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日本代表がアロハカップで銅メダル獲得! 『2019 VISSLA ISA World Junior Surfing Championship』7日目

2019-11-03 更新
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PHOTO: ISA / Ben Reed

44カ国343名の18歳以下のサーファーによるメダルと国の誇りをかけての戦い『2019 VISSLA ISA World Junior Surfing Championship』は現地時間11月2日にコンテスト7日目を迎え、ファイナルデイを戦うメンバーが決定。

会場のハンティントンビーチは前日より波数が少なくなったものの、コシ〜ハラサイズをキープ。
安定した地形により、いくつかのハイスコアも生まれていました。

国別順位は前日と変わらず、1位アメリカ、2位日本、3位ハワイ。

日本代表「波乗りジャパン」
2年連続金メダル獲得も手に届く位置にあります。

国別対抗リレー「アロハカップ」

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PHOTO: ISA / Sean Evans

この日はお昼前からISAの名物にもなっている国別対抗リレー「アロハカップ」が開催。

参加国は前回大会の上位8カ国。
日本は昨年3位、2017年の宮崎県お倉ヶ浜では金メダルを獲得しているほど得意部門です。

SFは4カ国×2ヒート。
1ヒート45分。
1チーム、ボーイズ2名、ガールズ2名の合計4名。
一人が2本の波に乗って岸に戻り、設置されたテントで次の選手にバトンタッチするルール。制限時間内で良い波をセレクトする技術が鍵。選び過ぎてもタイムロス、悪い波に乗ってしまうとスコアが伸びずと難しい勝負でもあります。

H1は日本、ハワイ、南アメリカ、フランス。
日本がチームワークを活かしてダントツでヒートをリード。後半に追い上げてきたハワイをかわして1位通過。

H2はアメリカ、オーストラリア、スペイン、ブラジル。
アメリカ、ブラジルがリードしてヒートは進行、後半にスペインが2位に浮上してアメリカと共にファイナルへ。
この楽しい雰囲気に引き寄せられたのか、沖合にはイルカも姿を見せていました。

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日本代表 仲間の応援も力が入る
PHOTO: ISA / Sean Evans

ファイナルは日本、ハワイ、アメリカ、スペインの対戦。

日本は脇田紗良、上山キアヌ久里朱、安室丈、松田誌野の順番。
トップバッターの脇田紗良はロースコア止まりだったものの、2番手の上山キアヌ久里朱が一本目からバックハンドで強烈なリップを連発。7.17をスコアして4位から一気にトップに立ちます。

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トップバッターの脇田紗良
PHOTO: ISA / Ben Reed

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2番手の上山キアヌ久里朱
PHOTO: ISA / Ben Reed

3番手の安室丈はじっくり波を待つ作戦。その合間に逆転される場面もあったものの、3.00と2本目で形良いライトの波をキャッチ。MCも絶賛するようなバリエーション豊かなライディングでファイナルのハイエストスコア7.83をマークして再びトップへ。

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3番手の安室丈
PHOTO: ISA / Ben Reed

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アンカーの松田誌野
PHOTO: ISA / Ben Reed

18分を残してアンカーの松田誌野にタッチ。この時点で1位日本、2位アメリカ、3位スペイン、4位ハワイ
波数が少ない状況でスコアを伸ばせなかった松田誌野に対してアメリカのアンカー、タロウ・ワタナベが6.50、3.70をスコアしてトップへ。
更にスペインのアンカー、イケル・アマトリアインが7.20を出してしまい、日本は3位に転落。
スペインは最後の波で逆転のチャンスも残されていたものの、ワイプアウト...。

アメリカが2年連続で「アロハカップ」の金メダルを獲得、銀メダルはスペイン、日本は銅メダルでした。

「言葉もないよ。タロウが最後の波で決めてくれたんだ。最後は永遠のように思えるような長い時間に感じた。チームメイト全員が同じ気持ちだったと思うよ。そして、金メダルを手に入れたんだ。もう、最高さ」

アロハカップのアメリカ代表として戦ったサム・シブレーは優勝の喜びを噛みしめていました。

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アメリカ代表のタロウ・ワタナベ
PHOTO: ISA / Ben Reed

