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一宮エリア

2019-11-29 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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前回(11/22)の更新以降はほとんどのポイントで深いセクションが残る所はこれまでよりもボヨつきやすく、堤防のアウト周辺を中心に沖の地形に砂が集まっているので、オフショアコンディションでサイズが頭前後に落ち着いた日に関しては、カレントの影響も弱まり、ピークのブレイクがハッキリしてスムーズに乗れそうなフェイスや距離を狙える形の波があったと思います。

ただ、前線と低気圧の影響が大きく、太東の出番が増えて混雑していたようです。

それでは、地形レポートです!


【一宮】
11/27水曜日の10時頃。干潮寸前での地形チェックで、この日のような頭前後のサイズになった日に関しては、各堤防周辺で形をキープした波がありましたが、頭半以上でピークがワイドになってしまったり、ミドルエリアが深い地形に対しては、胸~肩以下のサイズからブレイクが途切れたり不規則になってしまいそうです。
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しかし、正面エリアに砂を入れている効果もあり、カレントが強まっている最近のコンディションが働いて左右をわける堤防のアウトには砂が集まったエリアが残り、右側の手前はビーチが削られてインサイドの地形がこれまでよりも広がった印象もあるので、サイズが落ち着いた後もアウト以外に狙えそうな地形が仕上がるかもしれません。
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左側に関しては、変わらずアウト重視な状況ながら、形としては胸~肩以上で堤防に向かうコンパクトなレギュラーをキープできている雰囲気です。
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【サンライズ】
11/27水曜日の11時頃。干潮の潮止まりでの地形チェックですが、全体的にアウトの地形を広く使えるサイズながら、カレントが強まって中央エリアから左側にかけては、ミドル~インサイドのエリアがこれまでよりも深くなっている印象もあり、ブレイクが途切れていた様子からはアウトがメインな雰囲気で、サイズが落ち着いてからはフェイスの短い波が増えてしまいそうでした。
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しかし、右側半分に関しては南ウネリのサイズアップに対して左側よりも手前の悪影響が少ないので、乗りつなげる地形をキープできていて、サイズが腹~胸以下にならなければ潮の少ない時間帯を基準に距離を狙えるブレイクが見つかりそうです。
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全体的に地形がアウトに集中した様子なので、頭前後のサイズがあれば、これまでよりも沖にできるピークがハッキリして、右側をメインに走りやすいフェイスが反応するかもしれません。風やサイズ次第ながら、サイズが残るコンディションにとってはこれまでよりいい地形になっていると思います。


【東浪見】
11/27水曜日の12時頃。潮は干潮から上げに変わる時間帯で、アウトに砂が集まっている印象なので、この日のような頭前後のサイズに対しては、これまでよりもピークからハッキリしたブレイクになり、形としても右側の堤防周辺で安定しているレギュラーをメインに狙いやすくなっている印象ですが、頭半以上ではやはりワイドなブレイクが増えて沖が遠くなりクローズしてしまう状況です。
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全体的にミドルエリアが深くなっているので、最後までスムーズに乗れる波になる条件がサイズや潮のタイミングによって変わりやすいのかもしれませんが、中央エリアの手前を除いては胸以下のサイズにならなければブレイクが途切れるようなセクションはなさそうでしたが、右側のレギュラーをメインにするとここの方がフェイスが短いようにも思えます。
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右側以外はワイドなピークが増えているので左側半分にとっては肩前後のサイズが形と波数のバランスが良く、サイズが落ち着いて右側の反応が悪くなると干潮に近いタイミングが狙い目になってきそうです。

※サイズアップで土手が崩れているので波チェック時に注意が必要です。
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【志田】
11/27水曜日の13時頃。潮は上げ始めでの地形チェックで、これまでよりも砂の集まりがアウトに片寄った印象なので、ここも沖にできるピークのフェイスがホレて力のある波になっているものの、中央から沖に出るカレントの周辺や堤防の近くにはブレイクが不規則になる深いセクションがあるようです。
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全体的な地形は手前にキープできていて、胸以下のスモールコンディションや潮が満タンでなければボヨつく事もなさそうで、ミドル~アウトの浅い地形に対してワイドなブレイクが目立っていながらも、肩前後のサイズで形を含めて走りやすいスムーズな波を狙えると思います。
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右側のコンパクトなレギュラーは崩れてしまいましたが、この日の様子からは走り重視になっても距離を狙えるフェイスが残り、今のところ不規則なピークが多いものの左側半分も対応できる地形がありそうです。
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ただ、他よりも癖のない地形ではありますがカレントが強まって影響されると見た目よりゲットに苦戦しそうな様子です。


【太東】
水曜日11/27の14時頃の様子から地形を判断します。潮は上げに向かって中間の時間帯で、他のポイントよりサイズアップしたウネリを防げてなんとか対応できていたようですが、カレントの強まったコンディションに対してはインサイド全域やガスト方面にかけて深いセクションができてしまい、全体でみると地形が狭いので普段の落ち着いたサイズにとってはボヨつきやすい雰囲気です。
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それでもミドルエリアの地形はコンパクトながら、砂の集まった印象があるのでスムーズにブレイクする波もあり、胸以上のウネリがある場合は上げに向かうタイミングで形が安定する狙い目になると思います。
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この日の様子からは腰~腹サイズに対しても干潮に向かう時間帯で距離を狙えるチャンスがありそうでした。


【夷隅】
11/27水曜日の15時頃。潮は上げに向かい中間をすぎて満タンに近い雰囲気で、ビーチが削られて砂が運ばれながらカレントが強まった状況だったので、地形はリセットされテトラの内側やミドルエリアに集中しているようにも見え、全体ではインサイドが深い印象に変わり潮の多いタイミングでボヨつきやすいようでした。
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No.1に関しては川からの流れが影響して河口の地形がアウトに広がっているので、形としてはまとまっているようでも複雑なブレイクが多く、No.2~3・4ではピークができる地形が限られているようですが、この日のような頭ちょいまでのサイズならアウトからのハードな反応もなく、テトラの内側をメインにコンパクトな形を狙いやすくなっていました。
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反応する地形の回りが深いので、サイズが落ち着き傾向になると普段通り干潮に向かう時間帯が基準になると思いますが、頭近いウネリが残れば、ボヨついていても潮の多い時間帯まで狙えそうです。

今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温は、17℃前後の状況ですが、冬型の天気で冷え込む日が多くなるとラバーのフルスーツや朝夕でブーツの準備があってもよさそうです。


最後に、この先の波ですが、前半の期間で大陸から移動してくる高気圧に影響されて北風がメインのコンディションとなり、サイズが落ち着いてしまう事も考えられるが、北東~北西へ変わる傾向になると夷隅・一宮方面や堤防横で整ったフェイスを狙えるようになるかもしれません。

後半の期間は入れ替わるように低気圧が通過する予報からは、南風が強まればウネリとしてまとまり期待できるものの、南西でリセットされた場合はスモールコンディションが予想されます。

今のところ高気圧が東に抜けてから、低気圧の影響を受ける前の風が弱まるタイミングにカレントを含めて悪影響の少ないコンディションがありそうです。

胸以下のサイズでは、アウト重視な今の地形に対して潮の少ない時間帯に合わせても使えるエリアが狭くなってしまいそうなので、個人的には肩~頭くらいが形的にもスムーズに距離を乗れる波を狙いやすく、太東周辺でビギナー向けなサイズも見つかるようになると思います。

今回は以上です。

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