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一宮エリア

2019-11-22 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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風向きは悪いものの特に強まる事もなく、太東は腹サイズながらこのエリアは平均胸~肩近いウネリが残り、一宮周辺のように風を防げるポイントでは比較的整った波が反応していました。

今週(11/18W)に入ってからは南風コンディションが狙い目となり、各ポイントでサイズアップした整ったフェイスを滑れていたと思いますが、その後で冬型を思わせる気圧配置に変わってしまい強まった北西の風で腰~腹の控えめなサイズに下がってからは最近の地形に対して物足りない反応なので、距離も狙えず力の弱い波質にリセットされた状況です。

それでは、地形レポートです!


【一宮】
11/20水曜日の13時頃。潮は満タンから引き始めたばかりでの地形レポートとなりますが、風を含めて地形にとって特に影響するウネリもなく、ビーチ寄りに砂が集まってきている雰囲気はあるものの、台風以降でできたインサイド~ミドルエリアにかけての深いセクションが残っているので、胸~肩サイズあればアウト寄りの地形を広範囲に使えるピークが出現していましたが、最近のサイズに対しては反応するエリアが地形の手前に限られて、距離を乗れずにインサイドでブレイクが途切れてしまう波が目立っているようです。
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潮のタイミングに関しては、サイズがある場合は引きに向かうタイミングで限られた地形を広く使えると思いますが、風波の場合は引きに向かってウネリが痩せて力が弱くなる傾向なので上げ始めからの方が無難なのかもしれません。
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右側がショアブレイク狙いなままなので、中央のチビ堤防周辺が最近ではメインになり、左側は胸~肩・頭までのサイズでコンパクトなピークを狙える可能性が残っていそうです。


【サンライズ】
11/20水曜日の13時半頃。潮は引き始めで地形の様子は、正面から左側はインサイドの深さが目立つ状況なので、胸以上あればミドルエリアから距離を乗れるものの、最近のサイズでは潮のタイミングを含めても反応が悪く、狙い難い状況が続いていました。
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右側に寄るほどミドルエリアでスムーズに乗れる地形が残っているようですが、この日のような風波やスモールコンディションに対しては力の弱いブレイクが多く楽しむにはサイズ待ちな印象です。
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やはりウネリが残るコンディションであれば、引きの時間帯を基準にして限られた地形を広く狙えるようになると思いますが、反応が弱い波質に対しては上げに向かってボヨつきやすく、潮が少なくなるほど力の弱いブレイクになるので狙いどころもない雰囲気でした。


【東浪見】
11/20水曜日の地形チェックになります。ここをチェックしたのは14時頃でした。日中の潮の動きが小さいので既に中間の時間帯で、台風の影響が残る雰囲気が続き、中央寄りをメインに深いセクションが解消されず、左右の堤防周辺の地形に対応できるピークが限られている状況です。
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やはり胸~肩以上のサイズがあれば、ポイント全体にミドル~アウトで距離を狙える地形があるようですが、風に影響された力の弱い波質が増えているので、ここも地形に対して反応がハッキリせず、潮が多くなるとボヨりが気になり、干潮に近い時間帯で比較的地形の特徴はでるものの、ウネリが痩せて力の弱いブレイクとなっていました。
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左側をメインにインサイドまで乗りつなげる地形が残っていますが、乗り心地としては楽しむには物足りなく、右側のレギュラーに関しても、北風の影響を受けやすいので、サイズがあっても整ったフェイスを狙える条件が少なくなってしまいそうですね。


【志田】
11/20水曜日の14時半頃の様子から地形を判断します。潮は引きに向かって中間をすぎた時間帯で、特別深いセクションはないのでサイズは小さいながら、最近の風波スモールコンディションに対しても、風の影響を除けば癖のない反応がありましたが、安定していた右側のレギュラーに関してはこれまでのような距離を狙える形にはブレイクしなくなってしまいました。
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中央から左側にかけも変わらずワイドな反応が目立ってしまい、今のところ期待できる地形がないけど、胸以上のサイズから走りやすそうなレギュラーが出現して風に邪魔されなければスムーズなブレイクが狙えそうです。
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このエリアではスモールサイズ用として対応できているものの、風波のような力の弱い波質では、他よりもショルダーのはったすばしっこい反応なのかもしれません。


【太東】
水曜日11/20の15時半頃。潮は引きに向かって干潮に近い時間帯での地形チェックレポートとなりますが、フラット寸前な状況が多くなり、北西の風が影響するとウネリがリセットされて地形に対して反応が悪いサイズになりやすいと思います。
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潮の少ない時間帯でピークとしてまとまる波があっても、腰以上ないとフェイスを滑れるブレイクにはならない雰囲気です。
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ここ数週間で悪影響となるコンディションはないものの、カレントの働きが悪い状態が長いので、時化後のような形のハッキリした地形はなくなってしまったようにも思えます。


【夷隅】
11/20水曜日の16時頃。干潮の潮止まりで、時化後のようなハッキリした形の地形は、それ以降も強まっていたカレントの影響で、少しずつ崩れてしまっていた雰囲気でしたが、ピークを除いたミドル~インサイドにかけてはビーチが削られて広がった癖のない状態をキープしているので、胸前後のサイズでもウネリが残れば今の地形に対してもショアブレイク気味な力のある波質を狙えていましたが、北西の風でリセットされたサイズや風波になると一変して反応が悪くなり、他のポイントと同じく反応するエリアが限られてしまい身動きの取れないブレイクになってしまうようです。
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普段よりもスモールコンディションに対応できる地形はキープできているので、この日のような潮の動きが小さい期間に関しても干潮のタイミングを基準に合わせればコンパクトなピークを見つける事ができそうです。
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リセットされやすい条件ながら、一宮と同じく北西の風でオフショアになるポイントなので、この時期からはサイズ次第で整ったブレイクを狙えるチャンスになるかもしれません。

地形レポートは以上になります。


さて、水温は、17℃くらいなので前回と変わりないですが、朝夕の冷え込みを考えると3㎜フルの場合はラバー生地やブーツの準備があると安心かもしれません


また、この先の波に関しては、低気圧と高気圧が交互に通過する予報となっていますが、普段だと高気圧が東に抜けるタイミングで風が収まり、胸~肩サイズのウネリに期待できる条件ながら、土曜日(11/23)に南の海上で発生する低気圧が影響すると、前線が含まれる可能性もあり、東からの風が強まる雰囲気となって、ウネリに対しても荒れた状態になってしまいそうです。

その後で大陸からの高気圧が移動してくると、冬型の雰囲気に変わり、北西の風でウネリがリセットされやすいので、サイズ重視では、天気が切り替わるタイミングに狙い目がある?のでは・・・アウトの地形を使えるサイズに期待できるものの、このエリアの地形の状況からは各ポイント堤防際に混雑が予想されますね。

頭以下のウネリで収まれば、引き始めからのタイミングに地形に対して形がハッキリした反応になると思いますが、風波やカレントに影響されている場合は上げに向かう方がまとまりがいいかもしれません。

今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!

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