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一宮エリア

2019-09-19 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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北東コンディションのクローズするようなサイズアップもあったので、このエリアはほとんどのポイントでカレントが強く、ウネリのヨレやフェイスのボヨつき等の悪影響が目立ち、複雑なブレイクとなってしまい、サイズが落ち着いても、余計に強まっているカレントに邪魔されてしまい、ゲットや波質が見た目よりもハードな雰囲気が続き、ビギナーやロングボードをメインに使う人にとっては太東しか狙いどころがない状況だったと思います。

どこも地形の変化が激しくピークが定まっていない印象でした。

それでは、地形レポートです!


【一宮】
9/18水曜日の10時頃の様子から地形を判断します。潮は引きに向かって中間くらいの時間帯で、インサイドや堤防周辺では特にカレントが強く手前の地形が削られアウトに広がっている印象ながら、ミドルエリアには周りよりも深いセクションができてしまい、これまでよりもアウトを広く使えるようになりつつ、途中でブレイクが途切れてしまう波が多くなっていました。
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中央から左側では、アウトからボヨついたブレイクで形がハッキリしていない雰囲気からは、インサイド狙いな印象となっていて、右側にかけては堤防のアウトに広がった地形をメインにワイドな仕上がりながら、落ち着いてからも潮の具合で反応が残りそうです。
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ただ、肩~頭以上のコンディションで、形がまとまる潮の多い時間帯にショアブレイクを含めても狙える波は見つかりそうですが、胸以下からは潮の少ない時間帯に合わせないと、物足りなく、全体的にはスムーズに乗れる地形が崩れ、アウトとインサイドの地形が分かれているので距離にはイマイチ期待できない状況です。


【サンライズ】
水曜日9/18の11時頃。引きに向かい中間をすぎて潮は少ない時間帯での地形チェックレポートとなりますが、ここもコンディションに影響されて地形の雰囲気が変わり、インサイドや堤防周辺ではカレントが強まっていて、正面から左側にかけてのミドルセクションは周りよりも深い地形が影響し、途中でブレイクが途切れてしまう波がありましたが、全体で見るとミドル~アウトに地形が広がっているので、これまで反応が手前になっていた右側半分や堤防際をメインに狙えるエリアが復活してきているようでした。
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最近の風波では潮とカレントに影響されブレイクは安定していないものの、特にボヨついたブレイクがないので、落ち着いてからのサイズに対してもウネリが残れば、この時のような潮の少ない時間帯を狙って、これまでより広い範囲で対応できそうな様子です。
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しかし、ここも北東コンディションが続いて、カレントが余計に働くとスムーズに乗れる地形が途切れてしまう可能性もあり、この日の様子からもショアブレイクを狙える地形ではないので、潮の多い時間帯は形がまとまっても距離には期待できないかもしれません。


【東浪見】
9/18水曜日の12時頃。潮は引きに向かって干潮に近い時間帯での地形レポートとなりますが、北東コンディションとサイズアップによってカレントの強い状態が続いているので、ここも全体的にインサイドの周りより深いセクションが潮の多い時間帯や落ち着いてからのサイズにとって悪影響になってしまいそうですが、右側半分や、ブレイクが限られていた左側~中央に関しては、アウトに広がった地形をメインに使えるようになる?のでは。。。
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左右で比較すると左側の地形の方が、浅い印象でパワーのあるワイドなブレイクが多く、インサイドを除いてはスモールコンディションにも対応できそうな様子でしたが、右側はボヨつきが気になり易しい反応ながら、形が安定していたので潮の少ない時間帯に合わせて狙える形になる波があると思います。
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潮の少ない時間帯でのチェックですが、この日の様子からは左側以外の地形に対しては潮の多いタイミングや上げに向かう時間帯で胸前後サイズに対してもボヨつきやすくなってしまいそうでした。


【志田】
9/18水曜日の13時半頃。潮は干潮から上げに切り替わったタイミングで、北東コンディションという事で前回(9/12)以降はサイズ的にも他のポイントと同じような状態となり、長い間たまっていたビーチの砂が削られて、ポイント全体的に浅い地形は広がり、左右の堤防を含めてメインになっていた地形もキープできていた印象です。
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やはりカレントが強い状態なので、久しぶりに中央のアウト寄りまで地形が広がりつつ、インサイドに関しては一宮~東浪見のようにブレイクが途切れるような深いセクションもなく、中央周辺や右側のレギュラーで反応が頻繁になっていて、全体的に浅い地形に対して力のある波質の中にも、多少ながら形としてもまとまりがあるので、コンディションが落ち着けば狙い目となるピークが出現するかもしれません。
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サイズ次第ではあるものの地形が浅く広がったので、潮が引きに向かう時間帯でカレントが邪魔するとスムーズさに欠けたブレイクが多くなりそうなので、潮が少ない時間帯に関しても上げに向かうタイミングで比較的形のまとまりと波質がよくなる傾向だと思います。


【太東】
9/18水曜日の14時頃。潮は上げ始めの時間帯で、他のポイントと比べて控え目な胸前後のサイズながらも、カレントが働いていたので、これまでと比べると少しずつ形のある地形になってきていると思います。
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サイズアップによる反応の良さもありましたが、8月にメインとなっていた地形をきっかけに、最近のサイズに対してミドルエリアを広く使える状態になっていて、今のところピークになる雰囲気はないものの、堤防周辺にカレントが働いて砂が集まる可能性はあります。
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この日の様子からは潮の多い時間帯でボヨつきと反応が悪い様子だったので、引きにに向かうタイミングを基準に潮が少ない方がレギュラーの距離を乗れる波になっていたようです。


【夷隅】
9/18水曜日の14時半頃。潮は上げ始めで、北東コンディションでカレントやウネリの向きが変わってしまい、形の安定感がなくなってしまっている雰囲気です。
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浅い地形に対してサイズがありすぎな様子となり、特に潮の少ない時間帯でアウトからの反応が頻繁になると、テトラ周辺でもブレイクしてしまい、フェイスをキープできている波が少なくワイドな状況になってしまいそうです。
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ポイント全体でビーチの砂が出ている傾向ではありますが、アウトが広く使える分、余計なカレントにも影響されやすく、サイズとしても胸~肩くらいまで落ち着いた方が形をキープしてスムーズに乗れ、ミドルタイドを基準に引きに向かうタイミングがいつも通り無難そうです。

地形レポートは以上になります。


さて、水温は、変わらず25℃をキープしているので日が出ているような暖かい場合は海パン・タッパーで問題なく、北東で涼しくなるとスプリング~ロンスプがちょうどよさそうです。


また、この先の波に関しては、接近中の低気圧が、少しずつ西寄りのコースに変わってきたので、前半は北東コンディションが残りそうで、日本海を通る頃に南風が強まる可能性が高く、ウネリもリセットされてしまうかもしれませんが、今のところ前日の風が切り替わるタイミングを狙ってサイズが残りつつ、悪影響が少ないコンディションが見つかると思います。

最近の地形の様子からは、サイズとカレントのせいで中間のセクションや手前が深くなっているポイントが多く、南風コンディションで落ち着いた場合には使える地形が狭くなり、潮の多い時間帯は、ボヨつきやすく滑れる範囲が限られてしまいそうです。

この先は潮の動きが小さくなるので、狙い目としては日中の干潮前後のタイミングにチェックする価値があるのでは? 
サイズ不足で再び北東コンディションに戻るとウネリがまとまるまでの期間が残念な波になってしまうかもしれませんが。。。

今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!

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