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アロハカップを戦ったアメリカ代表のメンバー
Photo: ISA / Sean Evans

日本代表’波乗りジャパン’

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メインラウンドを勝ち進んでいる安室丈
Photo: ISA / Sean Evans

コンテスト6日目の時点で日本代表「波乗りジャパン」は3名がメインラウンド、5名がリパチャージに残り、4名が敗退。
国別では暫定2位でした。

この日、まずメインラウンドでは16歳以下のボーイズR5、松原渚生がハワイ代表のジャクソン・バンチと共に2位通過。
残り1勝でグランドファイナル進出。

18歳以下のガールズR5では松田誌野、野中美波がワンツーフィニッシュでR6へ。
同じく残り1勝でグランドファイナル進出。

リパチャージラウンドでは18歳以下のボーイズR7で安室丈が2位通過を決めた一方、上山キアヌ久里朱は3位敗退。
16歳以下のボーイズR7では岩見天獅が1位通過。
18歳以下のガールズR7では脇田紗良が14.34の圧倒的なトータルスコアで1位通過。
16歳以下のガールズR8では中塩佳那が3位敗退。

コンテスト7日目の時点で3名がメインラウンド、3名がリパチャージに残り、6名が敗退。
国別では暫定2位をキープ。

トップのアメリカは5名がメインラウンド、2名がリパチャージに残り、5名が敗退。
アメリカと日本の差は585ポイント。
逆転のチャンスは十分に残されています。

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松原渚生は残り1勝でグランドファイナル進出
Photo: ISA / Sean Evans

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メインラウンドR6進出を決めた野中美波
Photo: ISA / Sean Evans

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リパチャージを勝ち上がっている脇田紗良
PHOTO: ISA / Ben Reed

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勝利後はチーム一丸となってエールを送るのがISA流
PHOTO: ISA / Ben Reed

個人メダルを狙う選手

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今年のCTに出場して話題になったタヒチ代表のカウリ・ヴァーストもファイナルデイへ
PHOTO: ISA / Sean Evans

国別のメダルは上位3カ国に加え、スペイン、オーストラリアくらいまでが射程距離ですが、個人ではペルー、メキシコ、タヒチ、フランス、ドイツ、カナダ、ニュージーランドなどの選手がファイナルデイに残り、個人のメダル獲得を狙っています。

18歳以下のボーイズ、リパチャージR8で15.60のトータルスコアを出したペルー代表、ラウル・リオスは後2勝でグランドファイナル進出が可能。
次は日本の安室丈などと戦います。

「自分はペルー代表で最後のサーファー。だから、チームは強く団結しているよ。彼らは常にビーチで自分にパワーを送ってくれるんだ。そのおかげで勝ち進むことが出来ている。このイベントでまだ勝ち残っているのは嬉しいね。集中してハードなトレーニングを積んできたんだ。イベントの残りも全力を尽くすよ」

サーフライダーファウンデーションによるビーチクリーン

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PHOTO: ISA / Ben Reed

1984年にカリフォルニアで発足した国際環境NGO「サーフライダーファウンデーション」
サーフポイントの水質調査から始まったこの団体は現在世界23カ国まで広がり、約25万人のメンバーが在籍。
1993年には日本でも活動を始め、海岸環境の保護のためにビーチクリーンや水質調査などを行なっています。

コンテスト7日目には会場で大々的なビーチクリーンが行われました。

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やはりプラスチックゴミが目立つ海岸
PHOTO: ISA / Ben Reed

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世界的にはストローをなくす、木材など違う材質に変える動きがある
PHOTO: ISA / Ben Reed

コンテスト最終日のスケジュール



コンテスト最終日は現地時間11月3日の7:00〜12:40(日本時間は同日23:00〜翌5:40)に進行。
閉会式は日本時間6:30〜。

オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によるとスモールコンディションが続く予想。

最終日はノースの1ポイントで進行。
16歳以下のガールズ、リパチャージR9から始まる予定。

『2019 VISSLA ISA World Junior Surfing Championship』公式サイト




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