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一宮エリア

2019-09-27 更新

皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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接近が予想されていた低気圧のスピードが遅くなり、コースも西にずれていた事もあって北東コンディションは長引き、基本的には強まったカレントが影響して、フェイスがヨレたりブレイクが途切れていたので、スムーズに反応する波が少なく、潮の多いタイミングにできるショアブレイクを探して短い距離を走れる程度な印象でした。

その後で予想通り風が変わるタイミングにこのエリアはチャンスが来ましたが、早めにウネリがリセットされサイズを楽しめたのは限られていたようです。

それでは、地形レポートです!


【一宮】
9/25水曜日の10時頃。上げ始めで潮は少ない時間帯での地形チェックで、風波状態で全体的にインサイドに差し掛かるセクションが周りよりも深い地形に対しては、腹~胸以下のサイズになると途中でブレイクが途切れる波が多く、反応するエリアが狭いので走れるフェイスも短く、距離には期待できない状況でした。
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特に正面から左側にかけては手前の深いエリアが印象強く、右側よりもミドル~アウトでブレイクする地形が限られていたので、肩~頭以上のサイズを待つか、胸前後でも潮の多いタイミングのショアブレイクにしか狙える波はないのかもしれません。
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正面右側では、潮の少ない時間帯で力の弱い波質ながら腰~腹サイズに対してもミドルエリアで広く反応する地形が残り、堤防寄りのインサイドでまとまるレギュラーもショアブレイクになりそうな雰囲気ではあるので、北東コンディションではありつつ風波がまとまれば遊べるブレイクになる可能性はありそうです。


【サンライズ】
水曜日9/25の10時半頃でした。潮は上げに向かって中間に近い時間帯で、カレントが目立ち中央寄りのインサイドにはブレイクが途切れてしまうような深いセクションが残っていた為、風波コンディションではサイズとパワーが足りず反応する地形は狭く限られしまう傾向です。
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この時のようなミドルタイドより潮の少ない時間帯は、ミドルエリアの反応がサイズのわりに頻繁なので十分な地形はあるようですが、潮が多いタイミングに対しては一定にボヨつきやすい傾向でもあり、それでいてショアブレイクを狙えそうな雰囲気はなく単純にサイズ待ちな印象でした。
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ただ、左側のインサイドや右側のアウト寄りのような復活してきた地形があるので、コンディション次第ながら遊べる波になる可能性はありそうでした。


【東浪見】
9/25水曜日の11時半頃。潮は上げに向かってちょうど中間くらいの時間帯での地形チェックで、全体的な地形は、カレントの余韻が残るような所ではフェイスのヨレや深みでブレイクが途切れてしまうセクションはあるものの、一宮のような手前の一定なヨブはなく、インサイドまで繋がるブレイクがありました。
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なお、風波でサイズ不足なコンディションに対しては、特別安定する反応がないので、潮の時間帯にこだわっても波質は変わらず、地形としては左右の堤防周辺でアウトに広がったエリアや正面のミドルなど、胸以上のまとまったサイズに対しては無難なブレイクになりそうな様子です。
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風波スモールコンディションでは潮が満タンに近いほど使える地形が狭くなっていますが、胸~肩以上のサイズからは、上げに向かうタイミングにもアウトで形にまとまる波がが出現するかもしれません。


【志田】
9/25水曜日の14時半頃。潮は上げに向かって満タン寸前での地形チェックですが、ここもオンショアコンディションの影響で、カレントが強まっていた雰囲気が残り、左右の堤防周辺のように地形がアウトに安定したピークはありつつ、中央では沖に出る流れが地形を削ってしまい、ピークはハッキリしても、フェイスが短い反応だったり複雑な印象です。
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それでも、この時のような潮の多いタイミングで腰前後の風波が反応する地形はあり、整った胸~肩・頭コンディションになれば月曜日(9/23)のような楽しめる波になるかもしれません。
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正面右側をメインに左側にも狙える地形があり、最近の風波コンディションからは潮が引きだったり少ない時間帯で複雑な反応が目立っていたので、ワイドな波への対応を含めて上げに向かうタイミングや潮が多い方が形のまとまりがよく、余計なカレントにも影響されにくい印象です。


【太東】
9/25水曜日の15時頃。満タンの潮止まりでの地形レポートで、潮の多い時間帯だったが、前回(9/19更新分)反応していた地形が残っていて、この時のタイミングに関しても控え目ながら反応はあり、全体的にスモールコンディションには深い印象ながらも、潮が少なくなると反応する地形がハッキリしていたので、ロングボードに限られてしまうもののビギナー用の波は見つかりそうです。
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この日のサイズがギリギリな印象でしたが、形のまとまりを重視した引き始めや力は弱めでも干潮に近い時間帯で対応できるかもしれません。
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腹~胸サイズでレギュラーの距離に期待できるコンディションになりそうです。


【夷隅】
9/5木曜日の16時頃。潮は上めから1/4くらいです。
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このポイントにとっては、この日のサイズに対して潮の多いタイミングは反応が悪いものの、ここ数週間キープできている地形が普段では狙えない時間帯も対応できる雰囲気となり、胸以上のサイズから走れるブレイクに期待できていて、サイズ次第で形は変化しやすいものの、No.1~3・4方面にかけてピークが出現していました。
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ショアブレイクのような波質なので、この日の様子からは多少サイズが足りなくても、腹~胸くらいあれば潮が引きに向かうタイミングを基準に1日の中でもスムーズな波が見つかりそうです。同じサイズでも南よりも北東コンディションの方がチャンスがあると思います。

今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温は、24℃と大きく変わっていませんが、外気の涼しさも加わり若干下がり気味となっています。日中で夏日のような日はタッパーで対応できますが、北東コンディションに対してはスプリング~ロンスプがちょうどよさそうです。


最後に、この先の波ですが、前回(9/19更新分)以降で荒れ模様となっている地形に対して、ブレイクが途切れたり複雑な反応となっていて、潮の動きで多少の波質の変化はありつつ、引いていると力の弱い波質になったり、ショアブレイクが見つかればいいものの、潮が多くなるほどフェイスが短くなっていた傾向です。

今回の更新後も北東コンディションからのスタートとなりそうですが、高気圧が離れるタイミングで東風に変わって弱まると、悪影響の少ないコンディションがあるかもしれません。

南海上には台風に変わる可能性を持った低気圧が西ルートで停滞している事もあり、今のところ週末(9/28・29)頃でオフショアになりそうですが、次の更新(9/30W)頃にこの低気圧が接近してくる予報からは沖のウネリが届く期待がありつつ、コースの変動によっては気圧配置に影響されて風向きが変わりやすいコンディションになるかもしれません。

潮の動きが大きくなるので、頭以上にサイズアップした場合は(東浪見~サンライズのような堤防際を狙うピークを除いて)干潮に近い時間帯でアウトのブレイクがまとまり難い雰囲気です。

今回は以上です。

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