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一宮エリア

2019-11-07 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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前回(10/31)の更新からはスモールコンディションにとっては潮の多い時間帯でボヨつきやすい中、胸以下になった日は見た目では力の弱い波が増えてしまったものの、ギリギリ狙える形をキープできていたようです。

日中の潮の動きが小さかったので、スモールコンディションに対しては干潮に近いタイミングにチャンスが限られていましたが、火~水曜日(11/5~6)のような風の影響を受けずに癖のない胸~肩サイズが届いていた期間に関しては、潮の多い時間帯のまとまったいい形を狙えていて、一宮や夷隅を含めて対応できていました。

それでは、地形レポートです!


【一宮】
11/5火曜日の14時頃。潮は引き始めでの地形チェックですが、砂の集まっているエリアがアウトになってしまい、ミドルエリアの深いセクションが広く沖と手前の地形がつながっていない様子なので、正面右側に限りショアブレイクを狙えそうでしたが、形としては今のところ不安定な状況です。
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ブレイクは途切れやすくても堤防周辺には対応できる地形が残り、1日の中でもできるだけ潮の少ない時間帯を狙った方が比較的ハッキリしたピークが見つかりスムーズに乗れる距離が延びていたと思います。
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腹~胸サイズに対しては潮の多い時間帯になると反応しても使えるエリアがかなり狭い為、干潮時以外は他のポイントに移動するつもりでチェックした方がよさそうですが、中央のチビ堤防周辺に新しい地形ができている雰囲気です。


【サンライズ】
11/5火曜日の15時頃。引きの中間くらいですが潮の動きが小さく満タンに近い印象での地形レポートで、最近の腹~胸サイズでは、形はコンパクトながらもアウトにできるピークがハッキリしない様子に変わり、特にこの時のような潮が満タンに近い状況になると、左右の堤防周辺を含めてボヨついた力の弱い波が多く、ショートボードでは狙える波が減少してしまうようです。
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中央のインサイドや広範囲に広がった右側のレギュラーに関してはこの時の様子からも対応できていたので、理想としては肩前後でアウトの地形を常に使えるサイズがあれば、左側のインサイドを含めて全体的にピークが増えそうですが、胸以下に落ち着いてしまうと干潮を狙ってもピークが限られて波のバリエーションもなくなっていた印象です。
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特にワイドな雰囲気はなかったので引きに向かうタイミングを基準に反応があれば形はよさそうでした。


【東浪見】
11/5火曜日の15時半頃。引きに向かっていますがほとんど潮位は変わっていないタイミングでの地形チェックで、右側のレギュラーをメインに形の安定した地形が残っていて、潮の多い時間帯でボヨついた力の弱いブレイクながらも腹~胸サイズまで対応できていました。
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中央ではカレントが常に目立ってしまい、左側に関しても途中で反応が鈍くなるものの、アウトからインサイドまでつながる地形があり、堤防周辺の狭いエリアですが形をキープしたブレイクでサイズのわりに距離を乗れている状況です。
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他のポイントよりも比較的スムーズなブレイクがあったので、引きが無難な狙い目ですが、上げに向かうタイミングにもチャンスがありそうです。


【志田】
ここからは水曜日のチェックとなります。
水曜日11/6の14時頃の様子から地形を判断します。潮は満タンから引きに変わるタイミングで、普段よりもアウトをメインに使えていて、インサイドの深いセクションがないのでスムーズに乗れている波が多く、正面から左側にかけてはワイドな地形が広がり、癖のないブレイクのようでしたが、今のところピークとして定まっている地形はありません。
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堤防周辺のピークに関してもこの日のような胸以上のサイズが頻繁に反応して穏やかなコンディションにならないと安定しなく、全体的にこの時のような潮がある方がサイズと形のまとまりはよく、右側をメインにカレントの具合で形になるピークなので、上げに向かう方が無難かもしれません。
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【太東】
11/6水曜日の15時頃。潮は引き始めでの地形チェックで、腰前後のサイズに対してはインサイドが深い雰囲気となってボヨついているものの、メインに狙うミドルエリアの地形は形の安定したピークが反応しているので、ロングボード用な波質ながらビギナーにも楽しめている状況です。
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潮の多い時間帯もギリギリ狙える波はあるものの、距離を狙うには干潮に近い方が使える地形がアウトに広がる傾向なので、形のまとまりとしては上げに向かうタイミングですが、スムーズさは潮が少ない方がいいのかもしれません。
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波数を含めてサイズの様子からはこの日よりも小さくなってしまうとロングボードにとっても頼りない波になりそうですが、胸以上あればショートボードで狙える波になると思います。ハッキリしないサイズですが地形はキープできている印象でした。


【夷隅】
11/6水曜日の15時半頃。潮の動きは小さいですが引きに向かって中間に近い時間帯で、前回(10/31更新分)のサイズアップでビーチが削られたので、スモールコンディションに対して、ミドル~アウトの地形を広く使える印象ではありますが、サイズのわりにカレントの目立った雰囲気でもあるので、コンパクトな形を狙えながらもピークの位置がイマイチ定まっていないようでした。
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しかし、流れとぶつかってスムーズにブレイクする波もあり、この日の様子からは引きの最中で反応がよくなり、胸~肩サイズが形よくブレイクしていましたので、波数や形のキープ具合では腹・胸~頭サイズまでが許容範囲となっていて、普段よりも潮の多い時間帯に対しても対応できているようです。
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オフショアや風の影響がなければ他よりもショアブレイク気味な力のある波を選べそうです。

今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温は、18℃前後なのでこの時期としては温かい状況ですが、ここ数日の朝夕の冷え込みからは3㎜フルでもラバー生地や起毛の準備が始まりそうです。


最後に、この先の波ですが、前半で沖を通過する台風のウネリが届くと、各ポイントで今の地形に対して広く反応しピークも選べそうです。

コンディションとしては木曜日(11/7)に日本海を通過する低気圧の影響で南風が予想されていますが、その後で入れ替わるように高気圧が移動してくる予報からは、週末(11/9~10)にかけて北東コンディションになる可能性があり、ウネリが届いた場合はサイズのわりにハードな印象になってしまいそうです。

この高気圧が東にズレるタイミングで風の弱いコンディションに期待でき、風向の変化を含めるとウネリのまとまりは悪くなるかもしれませんが、今回のチェックのような弱い東風コンディションで意外なサイズが反応する可能性がある?のでは。。。

気圧配置が変わりやすいのでオフショアのチャンスはありつつ、後半にかけては特にまとまったウネリが届く要因がなく落ち着き傾向な雰囲気です。

今回は以上です。

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