非会員上部PR枠用
 

一宮エリア

2019-10-18 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
gatyapin_2







前回(10/10更新分)以降、整ったコンディションは台風が通過した直後の朝イチの時間帯に限られ、志田周辺の頭前後のサイズに人気があったと思います。

それ以外の期間は北東のオンショア状態が多くなっていたので、基本的には強まったカレントが影響して、形がまとまる潮の時間帯もなく、地形に対してもピークが安定しない状態からは狙える波を見つけても、ポジションをキープできない様子でしたが、太東に限っては堤防周辺で他のポイントよりも控え目なサイズを狙えていたようです。

それでは、地形レポートです!


【一宮】
10/15火曜日の13時頃。上げ始めで潮は少ない時間帯での地形レポートで、台風の影響によりビーチの砂が出て、使える地形が増える可能性もありましたが、ミドルエリアの深いセクションが広がり、ブレイクが途切れる状態はそのままのようです。
_1
全体的に、これまでの地形はアウトに運ばれた印象があり、安定しているピークはなく、アウトとインサイドの地形が分かれて反応し、期待できる雰囲気はありませんでした。
_2
コンディションが落ち着いてからは、アウトからの反応で対応できるかもしれませんが、ポイント全体的にスムーズに乗れるセクションは今のところありませんでした。


【サンライズ】
10/15火曜日の13時半頃。潮は上げ始めに近いタイミングでの地形チェックで、ここも台風の影響で地形がリセットされた雰囲気に変わっているので、安定していたピークはなくなり、地形がアウトに出ているのでサイズのわりに沖での反応が頻繁となってアウトに片寄っている様子です。
_1
特にブレイクが途切れるような地形ではないようでしたが、カレントが強まって地形のまとまりが悪く、反応するウネリも複雑なブレイクとなり、特に中央寄りでは沖に出る流れのせいでショルダーがボヨつく波が増えていました。
_2
しかし、右奥のレギュラーに関しては堤防周辺に砂が集まっているようなので、これまでよりも反応が頻繁になり、カレントが働いてダブルアップするピークが残ればショートボードにとっても狙える波になるかもしれませんね。


【東浪見】
火曜日10/15の14時頃の様子から地形を判断します。潮は上げに向かって中間に近い時間帯で、台風の影響でウネリとカレントが強まった状況なので地形や反応する波はまとまりが悪い雰囲気です。
_1
ビーチが削られてインサイドのエリアが広がった印象ではありますが、沖に出る流れと横に動く流れがぶつかって全体的にミドルエリアは反応が悪く、ビーチが削られて広がった地形が複雑なので左側~中央にかけてはスムーズに乗れるエリアが短くアウトに限られているようです。
_2
サイズが下がり始めると全体で潮が多くなるほどボヨつきが気になる雰囲気ですが、ここも右側の堤防周辺には砂が集まった印象があり、ミドルエリアまでブレイクが繋がる地形になっていたので、整ったコンディションに対しては距離を乗れる波になるかもしれません。


【志田】
ここからは水曜日のチェックとなります。
10/16水曜日の11時半頃。潮は干潮寸前での地形チェックで、前日から台風のウネリは落ち着いた雰囲気となっていますが、このエリアの中でも北東の風が影響しやすいポイントなので、サイズとしては期待できるものの、オンショアの風波コンディションでは反応が複雑になる波が多く、地形の荒れ具合からも形が安定しているピークが無く、特に中央から沖に出るカレントの周りでは流れに影響されていました。
_1
他のポイントと同じくミドル~インサイドエリアが周りよりも深い印象なので胸以下のサイズや潮が多いコンディションなるとボヨつきやすいかもしれませんが、全体で見てみると左右にわかれて乗り繋げる地形は十分残り、この日のサイズに対しても整ったコンディションだったら上げに向かう時間帯を狙いたい雰囲気でした。
_2
アウトの地形がこれまでよりも広がったようなので、ワイドなピークになりやすく、上げ下げでブレイクに変化はありますが、ミドルタイドを基準にスモールコンディションにも対応できそうです。


【太東】
10/16水曜日の12時半頃。潮は上げに切り替わるころでの地形チェックですが、正面から左側にかけてのミドル~インサイドエリアには、深いセクションができてしまいましたが、ビーチの砂が出た事もあり、堤防の内側に関してはサイズに伴って距離を狙える地形がありそうです。
_1
台風の南ウネリの頃もサイズとしてはこのエリアの中で比較的小さく、カレントに影響されてハッキリするブレイクはありませんが、ワイドながら堤防を基準にしたピークはオンショアでもレギュラーの形で安定していた印象です。
_2
しかし、潮のタイミングで波質が変わりやすく、最近は潮が上げに向かって多くなるほどショルダーの反応がボヨついていたので、どちらかと言うと引きの時間帯の方が胸以下のサイズにとってはスムーズなブレイクになると思います。


【夷隅】
10/16水曜日の13時頃。潮は上げ始めで、最近の北東コンディションに対しては、比較的風の影響を防げるポイントながら、通過した台風の南ウネリで大きく荒れた雰囲気が残っているので、カレントに関しても広い範囲で悪影響となってパワーのある雑な反応が目立ち、ピークが狭いポイントなので、サイズがおさまらず他よりも狙える波が少ない印象です。
_1
今のところ形のまとまりには期待できないようですが、サイズが落ち着いてからも狙えそうな状態でもあるので、カレントが落ち着いてもピークの反応をキープできていれば、整ったコンディションを狙いたい状況です。
_2
これまでよりも地形のバランスがアウトに片寄り、この日も頭以上の波もショアブレイクのような反応で、スムーズに乗れる位置を探すのが難しい印象でしたので、腹~胸・肩くらいに落ち着いてから、穏やかな天候にならないとカレントが弱まらず危険なコンディションになってしまいそうです。

今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温は、20℃以上の温かい状態ながら、最近のような外気の冷え込みに対してはフルスーツがちょうどいいと思います。


最後に、この先の波ですが、次の熱低が気になるところですが、直接影響するのは日本の南にある前線かもしれません。

別の低気圧が発生してセットになる可能性もあって、この低気圧が日本海側を通ったり前線が北上した場合は、南風に変わってオフショアを狙えるチャンスになる? のでは...今のところ土曜日(10/19)を目安に南風が強まる予報ですが、このタイミングに関しても、ウネリと風の向きが逆になって見た目よりも波質やブレイクする形が複雑になりそうです。

堤防周辺では、カレントが強まって反応が頻繁になっているピークが多かったので、コンディションが落ち着いてしまうと急激に反応が悪くなり、サイズダウンで使える地形が限られるとフェイスのボヨつきや途切れる時間帯が増えてしまいそうです。

気圧配置の変化も激しいので、その後にオンショア状態に戻る雰囲気からは、まだまだウネリに対してまとまりの悪い期間が続く予想です。

今回は以上です。

*****
レポート一覧へ
*****