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一宮エリア

2019-10-31 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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前回(10/25)の更新以降は、沖を通過した台風のウネリでハードな雰囲気が続き、ほとんどのポイントで地形が沖に出てしまい、東浪見~太東のようにアウトを広く使えるようになった所もあれば、一宮~サンライズ・夷隅ではこれまでよりもハッキリと形になるピークがありつつ、地形の範囲が狭く混雑しやすい状況のようでした。

なお、オフショアのタイミングもあり、カレントの影響のないスムーズなブレイクも出現していたようです。

それでは、地形レポートです!


【夷隅】
10/29火曜日の15時頃。潮は上げに向かって満タンに近い時間で、インサイド~ミドルエリアはアウトからブレイクしてくる波の形が影響されやすい状況です。
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全体的にアウトに広がった地形に対してはこの時のような潮の多い時間帯も広い範囲でワイドに反応し、手前でピークになる波は形がコンパクトで狙い易そうなので、胸~肩サイズで手頃なブレイクが見つかるかもしれません。
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地形に関してもカレントの影響を受けて極端に浅くなってる所があり、サイズの割に力のある波質になるとスモールコンディションに対しても、最近のしっかりしたウネリに対してちょうどよくカレントが働いて形がよくなっているようにも見えていたので、落ち着いた場合はミドルエリアでボヨつくセクションができる可能性もあり、潮の少ない時間帯を狙って練習できる波がありそうです。


【太東】
10/29火曜日の16時頃。潮は上げに向かって満タン寸前での地形レポートとなりますが、週末(10/26~27)の台風でハードなサイズが届いていた頃に関しても狙える波がありましたが、潮の少ない時間帯はカレントの悪影響が目立って形のまとまりが悪く、上げに向かう中間前後で比較的波質のいいタイミングを狙えていたようです。
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この日の腹~胸サイズに対しては潮が多い時間帯ほどボヨついて波数が減少傾向ながら、このポイントにとっては強まっていたカレントがうまく働き、潮のタイミングによってはピークの位置や波質に変化はあるものの、堤防周辺からのレギュラーの形が安定していた印象です。
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サイズが落ち着いて反応が悪くなった場合も干潮に近い時間帯で対応できるブレイクが見つかると思いますが、ここ数日はボヨついた時間帯が目立っていたので日中の潮の動きが大きい期間がよさそうでした。


【志田】
火曜日10/29の16時半頃。満タンの潮止まり寸前での地形チェックレポートとなりますが、1日を通して常にカレントが邪魔した状態となっていしまい、特別安定した地形はなくなってしまいましたが、この時のような潮の多いタイミングに関しても手前でブレイクが消えてしまう波は少なく、ミドル~アウト重視な雰囲気ながらいつも通り堤防周辺や中央エリアを除いては特に深くなっているセクションはなさそうでした。
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頭以上のサイズからは全体的にワイドなブレイクになりやすい状況ですが、腰・腹~胸・肩範囲のサイズに対しては普段よりも中央寄りのレギュラーをメインに形がまとまり、干潮に近い時間帯でカレントの悪影響を受けやすくなるものの、穏やかなコンディションであればスモールサイズにも対応でき、アウトの地形で反応するウネリがあれば距離を狙えて楽しめるかもしれません。
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カレントが弱まらないと狙い目が上げに向かうタイミングに限られしまいそうでしたが、穏やかなコンディションで潮の少ない時間帯にもチャンスがありそうです。


【東浪見】
ここから水曜日のチェックとなります。
10/30水曜日の12時頃の様子から地形を判断します。潮は干潮から上げに変わるタイミングで、ここは通過した台風のウネリによって、これまでよりもビーチが削られた印象となっていて、特に中央から出るカレントが常に目立っている状態が続き、この日も堤防周辺よりもウネリに対する悪影響が大きくなっていました。
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ただ、左右にわかれてアウトまで広く地形を使えている雰囲気があり、この時のような潮が少ない時間帯に関しても形がハッキリしてスムーズなブレイクが多かったので、肩前後のサイズにとっては狙い目となり、胸以下のコンディションからは使える範囲が狭くなってしまうかもしれませんが、ポイント的には風やカレント等に影響されなければ、これまでよりも癖のないコンディションを狙えそうです。
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満タンに近い時間帯では引きに向かう方が比較的スムーズな波質になりそうです。


【サンライズ】
10/30水曜日の地形チェックになります。ここをチェックしたのは12時半頃でした。
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潮は上げ始めたばかりで、ここも台風の影響でビーチが削られた状態になり、インサイドに広がった地形はありつつも、ミドルエリアでボヨつく深いセクションが残っているようなので、手前は荒れた状況のようでしたが、左右にわかれてアウトにはこれまでよりも使える地形が広がった雰囲気があり、以前までの同じサイズと比べてスムーズにブレイクする波が増えていた印象です。
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最近のサイズに対して中間で途切れやすい状況からは、潮が多くなるほど悪影響が目立ってスムーズな波がなくなっていたようなので、風やカレントが気にならなければ、左側をメインに潮が少ない時間帯で距離を狙えて楽しめそうでした。


【一宮】
10/30水曜日の13時頃。潮は上げ始めるタイミングで、ビーチが削られていながらもショアブレイクがまとまる地形は今のところなく、ポイント全体でミドルエリアの広範囲に深いセクションがあるので、途中でブレイクが消えてしまう波が増え、中央右側に関してはこれまでと比べて使える地形が狭く、アウトに離れてしまった印象です。
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肩~頭以下のサイズに対しては、全体的に深くなってしまったようですが、正面左側に限りミドル~アウトの地形に砂が集まって、ピークからスムーズに乗れる距離が延びていた雰囲気です。
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潮の少ない時間帯を狙ってアウトを広く使えるタイミングが唯一遊べる波になっていたと思いますが、地形が狭いのでウネリの向きによっては形が変わりやすく、最近のような正面から入るウネリに対してはコンパクトなブレイクがまとまっていました。

地形レポートは以上になります。


さて、水温は、少しずつ下がり始めてますが、例年よりも暖かく感じていて、どちらかと言うと朝夕の外気の低下を基準にフルスーツで対応しています。


また、この先の波に関しては、北側に高気圧が移動してくるので、連休中もオンショアが多くなってしまう可能性はありますが、気圧配置の入れ替わりが頻繁になれば、風の弱いタイミングができるので、予想は難しいものの整ったコンディションを狙えそうです。

サイズとしてもこのエリアは水曜日(10/30)の時点でビギナー~上級者向けな波が揃い、胸~肩サイズで一宮~東浪見周辺で安定したピークが見つかると思います。

最近の様子からは潮のタイミングに決まりはなく、干潮に近い時間帯でアウトのスムーズな地形を広く使えて無難な狙い目になっていますが、潮が多くなっても手前にまとまる厚めなウネリがコンパクトにまとまっていたので、胸以下のスモールコンディションにならなければ、波質の変化を楽しめる?のでは。。。 

全体的に地形は肩~頭サイズで形とスムーズさを両立できる状態ながら、サイズとカレントの悪影響で深いセクションや荒れた雰囲気が残ってしまい、スモールコンディションに対しては複雑な反応になってしまいそうです。

日中の潮の動きが小さくなると1日を通してボヨついた雰囲気が増えてしまうので、引きに向かうタイミングや干潮前後の時間帯が貴重になるかもしれません。

今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!

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