南房総エリア
2019-10-31 更新
皆さん、こんにちは!波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」南房総エリア担当の鈴木国雄です。

皆さんご存知の通り9月9日の「15号」から始まり、10月には19号、21号と台風の被害に再三見舞われている南房総エリア。
頭の中では「自然は侮れない」「自然の猛威」「自然には抗えない」等と解ってはいましたが、ここ迄実体験すると、改めて様々な事を考えさせられました・・・。
我々の楽しむ「サーフィン」は、元をたどれば自然界のメカニズムの中で発生する「風」が「ウネリ」となり陸地に向かい、最後に浅瀬を感じ「波」となりブレークし消え入る迄の「その一瞬の現象」に乗せてもらって、一喜一憂しているに過ぎないんだなあ。と、つくづく思い知らされました・・・。
裏を返せば「その一瞬の現象」を楽しむ人々が世界中にいて、そこから産業が生まれ更にスポーツとして確立され、いよいよ来年には東京オリンピックの正式種目になる程にメジャーになりました。
どんなに文明が進歩しても自然災害は無くならないという事で、メリットもデメリットも踏まえて付き合って行くしか無いなと、今更ながら痛感しました・・・。
と言う事で、今週も「地形レポート(10/29火曜日チェック)」を、早速お届けしたいと思います。
それではいつも通り『千倉』から。
まずは監視所側。
引き続きミドル付近は深目な地形のままで、特にサイズも無く潮の多い時間帯は反応が悪く、インサイドよりのワイドブレークとなっていまいます。
・10月29日(火)、ロータイド約2時間前の監視所側。

今の地形ですとミドルのブレークはロータイド前後で、インサイド寄りのバンクはミドル~ハイタイド手前がお勧めの潮回りとなります。
ロータイド時はここ迄露出しているので目視出来ますが、むしろ潮が多く隠れている時間帯の方が危険ですのでお気を付け下さい!

そして教習所側。
こちらは21号の影響によりインサイド~ミドル手前が、かなり深目な地形に変化してしまいました。
それでもミドルにはかろうじてバンクが有る様で、潮の少な目な時間帯限定で何とか出来ていますが、ファーストブレークの後ウネリに戻り、消えてしう波がほとんどです・・・。
・10月29日(火)、ロータイド約2時間前の教習所側。

次はお隣『千歳』。
ここ数ヶ月に渡りまずまずの良い地形をキープして、安定したコンディションが続いていましたが、今回の台風21号の影響で、ミドル手前~ミドル付近迄が若干深目になってしまって様です。
取材時は潮の少な目な時間帯でしたが、ミドルでの反応が鈍くブレークも厚目で、右・左寄りが特に深目に感じられました。
・10月29日(火)、ロータイド約1時間50分前の正面。



今回の21号の影響により、岸寄りの砂浜が削られ広範囲に渡りリーフが露出していますので、くれぐれもお気を付け下さい。


そして和田方面『花籠』。
こちらがニュース等でも度々報じられた「三原川」ですが、氾濫したのはもう少し上流の様でした。
その影響で河口付近は、流木等が散乱していますのでお気を付け下さい。
・10月29日(火)、ロータイド約1時間40分前の花籠正面の河口付近。

・10月29日(火)、ロータイド約1時間40分前の花籠。


続いて『大原駐車場前』。
前回(10/23)更新レポートで「サイズが落ち着いてから地形が上向いたかどうか判断しましょう」とお伝えしましたが、この感じですと適度な水深の良い地形に変化したのではと思います。
写真↓の様なバンクが2~3箇所出来ていました!
・10月29日(火)、ロータイド約1時間30分前の大原駐車場前。

そして最後に『白渚』。
まずは河口寄り。
ここ何回かのレポートで、地形が徐々に上向いて来た旨をお伝えしていましたが、今回の取材時はそこ迄のサイズも有りませんでしたが、ミドル付近での反応の良さが伺えました・・・。
・10月29日(火)、ロータイド約1時間20分前の河口寄り。

そしてS&S寄り。
こちらもミドルでの反応も良く、ショルダーの張った波がブレークしていました。
インサイド~ミドル付近迄、適度な水深の良い地形に変化した様です!
・10月29日(火)、ロータイド約1時間20分前のS&S寄り。

以上が、今週(10/29チェック)の当エリアの地形概況となります。
それでは最後に水温。
大分朝晩は冷え込んで来ましたが、晴れて天気の良い日中等は「シーガル」や「ロングスプリング」、それ以外の時は「3mmジャーフル」がベストチョイスかと思います・・・。
今回は以上となります。
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