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一宮エリア

2019-10-10 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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前回(10/3)の更新直後で東風の手頃なサイズをキープし、朝夕には整った波を狙えていたものの、週末(10/5・6)以降北東コンディションからは急激なサイズアップとなってしまい、このエリアは全体的にカレントが強まったオンショアの複雑なブレイクが増えていました。

北東ウネリだったので太東方面を含めてハードな雰囲気に変わり、潮の多いタイミングでショアブレイクを狙うにしてもクローズ気味たコンディションでウネリがまとまらない様子でしたが、強まった南風が影響して一気に落ち着き傾向に向かい、水曜日(10/9)の時点では腹前後の物足りないサイズになっていたので、地形に対して理想的なサイズは前日の一瞬で終わってしまいました。

それでは、地形レポートです!


【一宮】
10/8火曜日の14時半頃。満タンの潮止まりで、北東コンディションのサイズアップが影響してカレントが強まり、これまでブレイクが途切れていたミドルエリアのヨブがより深くなり、アウトに広がった地形に関しても形がハッキリしているわけでもなく、胸以下のサイズになってしまうと潮の少ない時間帯を狙っても使える地形が狭くなってしまうと思います。
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しかし、今回の時化でビーチが削られていて、潮が多くなるとインサイドの地形が手前に広がる可能性があるので、 複雑な反応ながらショアブレイクに関しては狙いやすくなるかもしれません。
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肩以上のサイズがあれば、潮の多いタイミングでアウトとインサイドを同時に狙えそうですが、スモールコンディションにとっては干潮時のアウトと満タンのインサイドが別々になってしまいそうでした。


【サンライズ】
10/8火曜日の15時頃の様子から地形を判断します。潮は引きに切り替わるタイミングで、中央から右寄りのエリアのようにミドルエリアで反応が悪くなっていたヨブが残る所に関しては、カレントが悪影響となってブレイクが途切れる波が多く、胸以下のスモールコンディションになるとハッキリしない状態になってしまいそうでしたが、左側の堤防周辺では復活傾向だった地形をキープできているのでコンパクトなピーク選んで距離を乗れる波もあり、サイズ不足になりやすい右奥のレギュラーを含めて全体的にはサイズ次第ながらこれまでよりピークが定まった印象です。
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この日の様子からは頭以上のサイズでポイント全体が潮の多い時間帯を狙えていましたが、落ち着き傾向になると引き始めや中間のタイミングが無難な狙い目になりやすく、右奥レギュラーは反応するエリアが広がる干潮に合わせて多少波数が多くなるかもしれません。
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ショアブレイクを狙えるインサイドの地形はなくスムーズさには欠けるかもしれませんが、手前にも使える地形はあるので腰~腹サイズまでは対応できそうです。


【東浪見】
火曜日10/8の16時頃。潮は引き始めたばかりでの地形チェックレポートとなりますがこの時の肩前後のサイズに対しては左側~正面をメインにインサイドまでブレイクが繋がる地形となってピークやブレイクする形が安定していましたが、右側のレギュラーを含めて、胸以下になってしまうと上げに向かうタイミングでボヨつきが気になってしまう状態でもあり、スムーズに乗れるエリアも狭くなると、使える地形が限られて潮の時間帯が重要になりそうです。
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右側に関してはサイズ不足になりやすく、広がったアウトの地形ではピークが安定していましたが、中間のセクションで反応が悪いのでやはり干潮に合わせた時間帯が多少でも距離を狙えるかもしれません。
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胸~肩以上では気にならない様子ですが、全体的にそれ以下のコンディションでピークが分かれてくると潮の多い時間帯でフェイスがボヨつきやすいので引き始めや中間を基準に無難な波質となりそうです。


【志田】
ここからは水曜日のチェックとなります。
10/9水曜日の7時半頃。干潮の潮止まりでの地形レポートとなりますが、前日までの頭~頭以上のサイズは上げに向かうタイミングで形がまとまる傾向のようですが、胸以下の落ち着いたコンディションに対しても潮の少ない時間帯でスモールコンディション用として広く地形を使え、左右の堤防周辺や中央のエリアではカレントの目立った状態でしたが、ミドル~インサイドにかけてスムーズに乗れそうな雰囲気です。
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右側のミドル~インサイドにあるレギュラーをメインに左側半分にもワイドながら狙える地形があり、サイズに合わせた潮のタイミングで走り重視な形になると思います。
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中央のカレントが地形に影響しているので穏やかなコンディションであればピークとして狙えていましたが、風の影響を受けてヨレが入ると潮のタイミングに関係なくブレイクが複雑になっていました。


【太東】
10/9水曜日の8時頃。潮は上げに切り替わるタイミングで、膝~腰サイズまで落ち着いてしまったものの、前日までのようなショートボードで狙えるサイズになると堤防からのレギュラーが形になっていた様子です。
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ガスト方面にかけても特に目立つ深いセクションもなく、ビーチが削られて砂が出ている印象なのでスムーズに乗れる地形をキープできていると思います。
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胸以上のサイズからは上げに向かう時間帯を基準に中間の時間帯から形が安定していた印象で、膝~腰のスモールコンディションにとっても干潮に近い時間帯はロングボードならギリギリ対応できるブレイクあるかもしれません。


【夷隅】
10/9水曜日の8時半頃。干潮直後の上げ始めで、これまでと反応する形が変化している印象ですが、No.1~3・4にかけてピークがまとまる地形はキープできている様子なので、風向きやサイズ次第で十分遊べるブレイクがありそうです。特にNo.1では、このポイントの中でもスモールコンディションに対応できる地形があり、干潮に近いタイミングになると胸近いサイズからアウトにできるピークを狙えていたようです。
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比較するとインサイド寄りな印象ですが、この日の様子ではその他にも安定したコンパクトなピークが反応しスムーズなブレイクがあったので、胸~肩くらいのカレントが目立たないサイズで風の影響がない穏やかなコンディションになれば期待できるのでは?
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サイズによっては中途半端な時間帯にも意外なショアブレイクが見つかる可能性もあり、フェイスが整った情報があれば満タンに近い時間帯を除いてチェックする価値があると思います。
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地形レポートは以上になります。


さて、水温は、20℃以上の温かい状態をキープしているので、北東コンディションの場合でもスプリング~ロンスプ・シーガルを基準に対応できていたと思います。


また、この先の波に関しては、今季最大の台風が影響する恐れがあり、今のところ予想されている台風の中心から東側に入るコースで通過すると15号以上の被害になる可能性が高く、来るまでの道路状況を含めても、このエリアは金~土曜日(10/11~12)にかけてサーフィンできる状態ではなくなってしまいそうです。

ウネリに関しては、通過後で天気が落ち着けばバックスウェルが届いた場合に狙えるコンディションがあるかもしれませんが、北東の風が続く予想からはクローズが長引いてしまいそうです。

ウネリのサイズ次第では、ビーチ沿いの駐車場やサンライズ~東浪見方面の土手まで影響する雰囲気もあり、地形にとってもどこまで荒れてしまうか予想できない状況です。

今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!

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