非会員上部PR枠用非会員上部ログイン用
 

『Quiksilver Pro France』&『Roxy Pro France』3日目はバレル合戦!

2019-10-08 更新
2019108wsl1
フレデリコ・モライス
PHOTO: © WSL/Poullenot

現地時間10月7日、フランス南西部・ホセゴーで開催中の『Quiksilver Pro France』&『Roxy Pro France』は1日のレイデイを経てR3(Round of 32・ウィメンズはRound of 16)から再開。

公式4-6ftレンジの「La Graviere」は不安定で基本的にはワイドブレイクでしたが、世界トップのサーファーにとってはバレルあり、エアーありのファンウェーブ。イベント初のパーフェクト10もスコアされました。

R3からはメンズ、ウィメンズ共にマンオンマン。波数が多かったこの日のコンディションを考慮して2つのヒートを同時進行できる「オーバーラッピングヒート」を利用して足早にスケジュールを消化、メンズは16、ウィメンズはベスト8が決定しました。

コンテスト3日目のハイライト

2019108wsl6
コートニー・コンローグ
PHOTO: © WSL/Poullenot

インサイドでリフォームしてくる波でのバレルかエアーがスコアメイクに繋がったコンテスト3日目。

その中でもコートニー・コンローグ(USA)、ジョアン・ディファイ(FRA)、フレデリコ・モライス(PRT)、レオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)、セス・モニーツ(HAW)の5名によるバレルライドは逆転劇も交え、試合終了後のポストショーでは’Top 5 Moments’として取り上げられていました。

「バレルが大好きよ。ヒートが始まってまだ30秒しか経っていないのにあの波が入り、興奮したわ。’冷静に冷静に’と自分に言い聞かせたの。とても楽しいヒートだった。面白い波だったし、自分の思い通りになったわ。QFは新たなスタートだけど、正直、それよりもバレルに入り続けたい気持ちの方が強いわよ」

R1でカレントリーダーのカリッサ・ムーア(HAW)を抑えて1位通過したワイルドカードのヴァヒネ・フィエロ(FRA)とこの日の最終ヒートを戦ったコートニーはヒート開始直後にバックハンドでグラブレールしながらプルイン、完璧に姿を消してから大観衆の前へ。まるでパイプラインのような強烈なバレルに10ポイントがコールされ、更にフロントサイドでもバレルを抜けて8.93。
トータル18.93はメンズを含めてのハイエストヒートスコア。間違いなくこの日のヒロインの座を獲得していました。



レオがケリーを倒す!

2019108wsl10
またしても勝利の女神に見離されたケリー
PHOTO: © WSL

右肩の脱臼で手術を受け、4戦欠場していたイタリアのレオナルド・フィオラヴァンテ。
復帰後初のヒートとなったR1はヤゴ・ドラ(BRA)、コロへ・アンディーノ(USA)を相手に1位通過を果たし、この日のR3ではケリー・スレーター(USA)と対戦。

ミドルレンジのバレルをメイクしたケリーがリードで残り時間約1分。レオナルドはテイクオフからストール、深くバレルに包まれてからドギードアから姿を現し、6.90が必要なシチュエーションで8.33をスコアして逆転。
最後にケリーが乗った波もバレルになり、最後のセクションもメイクしたものの、スコアは伸びず、この勝負はレオナルドの勝利。
静かにロッカールームに戻ったケリーとは対照的にレオナルドは友人やビーチに集まったヨーロピアンの同志と共に歓喜の声を上げていました。

「信じられないね。ケリーとのヒートで残り時間は僅か。彼を倒すのにはハイスコアが必要だった。それを理解してから波が来たんだ。バレルに入り、最後まで持ちこたえた。メイクした時は全ての友人がビーチで叫んでいたよ。もう、何が起こったか分からずにアピールしたんだ。そこまでの記憶が飛んでしまったほど嬉しかったね。イタリアの友人を始め、フレンチ、スパニッシュ、ポルトガリーズ。ヨーロッパのみんなが自分の応援をしてくれたのは最高の気分さ」

WSLファンならご存知の通り、ケリーとレオナルドの間には運命的な繋がりがあります。

ケリーの長年の側近であるステファン・ベル、通称ベリーはレオナルドの継父。
そして、2016年のマーガレットリバー戦、クオリファイ前にリプレイスメントとして参加していたレオナルドは同じ家に寝泊まりていたケリーをR2で倒し、一躍時の人に。
更に同年のフランスでもR2でケリーを倒して「ケリーキラー」の称号を与えられていました。



ギャビーが残り、フィリッペが去る

2019108wsl5
フランスでも隙なしのガブリエル・メディナ
PHOTO: © WSL/Poullenot

ランキングではワンツーのガブリエル・メディナ(BRA)、フィリッペ・トレド(BRA)ですが、ガブリエルの方はシーズン後半に追い上げて勢いがある一方、フィリッペの方は宮崎県木崎浜で開催された『2019 ISA World Surfing Games』で痛めた腰が長引き、R1終了後のインタビューでもネガティブなコメントを残していました。

