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トリプルクラウン初戦『Hawaiian Pro』はフレデリコが優勝!

2019-11-25 更新
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PHOTO:© WSL/Heff

現地時間11月24日、オアフ島・ノースショアで6週間に渡って開催される伝統のトリプルクラウンの初戦『Hawaiian Pro』が終了。

ファイナルデイを迎えた会場のハレイワは10ftクラスの新しい西北西ウネリに強めのトレードウィンド。完璧とは言えないものの、冬のノースショアらしいダイナミックな舞台が用意され、ビッグマニューバーをミスなく描いた選手が勝ち上がる展開でした。

昨年は引退前のジョエル・パーキンソン(AUS)が優勝して話題になった今イベント。
今年はケリー・スレーターが(USA)が初のハレイワのタイトルを狙って出場、QFまではケリーらしい強さを披露したものの、SFで波数が少ないヒートに重なってしまい、あっけなく敗退。
それでも会場を大いに盛り上げ、前回出場の2016年の9位を上回る7位でフィニッシュしていました。

ポルトガルのフレデリコが初タイトル!

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フレデリコ・モライス
PHOTO:© WSL/Heff

コンテストの方はここ数年のハレイワと同じ流れでハワイアンはファイナルに残れず、ポルトガル、イタリア、南アフリカ、オーストラリアと多国籍なファイナルに。
近年のパワーサーフィンの代名詞でもあるフレデリコ・モライス(PRT)が『Hawaiian Pro』で初のタイトルを獲得してトリプルクラウンのリーダーに躍り出ることに!

「ハワイに戻って来れて良かったよ。ハワイでは3度ファイナルに進出したことがあり、2位が2回、4位が1回あった。ハワイに戻って念願の優勝を成し遂げ、目標であったツアーにも戻れるなんて最高だね。昨年は足首の負傷でパイプラインに出場出来なかったのは辛かったよ。今年は復帰して素晴らしい旅になった」

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フレデリコ・モライス
PHOTO:© WSL/Keoki

2013年にサンセットで初めてファイナルに進み、4位に入ったフレデリコはその年のトリプルクラウンのルーキーアワードを獲得。
2016年にはハレイワとサンセットビーチで2位に入る大活躍で、クオリファイを果たします。
2019年はリプレイスメントでのCT参戦でブラジルでの3位以外は結果を残せずランキング34位ですが、QSでは今回の優勝で一気にトップに立ち、クオリファイを確実なものにしたと同時に今年のトリプルクラウンのタイトルに最も近いサーファーになっています。

「トリプルクラウン獲得は夢だよね。2016年に初めてクオリファイを果たした時、トリプルクラウンのために戦っていたんだ。次のサンセットは大好きな波さ。でも、強敵揃いだし、本当に厳しい勝負になるだろうね。自分は楽しんでサーフィンを続けるだけさ」

2位はレオナルド・フィオラヴァンティ

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レオナルド・フィオラヴァンティ
PHOTO:© WSL/Heff

フレデリコとは同じドッグことリチャード・マーシュをコーチとするチームメイトでもある レオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)が2位となり、QSランキングを一気に138も上げて36位に浮上。

CT返り咲きを果たした今年はシーズン序盤のマーガレットリバー戦の最中、「The Box」のフリーサーフィンで右肩を脱臼。手術をするほどの重症で4戦連続欠場。フランス戦で復活していきなり3位に入ったものの、次のポルトガルでは17位。ランキング30位とリクオリファイには厳しいポジションにいます。

「今の目標はトリプルクラウンのタイトルだね。本当に嬉しいよ。今年はハワイに来るのもこのコンテストに出るのも大変なほどの年だった。ここではハワイの家族が応援してくれる。これ以上の幸せはないよ」

チームメイトのフレデリコが優勝した後は笑顔で担ぎ役に回ったレオナルド。
もし、今年リクオリファイを果たせなくても、そのポジティブパワーが彼の人生を良い方向に導いてくれるのでは?

2020年CTルーキーの展望

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マシュー・マクギリヴレイ
PHOTO:© WSL/Heff

QSで最もグレードが高い10,000でもある『Hawaiian Pro』
今回の結果によってランキングも入れ替わり、2020年CTルーキーになる可能性が高い選手が明確になってきました。

ファイナルにも残った南アフリカのマシュー・マクギリヴレイがその一人。
CTの舞台でもあるJ-Bayをホームにする22歳の彼は2018年にQSランキング2桁になったばかり。ランキング6位に浮上してクオリファイはほぼ確実。
同郷の先輩、ジョーディ・スミスと同じ大柄な身体を活かしたパワフルなサーフィンとエアーもこなす器用さが武器です。

アメリカのジェイク・マーシャル、ハワイのバロン・マミヤ、フランスのヨーガン・クウジネットもクオリファイ圏内。
また、2018年にツアーから脱落してQSからやり直していたコナー・オレアリー(AUS)は返り咲きを果たしてくれそうです。

トリプルクラウンの第2戦『Vans World Cup of Surfing』は11月25日〜12月7日に開催。
フォーキャストを見るとウェイティングピリオド初日から開幕する可能性もあります。

『Hawaiian Pro』結果
1位 フレデリコ・モライス(PRT)
2位 レオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)
3位 マシュー・マクギリヴレイ(ZAF)
4位 イーサン・ユーイング(AUS)

『Vans Triple Crown of Surfing』公式サイト



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