンショア気味た状態になるので、一宮のようにウネリの影響を受けやすいポイントではありますが、落ち着くのが早かったおかげで、この日の時点で余計なカレントは目立たず、地形にとっての悪影響はなかったようです。
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スモールコンディションに対しては厳しい反応となるポイントで、特に目立ったピークはないものの、風の影響がない日や北東~東風コンディションでウネリが安定すれば遊べる波があるかもしれなく、胸以上のサイズになれば干潮に近い時間に限られず対応できると思います。
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アウト寄りの地形に関しては今のところカレントが働かないと形のまとまりがイマイチのようです。

今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温は、台風の影響で南風が強まっていましたが、通過後も水温は25℃をキープし、この先は北東コンディションが多くなりそうなので、急激に冷たくなる事はないと思います。


最後に、この先の波に関しては、オンショアが続く予報からは、風とセットにカレントが強まると、ミドルエリアから手前の地形やウネリの反応に悪影響が出る可能性はありつつ、このエリア全域で今のところ癖のない地形が残っているので、ミドル~アウトまで素直に反応するエリアが広がれば、意外や遊べる波になるのかもしれません。

コンディションが安定してウネリがまとまれば、潮の多い時間帯に狙えるショアブレイクを含めて、比較的風を防げる一宮~サンライズの堤防周辺や影響が少なければ夷隅で対応できる?のでは。。。

なお、オンショアに対しては、潮が少ない時間帯で悪影響が目立ってしまうと思います。

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