R3では共にフレンチワイルドカードと対戦。
ガブリエルはマルコ・ミニョーを後半に逆転したものの、フィリッペはマーク・ラコマーに先行され、後半に追い上げながらも僅かな差で逆転には及ばずこのラウンドで敗退。
この辺の流れを見てもタイトルレースはガブリエルが有利な展開になっていると言えます。

2019108wsl3
フィリッペは早々と敗退
PHOTO: © WSL/Poullenot

「最後の波ではベストを尽くしたけど、残念ながら足りなかったね。マークには’おめでとう’と言いたい。彼はヒートで良いスタートを切り、最終的にそれが差をつけることになった。最後に一本波が来るという自信があり、待っていたんだけど...。今日は自分の日ではなかったようだね」

これでシーズン2度目のR3敗退17位となったフィリッペはタイトルを狙うのに後がない状態。
次のポルトガルではこの悪い流れを断ち切りたいところでしょう。

その他、タイトルコンテンダーの中ではジョーディ・スミス(ZAF)、コロへ・アンディーノ(USA)がラウンドアップ。

五十嵐カノア 僅差で敗退...

2019108wsl4
五十嵐カノアはシーズン2度目の17位 
PHOTO: © WSL/Poullenot

『Freshwater Pro』終了後のランキングは6位。
ワールドタイトルには少し遠いものの、キャリア最高のシーズン、オリンピックの出場権もほぼ確定の五十嵐カノア(JPN)ですが、ここフランスではヒート開始直後にアーリーウープをメイクしたジャック・フリーストーン(AUS)に僅差で敗れ、シーズン2度目の17位でフィニッシュ。
ランキング26位とリクオリファイ圏外のジャックにはランキングを上げるチャンスが巡ってきました。

「全てのヒートが重要だよ。特にシーズン後半は重要さ。オーバーラッピングのヒートの組み合わせを見てハイタイドだったから、バレルを見つけるのは難しいと思ったんだ。次のジュリアンとの対戦は楽しみだね。願わくばオープンセクションがある波で凄いヒートにしたいよ」

ジュニア時代からのトレードマークであるアーリーウープで勝負を決めたジャック。
誕生日を迎えたばかりのコーチ、元CT選手のトム・ウィタカーにはこの勝利が良いプレゼントになったと思います。



2020年東京オリンピックの出場選手が確定し始める

2019108wsl2
南アフリカ代表としてオリンピックの出場権が確定したジョーディ・スミス
HOTO: © WSL/Poullenot

WSLはこのラウンド終了後、残り試合のポイントなどを計算して早くも2020年東京オリンピックの出場を確定させた選手を公表。
ちなみに2020年東京オリンピックの選手選考の優先順位で2019年CTランキングは1番目。
メンズ10名、ウィンメンズ8名で各国最大2名。

メンズでは現在ランキング3位のジョーディ・スミスが南アフリカ代表として確定。
ウィメンズは現在ランキング3位のサリー・フィッツギボンズ、4位のステファニー・ギルモアがオーストラリア代表に確定したと公表しています。

コンテスト4日目のファーストラウンドの組み合わせは以下の通り。

Quiksilver Pro France Round of 16 (Round 4) Match-Ups:
HEAT 1: Jordy Smith (ZAF) vs. Jeremy Flores (FRA)
HEAT 2: Ezekiel Lau (HAW) vs. Ryan Callinan (AUS)
HEAT 3: Marc Lacomare (FRA) vs. Wade Carmichael (AUS)
HEAT 4: Julian Wilson (AUS) vs. Jack Freestone (AUS)
HEAT 5: Gabriel Medina (BRA) vs. Adrian Buchan (AUS)
HEAT 6: Seth Moniz (HAW) vs. Leonardo Fioravanti (ITA)
HEAT 7: Kolohe Andino (USA) vs. Yago Dora (BRA)
HEAT 8: Michel Bourez (FRA) vs. Italo Ferreira (BRA)

Roxy Pro France Quarterfinal Match-Ups:
HEAT 1: Lakey Peterson (USA) vs. Malia Manuel (HAW)
HEAT 2: Carissa Moore (HAW) vs. Tatiana Weston-Webb (BRA)
HEAT 3: Sally Fitzgibbons (AUS) vs. Johanne Defay (FRA)
HEAT 4: Caroline Marks (USA) vs. Courtney Conlogue (USA)

ネクストコールは現地時間10月8日の朝8時30分(日本時間の同日15時30分)
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると北西ウネリが続き、新しい北西ウネリにも反応する予想。
朝の内は風が弱いものの、日中はオンショアが強まる見込み。

WSL公式サイト

「コンテストリポート」一覧へ


※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等を禁じます。